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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【5009・10号】伝道報告−伝道のともしび−(4面)

2023年11月25日

ひとり一人に寄り添って

㈻水海道教会学園二葉こども園園長・水海道教会牧師
手束 信吾

 水海道教会は、メソジスト監督教会のジュリアス・ソーパー宣教師らによる伝道によって種が蒔かれ、1899年に教会として設立されました。茨城県のプロテスタント教会では、最も歴史ある教会の一つに数えられます。二葉こども園の前身である二葉幼稚園は、1946年に有松八郎牧師によって設立されました。戦後の混乱が続く中、幼い子どもたちが安心して過ごせる居場所をとの思いから始まったと聞いています。保育室は、礼拝堂をはじめとして教会のありとあらゆる部屋が用いられました。戦時中、礼拝堂は軍需工場として徴用されていたので、床面はひどく痛んでいたそうです。そのような状況でスタートした当時、園児数は70名くらいだったそうですが、その後増え続け、1960年代には300名を超えました。
 1968年、丹羽清治牧師赴任を機に、個人立幼稚園から宗教法人立に設置者を変更し、更に広い土地を求めて、1971年に現在地に移転しました。その後、1995年に学校法人になり、2014年には幼保連携型認定こども園となりました。2015年、建て替えのため園庭にプレハブ園舎を建てた直後、関東・東北豪雨による鬼怒川の決壊で、常総市は大規模水害に見舞われました。プレハブ園舎は使用不可能となり、約10キロ離れた坂東市の廃園になった公立保育所の園舎を借りて、なんとか保育を続けることができました。多くの困難を乗り越え、2016年春には待ちに待った新園舎が完成し、教会と園関係者の皆で喜びを分かち合いました。水海道教会は二葉幼稚園設立以来、常にその働きを教会の業として祈りのうちに覚えつつ歩んで来ました。そのことは法人名を「学校法人水海道教会学園」としていることが証ししています。
 現在の園は0歳児から5歳児まで104名の子どもたちがいます。特徴としては外国にルーツを持つ子どもたちが多いということがあげられます。常総市は、ブラジル人集住都市のひとつであり、外国人の数が茨城県で2番目に多い市です。外国人比率は10・1%で県内トップです。二葉こども園では、21人が外国にルーツを持つ子どもたちで、園児の20%を占めます。ブラジルをはじめフィリピン、韓国、インドネシアなど多様な文化的背景を持つ子どもたちがお互いを受け容れ合いつつ、共に楽しく過ごしています。ことばの問題や保護者対応などで難しさを感じることもありますが、どの子も神様から愛されている大切な存在として受けとめ、歩んでいます。
 園児減少、人手不足など、まだまだ課題はたくさんありますが、主から託された地域に仕える業として、これからも子どもたちひとり一人に寄り添いつつ、誠実に務めを果たしてゆきたいと願っています。

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Tel 03-3202-0541
Fax 03-3207-3918
e-mail〈somu-b☆uccj.org〉

※☆を@マークにかえてください。

 主の聖名を賛美いたします。
 去る10月7日からのガザ紛争により、双方で1万人を超える死者、数万人の負傷者、また多数の避難者が出ています。
 日本基督教団では、一日も早い平和と人々の命が守られることを祈り、社会委員会を通して人道的支援のための募金を行います。すでに支援活動を始めたACT(Act-ion by Churches Together)Allianceの呼びかけに応えた救援募金です。
 ご協力をお願いいたします。

2023年11月7日
日本基督教団社会委員長 柳谷知之

◎募金期間 2024年3月末
目標額 特に定めず
送金先 加入者名/日本基督教団社会委員会
◎郵便振替 00150−2−593699
(通信欄に「ガザ紛争救援募金」とお書きください。)

〒169-0051東京都新宿区西早稲田2-3-18
日本基督教団社会委員会(電話03-3202-0544)

加藤昭之助(隠退教師)
 23年1月17日逝去、93歳。秋田県生まれ。91年受允、93年受按。91年より六郷伝道所を牧会し、02年隠退。遺族は、息・加藤忍さん。

松波義郎(隠退教師)
 23年9月21日逝去、93歳。神奈川県生まれ。60年日本聖書神学校卒業。同年より池袋西、東京愛隣、島原、津屋崎教会を牧会し、97年隠退。遺族は、妻・松波余年子さん。

飛田悦子(隠退教師)
 23年10月2日逝去、101歳。鳥取県生まれ。57年聖宣神学院を卒業し、69年より福知山、新見、玉島教会を牧会し、88年隠退。遺族は、甥・飛田茂樹さん。

安部一德(北見望ヶ丘教会主任担任教師)
 23年10月9日逝去、55歳。東京都生まれ。96年農村伝道神学校卒業。同年より道北クリスチャンセンターに務め、厚別、杉並、北見望ヶ丘教会を牧会。遺族は、妻・安部美香さん。

本宮 喨(隠退教師)
 23年10月10日逝去、88歳。埼玉県生まれ。64年東京神学大学大学院修了。同年より豊島岡、福島伊達、清瀬信愛教会を牧会し、10年隠退。遺族は、妻・本宮郁代さん。

橋本左内(無任所教師)
 23年10月17日逝去、89歳。石川県生まれ。59年同志社大学大学院修了。同年より札幌北光、千歳栄光教会を牧会し、札幌福音共同体に務める。遺族は、息・橋本弥古武さん。

加藤 誠(シロアム教会主任担任教師)
 23年10月29日逝去、69歳。岡山県生まれ。84年東京聖書学校卒業。同年より丸之内、名古屋西、静岡一番町、シロアム教会を牧会。遺族は、妻・加藤豊子さん。


教師異動

戸山  辞(担)柳沼大輝

千歳船橋 就(担)柳沼大輝

横浜英和学院 就(教)伊藤 智

横浜訓文学院 就(教)笹野信治

神奈川教区 就(巡)貴田寛仁

飯田知久町 辞(主)湯本愛恵
  〃   辞(担)湯本赦頼
  〃   就(主)湯本赦頼
  〃   就(担)湯本愛恵

尾道吉和辞(代)島田好国

長府  就(代)小畑太作

高鍋  辞(主)松井 初
 〃  就(代)藤原 仰

佐野  就(主)松井 初

シカモア組合教会日語部 辞(外)石田 求


教師隠退

張 悦子、大村眞澄、島田好国、館山英夫、森起美恵


教師退任

北古賀祐子、大西髙雪


教師免職

柴田 実


教会解散

ひの木


教会合併

堀切、江東(堀切こうとう設立)


教会所在地変更

岡山博愛会 〒703−8295 岡山市中区御幸町1−27


教会通信先設定

涌谷 〒987−0121 宮城県遠田郡涌谷町涌谷字日向町34 鎌田仁美方

仙台市民 〒980−0011 仙台市青葉区上杉1−15−31 仙台ホサナ教会気付

伊予吉田 〒796−0066 八幡浜市本町79 森分方

日向新生 〒889−0616 宮崎県東臼杵郡門川町南町2−43 本田宏方

 

各個教会を支えるために

四国教区議長
寺島 謙

 教区の色々な委員会に出席する機会を与えられている。四国教区は4県6分区から構成されているが、委員会は分区を超え、県境を超えて開かれる場合が多い。移動時間もそれなりにかかり、運転好きではない自分にとって負担感がないわけではない。だが、いつも楽しみにしていることがある。それは信徒たちとの出会いである。あの教会のあの人に、この人に再会出来る喜びは長距離移動の疲れを癒やしてくれる。何よりも神様から託された四国伝道の使命を果たすために共に働くことが出来るのは、牧師にとって大きな恵みであり励ましである。
 神学校を卒業して四国教区の教会に赴任して23年目を歩んでいる。教区の働きを通して新たな出会いと交わりが与え続けられている。信徒との何気ない会話の中に、はっとさせられる言葉やその方自身の生きた信仰に触れる経験をすることがある。皆、決して若くはない。だが伝道に対する熱い情熱と用いられる喜びに溢れている。一体この人たちを支えているものは何であるのかいつも思わされる。あるとき気づかされた。皆、それぞれに属している教会があり、教会員として歩んでいる。そうだ、この人たちを生かし用いておられるのは父なる神であり、イエス・キリストなのだ。そして一週ごとの礼拝で語られる御言葉にこそ、信徒たちの信仰の源泉があるということに。
 現在、教区では今後必要とされる教区活動とそれに相応しい機構について検討が進められている。四国の各地に建てられている一つ一つの教会がこれからも礼拝を守り続けていくために、福音が正しく語られていくことのために活動を見直し、「各個教会を支えるため」の機構を再構築していくことが今、求められているのではないかと思う。

(四国教区議長)

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