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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4603号】祈り合い支え合いつつ歩む 四国

2006年5月27日

第64回四国教区定期総会は、四月二八日から二九日まで、高知教会を会場として開催された。議員一五四名中一二一名(開会時)が出席した。
開会礼拝・組織会の後、議長メッセージがなされた。野村忠規議長は、教区各教会は大変厳しい現状の中で伝道の歩みを進めているが、このような時こそ、祈り合い支え合いつつ歩む教区の取り組みを進めていかなければならないと述べた。
第一日目は主に昨年度の報告がなされた。その中で、新たに発行される各教会を祈りに覚える冊子「祈ろう四国教区の教会」について説明がされた。また、質疑の中で、昨年度の教区謝儀規定付表と付表の基となる公務員給与表の間に齟齬があったことについて丁寧な報告を求める意見が出され、互助の実施等でどの様な影響があったかを確認し各教会に報告することとなった。
第一日目の議事の後、「祈り合う群れとしての教区」との主題で、協議会が行われた。高知中村教会(互助を新たに受けての地域への伝道の取り組み)、西条教会(会堂建築)、内海教会(定住の牧師の招聘)から、伝道報告がなされた。それぞれの教会は所謂「小規模教会」であるが、大きな決断をもって新しい歩みへと踏み出した教会の姿が語られ、また、その歩みの過程での教区・分区の支えや互助の持つ役割についても触れられた。協議の中で、「伝道の最前線に栄養が十分行き届く教区に」との言葉があった。改めて、「祈り合う群れとしての教区」の歩みを深めていく必要性を自覚させられる協議会であった。
第二日目は二名の逝去教師の追悼式、二名の教師の准允式から始まった。議事では、まず鈴木伸治教団問安使の挨拶の質疑が行われ、憲法第9条の改正の動きに対して教団としてどのような取り組みをなすのか、また、「正しい聖礼典の執行」について、質問や意見があった。その後、新年度の計画・予算について、負担金を約二%増とする教区予算、十三教会へ総額約二千四百万円を支援する互助予算が提案された。議論を経て、計画・予算が承認された。
総会中に、教団関係学校や教団出版局・年金局からの報告を受け、それぞれの働きを覚える時となった。
少子高齢化が急速に進む地域の中で、各教会が伝道の取り組みを進めている。それぞれの歩みを祈り合い支え合う教区の取り組みの重要性を、深く考えさせられる教区総会であった。
教団総会議員
【教職】野村忠規(松山城東)、小島誠志(松山番町)、黒田道郎(石井)、黒田若雄(須崎)、佐々木美知夫(安芸)、木村一雄(琴平)、榎本栄次(今治)、芦名弘道(近永)、川染三郎(高松)
【信徒】野田雅子(多度津)、濱田康行(土佐)、竹村徳子(高知)、堀池良明(須崎)、安宅登代子(石井)、不動俊樹(松山山越)、篠浦ヨシミ(さや)、長島恵子(鴨島兄弟)、尾崎七郎(近永)(黒田若雄報)

第70回京都教区総会は、五月三・四日の両日、洛陽教会で正議員一五七名中、開会時一一三名が出席して開催された。
佐原英一議長が三月、健康上の理由から辞任したため、望月修治副議長が議長代行として議事を進め、議長報告を行った。教区の抗議と要望に対して教団常議員会が無視するという、強権的な姿勢に対抗し、昨年に引き続き、今総会も教団問安使を拒否したことが報告された。また、議長報告の質疑から、山北宣久議長の教区総会への挨拶の(2)「正しい聖礼典の執行」、(3)「合同のとらえなおし」を巡って、厳しい抗議が出され、抗議文を作成し教団宛てに送付する事が常置委員会に付託された。
議長、副議長選挙が行われ、議長に望月修治氏(大津)、副議長に井上勇一氏(洛南)が選出された。書記には、大澤宣氏(紫野)が選任された。期間は、残任期間の一年。
今総会の重要案件の一つとして、常置委員会に付託となっていた「宣教連帯(教職謝儀補助基準)」(デナリオン献金)の推進に関する件について、常置委員会は宣教連帯検討小委員会を設置し、成案を作るべく活動をしてきた。その結果、06年度より暫定期間を三年として「宣教連帯教職謝儀補助新暫定基準」でもって宣教連帯を実施していくこととなった。この件を更に総会において共有するため、一日目の夜「宣教連帯」について協議会が持たれた。府上征三(洛陽)、山下茂雄(醍醐)両氏を発題者として会が始まり、協議会で出された問題点、課題を明記し、常置委員会、各委員会が具体化していくことを確認した。
議案「准允式、按手礼執行に関する件」では、教師問題に関して多くの意見が出された後、可決され、二日目午前執行された。
午後、次の議案四件が可決された。
(1)同性愛者差別問題への取り組みを推進する件、(2)日本基督教団京都教区と韓国基督教長老會大田老會との祈りの課題に関する件、(3)日本国憲法「改憲」の動きが強まる中で、その内容を憂慮し京都教区としての態度を表明する件、(4)米軍基地再編強化に抗議する声明に関する件。
建議から一件、「教育基本法『改正』案に反対する決議案」が議案として可決。次の建議二件が常置委員会に付託された。(1)准允・按手とそれらの執行方法に関する件、(2)教区内一教会の問題について。
一日目の午後、第35回教団総会議員選挙に関する件では、長時間議論が交わされた。沖縄教区と連帯を表明し、問安使拒否をしている教区であることを覚えて、今後議論をしていくという議長発言の後、可決され、次の議員を選出。
【教職】望月修治(大津)、井上勇一(洛南)、大澤宣(紫野)、府上征三(洛陽)、一木千鶴子(丹波新生)、谷村徳幸(水口)、美藤章(近江八幡)、入治彦(京都)、関雅人(大津東)、山田真理(上鳥羽)
【信徒】志賀勉(紫野)、谷口ひとみ(八幡ぶどうの木)、原田潔(大津東)、奥野カネコ(膳所)、平田真貴子(平安)、谷本芳子(近江平安)、田中義久(洛西)、造田弘司(水口)、谷岡孝子(紫野)、中井正子(堅田)
(新報編集部報)

▼右肘痛で苦しんでいる。利き腕だから、日常のあらゆる所作で悲鳴を上げる。それ程に痛い。寝返りを打つ時に、自然、布団を持ち上げる、その度に激痛が走る。当然目が覚める。目が覚めると、自然、いろいろとよもやまごとを考えて寝付けない。当然、寝不足になる。困ったことだ。▼ビンのふたをねじっただけで激痛。そこで工夫をする。左手を支えに、右手でねじる。痛い。逆にする。もっと痛い。意外な発見をする。誰もが、利き腕ではない方で支え、利き腕で細工する。ところが、利き腕よりも、そうではない方に力がかかっているのだ。▼ここまでパソコンを打っていたら、右手に激痛、ところで…左手は別に痛まない。と思った瞬間、左手の肘に違和感が。▼当たり前のことだが、左右の肘のどちらがより重要ということはないだろう。互いに支え合い、協力し合い…あまりに当たり前過ぎて、理屈にもならないか。▼ところで、何故右肘だけが痛むのか、右肘だけを酷使する、偏った仕事をして来た。そういうことだろう。

第51回大阪教区定期総会は五月三日(水)~四日(木)にかけて、大阪女学院ヘールチャペルにおいて開催された。三日の開会時には正議員総数二九〇名中二三五名の出席があり、教区規則第十八条に従い総会は成立した。
今総会において承認、並びに可決された主な議案は次の通りである。第一日目。「二〇〇五年度決算承認に関する件」、賛成多数で承認。「二〇〇六年度予算案に関する件」、賛成多数で承認。「三号議案に関する件」、継続審議。「『大阪教区に提出された訴願の取り扱いに関する内規』に関する件」、賛成多数で承認。「負担金算定基準変更に関する件」、賛成多数で承認。第二日目。「日本基督教団と沖縄教区との関係回復に関する件」、質疑の後採決され、議員数一五五名中賛成九一名で可決。また、総会第一日目に「大阪教区第51回総会は日本国憲法第9条『改正』を反対する」が建議として提出され、建議請願審査委員会において審査された後、第二日目に建議として採択された。
来賓挨拶としては、第一日目に在日大韓基督教会関西地方会の鄭然元(ちょんよんうぉん)会長、教団出版局の秋山徹出版局長、教団年金局の糸本資理事からの挨拶を受けた。また、第二日目には、関東教区の村田元副議長、兵庫教区の車田誠治書記、教団部落解放センターの稲葉信一運営委員からの挨拶を受け、その後、教団問安使として山北宣久教団議長の挨拶、質疑応答が行われた。教団議長挨拶に対しては、「正しい聖礼典の執行」、「合同のとらえなおし」、「宣教協力協議会をめぐって」、「内外の協力について」等、議場より厳しい質問が次々に出されたが、質問者の思いと議長の回答の間に噛み合わない部分が多く残ったまま時間切れとなった。
第二日目の午後には、中北龍太郎弁護士を講師に迎えて講演会「宗教法人法を考える」が開催された。講演の中で中北弁護士より、宗教法人法の改定はその乱用の危険性をうちに秘めているものであり、国家による宗教統制に道を開くものであるとの指摘がなされ、宗教法人法改定の持つ問題性を改めて教えられる良い学びの場となった。
教団総会議員選挙結果
【教職】向井希夫(大阪聖和)、村山盛芳(浪花)、岡村恒(大阪)、市川忠彦(長居)、田邊由紀夫(茨木)、似田兼司(千里丘)、伊勢富士夫(天満)、浅見覚(枚岡)、青戸宏史(和歌山)、石黒悦雄(堺)、小林望(大阪泉尾)、佐藤成美(高槻)、森田喜之(いずみ)、小林よう子(箕面)、舘山英夫(大阪淡路)
【信徒】大見川昭子(大阪)、渡部清数(扇町)、楠原道温(茨木)、糸本資(石津)、江本義一(茨木東)、丸山健樹(和歌山)、池田和弘(浪花)、油谷武雄(堺)、山田淳子(大阪聖和)、今井正太(茨木春日丘)、西口省三(豊中)、水上信也(大阪淡路)、東谷誠(教団部落解放センター)、田川久美(喜連自由)、山崎喜美子(愛隣)
(佐藤成美報)

五月二日・三日、札幌教会を会場に北海教区第66回定期総会が開催された。
「実を結ばせる枝として」と題する説教に導かれた開会礼拝において、清水信浩(名寄)、三浦亮平(栗山)両教師の按手式と梅田憲章(札幌中央)、中田美歌(滝川二の坂)両教師の准允式が執行された。
開会礼拝に引き続き、西東京教区との宣教協約締結式が行われた。これは、昨年の両教区の総会において第五期協約(二〇〇六~二〇一〇年度)締結が可決されたもので、これまで四期二〇年間にわたって取り組まれてきたものである。道北地区オホーツク伝道圏(興部伝道所)伝道支援とワークキャンプをはじめとする交流が続けられてきたことの豊かな恵みが、吉岡光人西東京教区議長と小山哲夫興部伝道所信徒から証しされた。
四年の任期を終えた山本光一教区幹事が再任された。広大な地域に六五教会(内一教会休止中)が点在し、牧師招聘が困難な小規模教会の多い北海教区にとって、教会を決して孤立させないために縦横無尽に走り回る教区幹事の果たす役割は大きい。
第35回教団総会議員選挙にあたって、第33回教団総会(二〇〇二年)で沖縄教区が提案していた「教団名称変更」議案が廃案となって以来、沖縄教区が教団の会合に出席者を送り出していない経緯の報告があり、沖縄教区不在の教団総会に、議員を送り出して良いのだろうかとの提起があった。合同の主体の一方である本土側の教区の一つとして、沖縄教区に対する責任を自覚し、教区としての思いを沖縄教区に伝えると同時に、沖縄教区の教会が直面している基地問題をはじめとする平和の課題を北海教区の足元の課題として共有していくこと、事態の打開のために具体的に祈り取り組むことが確認された後に選挙が行われた。
選挙結果は次の通り。
【教職】西岡昌一郎(旭川六条)、久世そらち(札幌北部)、後宮敬爾(札幌北光)、西岡裕(月寒)、佐藤幹雄(岩見沢)、山本光一(教区幹事)、秋山千四郎(北見望ヶ丘)、ロバート・ウィットマー(興部)
【信徒】北川健一(札幌元町)、板谷良彦(札幌北部)、山ノ内廣子(手稲はこぶね)、竹村泰子(札幌北光)、鈴木順一(美唄)、相馬述之(札幌北光)、島崎康広(千歳栄光)、島田繁明(帯広)
教区常置委員選挙結果(半数改選)。
【教職】秋山千四郎(北見望ヶ丘)、ロバート・ウィットマー(興部)
【信徒】北川健一(札幌元町)、板谷良彦(札幌北部)、山ノ内廣子(手稲はこぶね)
二〇〇六年度活動計画、予算、教職謝儀基準に関する件などの議案を承認可決した。なお、建議として提出された、「『共謀罪』の新設に反対し廃案を求める声明に関する件」、「沖縄・嘉手納基地からのF15戦闘機訓練の千歳移転に反対を表明し、その取り組みを推進する件」、「『教育基本法改悪に反対する声明』を採択する件」の三件を議案とし可決した。
「実を結ばせる枝として」との御言葉に導かれた教区総会は、多くの議案の審議が「いかに連帯していくか」との祈りのうちに話し合われた総会であった。
(小橋恵子報)

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