四六〇一・〇二号四面、人ひととき欄、「多摩全生園」を「多磨全生園」、「ライ予防法」を「らい予防法」、「神山複生病院」を「神山復生病院」にお詫びして訂正いたします。
顔が見える連帯
高橋敏通
都市部の教会から転任してきた教師に、時々「西中国教区ではきめ細かい連帯がなされていますね」と変に感心される。しかしそれは何も当教区だけのことではなく、他の地方教区でも同じであろう。歴史的に地域のつながりを大切にしてきたからであり、またそうせずにはいられなかったという面もある。
当教区では教職謝儀互助制度をはじめ、会堂建築資金、教会伝道活動援助金など、さまざまな財政面での連帯を行っている。特に発足させて十五年余になる教職謝儀互助制度は、信徒・教職が各々献金を出し合い、それに一般会計からも資金を繰り出して運営している。昨年度の献金は目標額に対して一一〇%の達成率であった。自ら属する教会も決して楽ではないのに、さらに教区内諸教会を覚えて、毎年このような献金をささげられていることに、長年関係してきた者として感動すら覚えている。こうした献金運動は、それをどのように配分するかと深く連動しているだけに、支出にも気を使ってきた。
もちろん現在の互助制度が十分だとは思わない。近年、この教職謝儀互助だけでなく、その資金を他の助け合いにも有効に使えないだろうかという論議が出てきた。そこで常置委員会に「教職謝儀互助制度検討委員会」を設けて、今日の状況にあったよりよい互助の検討を始めた。地方教区ならではの顔が見える連帯を、さらに充実させようと目下奮闘中である。
(西中国教区総会議長)
第34総会期第三回障害者差別問題小委員会が、教団会議室にて四月十七、十八日に行われた。
開会礼拝では、田中文宏委員が、コリント一12章1〜10節より「主の答えは、パウロが求めたものではなかったが、祈りの中で、肉体のとげが十字架の恵みへと導かれた。神によって我々の弱さが用いられる。弱さを誇ると言うよりも、弱さを通して現される神の恵みを誇る」というメッセージが語られた。
前回記録承認、第三、四回宣教委員会報告、「かがやけともに」の発行、「障害者差別問題と取り組む活動者全国交流会」への献金状況が、それぞれ資料に基づいて行われた。
「障害者自立支援法」(四月施行)及び当該法律の問題点などについて、長尾邦弘委員より発題があった。今後、変遷が予想されるので、状況に応じて課題とすることとした。
データーベースについては、各委員が可能な範囲で収集することとなっていたが、個人情報保護法などにより問題点もいくつかあるので、次期委員会にも申し送り、継続して考えることとした。
鈴木優子委員より、当委員会の発足時からの歴史・名称などについて、資料に基づいて発題があった。すでに二五年が経過しており、教会・社会の状況の変化もあるので、これからも委員会の課題として検討していくこととした。
また大津恵子氏(元女性の家HELPディレクター)より「アジアの女性から学ぶこと」という講演をお聞きし、学びを深めることができた。
ニュースレター「かがやけともに」第2号を発行することとしたので、お読みいただきたい。①発行/二〇〇六年十二月一日、②内容/(1)共同作業所「ワイド!あけぼの」、(2)医療福祉制度の変化について、(3)大津恵子氏講演要旨
次回委員会は、二〇〇六年六月二九日~三〇日、教団会議室で開催することとした。内容は、①34総会期当委員会活動報告 ②委員会の課題(名称も含めて)などについて、各委員が担当することとした。
(堀眞知子報)
在日大韓基督教会と日本基督教団との宣教協力委員会が三月二二日から二三日にかけて、「両教会の宣教課題と宣教協力」とのテーマのもとに山梨県の石和で開催された。宣教協力委員会は毎年開催されており、今回で第四二回となる。両教団の役職(在日大韓基督教会五名、日本基督教団八名)が集い、宣教の課題を協議するのである。開催のお世話役は交互にしており、今回は在日大韓基督教会が担当している。
開会礼拝では李聖雨総会長が創世記26章のイサクの井戸掘りから、与える余裕を示し、「在日大韓基督教会は日本基督教団から多くを与えられていたが、いまや与える教会になろうとしている。余裕とは多くあるというのではなく、共に生きようとする姿勢である。そのことで神の前に有益な教団となることができる」とメッセージを述べた。
第一日目の夜は三月に神戸で開催された宣教方策会議について岩﨑隆宣教委員長が報告を行った。続いて山北宣久議長が発題を行う。発題の要点は「日北米宣教協力会解散後と教勢と財政の低下にあって、両教会の協力伝道を積極的になすこと、職制と聖礼典を相互に認める、次代を担う青年集会や伝道礼拝を計画する、人権問題への取り組みについて協力する、世界宣教の在り方や課題を共同して検討し責任を果たす、共生の社会をめざす神学教育の確立、正しい歴史認識と日本の悔い改めに基づいて今後の歩みを整える」である。
二日目の朝は朱文洪宣教委員長が発題を行った。在日大韓基督教会が置かれている現場を検証し、分断の悲しみと痛みをもちつつ、人権を勝ち取る運動を起こし、少数者として生きる姿勢をお話された。また、両教会が未来に向き合う教会として、子ども・青年・女性・移住労働者・留学生・国際結婚の課題を担っていかなければならないと述べた。宣教協力の実質化として、個教会の交流のもとに信頼関係を築くこと、統一協会被害者の救済で手を結ぶこと、教区や地方会の交流を深めること等を提言された。
二つの発題を踏まえて全体協議が行われた。指紋押捺や教育基本法の問題について諸意見が交わされた。それらを踏まえて、入管法改定案に反対する共同声明を出すことにし、具体的作業は両教会宣教協力委員会実務会に付託した。また、教育基本法改定に反対する取り組みも協議された。この件についても実務会に付託し、進めることにした。
全体協議では、在日大韓基督教会百周年記念事業について報告された。二〇〇八年一〇月に関西方面で開催が予定されている。日本基督教団としても祈りつつ協力していくことが話し合われた。また、第二回宣教協議会開催に向けても話し合われた。第一回は一九九八年一〇月に箱根で開催している。それから一〇年を経た宣教課題、協力関係は新たな展開があるであろう。
学びと課題が示された宣教協力委員会であった。
(鈴木伸治報)
第56回九州教区総会は、五月三~四日、福岡市の九州キリスト教会館を会場に開催された。
総会前日二日夜には議員研修会を開いた。「奄美伝道50年」を主題として、西畑望九州教区議長の発題、奄美地区の議員による教会紹介をおこない、九州教区にとっての奄美伝道がどういうものであったかを話し合う時が持たれた。
総会開会礼拝の説教は小久保次郎牧師(久留米櫛原)により「成り立たない状況に立つ神」と題して行われた。
宣教協力している在日大韓基督教会西南地方会、宣教協約を結んでいる韓国基督教長老会群山老会の皆様と聖餐式を共にできたのも喜びであった。
礼拝後、正議員二五〇名中一九四名、准議員二一名の出席が確認され、開会が宣言された。
議案では次の二件が可決された。①受允者承認に関する件。議場での承認後、四名の准允式が執行された。
②次期九州教区宣教基本方針に関する件。来年の教区総会に向けて、宣教基本方針(二〇〇七~一六年度)案が示され、これをもとに検討に入ることが承認された。
小林眞教団問安使挨拶に対して質疑がなされた。セクシュアル・ハラスメントを起こした教師に対する戒規適用についての再審請求拒否への抗議、教団総会議長の総括行為による戒規適用の要望が九州教区議長名の質問状として出された。教団議長挨拶文中の合同のとらえなおしの所では、沖縄教区書記の言葉が引用されているが、ホームページから無断で引用した上に、不十分な引用をして誤解を
与えていることが議場から厳しく指摘された。又、挨拶文中の「正しい聖礼典」という文言を巡って、二種教職制の問題の今後の処置、教区活動連帯資金の削減傾向について質問があった。
教団総会議員
【教職】
西畑望(大分)、深澤奨(佐世保)、布田秀治(鹿児島)、原和人(長崎銀屋町)、梅崎浩二(犀川)、丸山邦明(喜界)、戸田奈都子(川内)、本多香織(直方)、福井博文(長崎古町)、青山実(徳之島)、七條真明(八幡鉄町)
【信徒】
浅野直人(福岡警固)、今村泰子(長崎銀屋町)、松山萠子(八代)、伊津見七生子(若松浜ノ町)、梶谷勝彦(福岡中部)、川本恒子(若松浜ノ町)、大山豊(名瀬)、東隆義(田川)、松崎義明(志布志)、千葉昌秋(熊本草葉町)、下村昭仁(国分)
(当選者一名辞退により補充員繰上げ)
(沖田康孝報)
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2025
The United Church of Christ in Japan






