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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4625・26号】教団事務局職員の独り言

2007年4月28日

教団事務局の仕事をしていると、様々な電話がかかってくる。いわゆる悩み相談の一つである。わたしはこういう組織なのだから、これらの電話を受け、話を聞くことも仕事の一環だろうと考えている。ときには一時間にわたる話に、急ぎの仕事を抱えて困ったなと思うこともあるけれど、今、誰かに話したいという電話をむげに切るわけにはゆかない。
先日、ある老人からの電話を受けた。四〇数年の教会生活を送られ、もうすぐ八〇才をお迎えになるという。現在は老人ホームに入居されているとのことだが、訳あって長く独居をしておられた。歳を重ねるごとに体も弱り、足を悪くしてからは教会に通うことが出来なくなって久しいという。けれども、主イエスを信じて、教会を思い、月定献金も納め、教会からも月報は届く。彼女が教会に通い始めてから、現在の牧師は四代目だが、教会に行かれないため疎遠になり、親しかった教会員も亡くなった今、教会との接点は郵便で送られてくる月報だけ。しかし、風の便りで牧師は教会員を訪問していると聞くときに、言いしれない寂しさが去来するという。「せめてイースターやクリスマスには行きたいと思うけれど、敷居が高くなってしまいました」と。
病気がちで困っていた時に、彼女を助けてくれたのは教会の人々ではなく、ご近所のノンクリスチャンであった。「教会とは何だろう」という思いがよぎる。彼女は決して教会のことを悪くは言わない。ただ、自分のような寂しい思いをしている老人が多くいるだろうから、どうか教会はそのことを忘れないで欲しいと消え入るような声での訴えだった。事務局に電話をするのは勇気がいったことだろうと思う。
可能なら、自分の思いを広報などで伝えて欲しいという希望を最後に語って電話は終わった。さまざまな思いが事務局に伝えられてくる。その一つとして紹介をしたい。

◎目標額 1,000万円
◎募金期間 2008年3月末
◎送金先 加入者名
日本基督教団社会委員会
◎郵便振替 00150-2-593699
*社会委員会独自の口座です。お間違えのないようにお願いします(通信欄に「能登半島地震緊急募金」とお書き下さい)。
日本基督教団社会委員会委員長
張田 眞

神様のネットワークの中で
浅田 容子
(ユニオン日本語教会宣教師)

本日無事に月報発送作業終了。毎月第三水曜日の家庭集会(今月は二名の送別会)の後に、参加者たちの奉仕で発送作業を行う。作業中は幼児たちの遊び廻る声と主婦達のおしゃべりとですさまじい騒ぎ。主婦のパワーはものすごくあっという間に作業完成。「楽しいわ。単純作業も大好き!」などと言う元気な声を聞くと、感謝せずには居られない。
我々の教会は駐在員達の多い地域にあり、主に短期滞在の方々への伝道・牧会が使命である。現在の正会員は十一名。準会員(日本に教会籍を置いている方々)が三名。賛助会員(アメリカの教会員であるが、我々の教会の日本人伝道の協力者)が四名。高齢で自宅療養会員一名。八五歳と八三歳の最高齢のご夫妻も健康のトラブルが増え、高齢メンバー達の訪問が急に増えてきた。永住者メンバーは主婦も全員仕事を持ち週日は働いておられるので、週日の奉仕には限度がある。
赴任以来、新入会員(受洗・転入会)は八名。帰国・転居・逝去で教会から去られた方々は十名。今年も既にあと二名の帰国・他州への転居が決定している。いつまで経っても自立出来ない「ミッション・ベース」の教会である。
一方、駐在・国際結婚・学生などNYやコネチカット州郊外に来られる方々は、一時期激減したが最近また増えている。各地家庭集会や、親子の絵本の会、英会話クラスなど、登録メンバーは増加の一途をたどり、参加者総数は毎月六〇名~八〇名と思われる。若い子供連れ参加者が最近増え集会に毎回十名程度の幼児(二歳以下)が集まる。遠隔地の方々が多く我々の教会の礼拝に来られないため、彼らの地域のアメリカの教会と協同のプログラム(日本語礼拝やクリスマス礼拝など)を開いている。
私自身が独身女性のため、一人で出来る働きには限界があり多くの方々に助けて頂いている。それぞれの活動に教会員たちは総動員。アメリカの教派の大きな支援のもとアメリカ人の協力者がとても多い。毎月の月報など英語文書には私のつたない英語を加筆校正して下さるのは神学校時代の恩師たち。日本語の校正は月報も週報も教会員たち。八五歳の医師の会員も丁寧な校正担当者。コンピューターの不得意な私を助けてくださるのも、教会員たちと彼女達のご主人やアメリカ人の青年など。この一月には、私自身がNYに居りながら「ハワイ研修旅行」を計画し、ハワイで四年間働いた時の同僚牧師たちや教会員達の絶大なる協力のお蔭で、何ら苦労なく大きな成果と祝福を与えられたのには私自身が驚いてしまった。共に用いられた喜びは大きい。
参加・協力者一同とても謙虚で「神様の御用をさせていただいて嬉しいです」「私が祝されました。感謝です」「何でも出来る事はさせていただきます」と言われる。皆様の謙虚さに頭が下がり、私自身もっともっと主のために喜んで働きたいと思わせられる。
アメリカの神学校卒業後、宣教師として二〇年もアメリカで働くとは、私を初め誰も想像していなかった。ただ神様のご計画としか言いようがない。永住権を取る気はなかったので、任期終了後ビザが切れると帰国、また赴任、ついに在米宣教活動二〇年目。NY三度(計十三年目)、シカゴ(三年)、ハワイ(四年)である。おかげで宣教協力者たちが全米と日本の到る所に居られ「緊急願い! SOS!」を出せば直ちに応答して助けて下さっている。祈りのメールや励ましの電話が常に掛かる。「神の家族」の支援の輪は広がるばかり! この驚くべき「神様のネットワーク」に守られている幸せを感謝しつつ、元気に御用に邁進させて頂いている。来年四月末にはまたビザが切れるので帰国。その後は? お委ね!

喜び、祈り、感謝
三浦 修

二〇〇四年十月二三日夕刻に発生した「新潟県中越地震」からはや二年半が過ぎようとしています。今年一月二九日・三〇日に開催された常議員会で新しく選任された教団の「新潟県中越地震」被災教会会堂等再建支援委員会の方々と関東教区の支援委員会のメ
ンバーとの合同会議が開催されました。席上、見附教会と小出教会の諸般の事情による土地購入の一部代金(二千万円)を加え全国募金目標額一億五千万円を一億八千万円に増額して欲しい旨を、関東教区よりお願いしました。
此の合同会議の詳細は三月三日付発行の教団新報に報告されていますが増額提案は七月の常議員会で審議されます。いづれにしましても、教団の再建支援委員会が関東教区に寄り添って下さる姿勢に大いに励まされ感謝致しております。
私は第五七回関東教区総会時(五月二八日・二九日)の議長報告で以下の事を訴えます。
『第五六回関東教区総会の集中審議案は「新潟県中越地震」被災教会・被災地支援推進に関する件でした。特に教団の全国募金(目標額一億五千万円)の半額七千五百万円を教区の募金目標として取り組む事が提案され、質疑応答の後、正議員一五九名中、一四三名の賛成多数により可決されました。七千五百万円の目標額達成の為には、議場でお願いしましたように夫々の経常収入額の八パーセントを、二年間を目途にお献げ下さい』と。全国の皆様、引続き御加祷をお願い致します。
(関東教区総会議長)

三月二五日服部真奈宣教師派遣式が菊地一男牧師の説教、上田博子世界宣教担当幹事の司式により、横浜本牧教会の聖日礼拝の中で執り行なわれた。
服部氏は台湾、林田義行宣教師が派遣されている高雄日本語教会の付属幼稚園に、高久華子宣教師の後任の信徒宣教師として派遣される。
同氏は、横浜本牧教会員であり、青山学院女子短期大学専攻科児童教育を卒業後、同教会付属早苗幼稚園教諭を四年務めた。礼拝には、早苗幼稚園の在園生や卒園生が保護者と共に多数出席し、礼拝堂一杯となった。
菊地牧師は「わたしがあなたを任命した」と題して、長崎のコルベ神父が宣教師派遣をローマに要請し、宣教師の持ち物についてローマから問い合わせがあった際「神の愛のみ」と応えた逸話を用いて、トランク一杯に「神の愛」を詰めて旅立つと説いた。
礼拝後にもたれた壮行茶話会では婦人会、壮年会、青年会、幼稚園それぞれの代表、さらに幼稚園保護者代表からの奨励のことばが送られた。
幼稚園代表として松井美恵子主任教諭は、服部氏の明るく爽やかな人柄を在職中のエピソードを交えて語り、台湾での活躍への期待を述べた。
服部氏は、願っていても叶えられないものがある中で、この様なチャンスが与えられたことは光栄であり、神の導きを固く信じて、台湾で多くを学びたいと、感謝と決意を述べて挨拶した。
横浜本牧教会は一九八八年に創立された。それ以来一二〇年の歴史の中で、初めて宣教師を派遣することとなり、教会を挙げて支援会を立ち上げる予定である。
台湾では三〇数名の日本からの駐在員の子どもや日本の幼児教育に関心のある台湾の方の子どもたちが待っている。

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