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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4630号】前身委員会以来の数多い課題を担う 第1回在日韓国朝鮮人連帯特設委員会

2007年7月7日

五月十七日~十八日、教団会議室で昨年の教団総会決議に基づき常議員会のもとに設置された「在日韓国朝鮮人連帯特設委員会」の第一回会合が招集された。
委員は西田直樹(招)、長山信夫、向井希夫、土井桂子、尾崎風伍の五人。野村和正宣教部幹事が担当幹事。
当委員会設置の経緯、前身にあたる「在日韓国朝鮮人・日韓連帯特別委員会」の活動と昨年発行されたブックレット在日・日韓連帯シリーズXV「在日・日韓連帯の30年-私たちの歩んだ道-」、その中から当委員会が継承すべきもの、尾崎風伍委員がその委員会に提出されていた意見書、世界宣教委員会の韓国協約委員会との関係、外登法問題と取り組む全国キリスト教連絡協議会(外キ協)との関わりなどについて意見交換をした。
二日目、委員長に西田委員、書記に土井委員を選任し、これまで当教団が中心的な役割を担ってきた外キ協との関係で、外キ協事務局を担う人に協力委員として陪席を要請することの可否について協議したが、野村幹事が事務局に参加することになるという理解のもとにこの案は見送られた。
次にこの委員会の目的・活動について協議した。尾崎委員の「意見書」も含めて意見交換をする中で、まず在日大韓基督教会との協約について学ぶことの必要性が認識され、次回委員会に予定した。
「第2回日本基督教団と在日大韓基督教会の宣教協議会」に西田委員長が参加すること、「外国人住民基本法」の制定を求める国会請願署名運動推進のため、各教区に署名用紙配布の依頼をすること、「第18回全国キリスト教学校人権セミナー」に委員を派遣すること、などが決まり、限られた予算を有効に使うため委員会開催を一日にすること、広報を工夫し「新報」などを通して、現在「対テロ戦争」の名目で外国人に対する人権抑圧の法制度化が進んでいる状況(指紋制度の復活や外国人IC在留カードの導入、外国人雇用状況報告の義務化、外登証常時携帯制度など)について諸教会の理解が深まるような努力をすること、なども話された。
次回を九月三日に開催することを予定し黙祷をもって閉会した。
(土井桂子報)

五月二二日(火)から二三日(水)にかけて、第40回伊豆諸島連合修養会が八丈島教会を会場に行われた。第40回を記念して七〇名を超す参加者が与えられ、交わりと分かち合いの時を持った。
八丈島教会は、「八丈島教会」と「八丈島シャローム教会」が二〇〇三年に合同して誕生した。これまでに、信徒数の減少、無牧、主任牧師の急死と、多くの困難を味わってきた教会である。現在も二つの会堂が離れた場所にあり、礼拝する会堂を一つに絞ると、教会に通えない信徒が出ることもあり、月に三回は大賀郷会堂(旧八丈島教会)で、月一回はシャローム会堂(旧八丈島シャローム教会)で礼拝を行っている。今回の修養会に際しては、多くの教会員が奉仕に加わり、そのパワーを見せつけた。昼食として振る舞われた「島寿司」と、教会員の手作りの「明日葉の胡麻和え」は絶品。中にはシャローム会堂の庭に出て日差しと景色を楽しみながら舌鼓を打つ参加者もいた。
今年のテーマは「島の教会を語る」とされ、かつて八丈島教会を牧していた川染三郎牧師(高松教会)が講師として立てられ、シャローム会堂で行われた開会礼拝で、「御子イエスの働きを見た」と題して、基調講演をかねて説教を行った。
説教の中では、「島の教会」を牧することについて経済的な困難が浮き彫りにされがちな中、少人数の「島の」教会員がどれ程の努力と奉仕で教会を支え、牧師を支えているかが明確に語られた。また、牧師の側も支えられることを通して、「支えること」を学び、育てられる、相互の関係の大切さが述べられた。「生物の体は危機に瀕すると末端から機能を停止して生命を維持しようとする」という例が引かれ、日本基督教団は末端を犠牲にしてはならないことが力強く述べられた。
その後行われた分団では、各班活発な意見が交わされた。特に都心にいると解らない「島の教会」の現状が、八丈島教会だけではなく大島、新島からの参加者の口を通しても証された。特に、閉鎖的な「島」という環境の中でキリスト者であることは、異文化を生きることであり、二十四時間周囲からキリスト者として見られ続けることであるという各島共通の現状は、都心の教会の信徒にとって未経験の事柄であり、衝撃を持って受け止められた。
夜の交わりの会では、一之木幸男牧師(八丈島教会)の司会により教会の青年のリードで讃美の時がもたれ、八丈島太鼓が披露された。
二日目に大賀郷会堂で持たれた現状報告では三宅島教会会堂建築計画の進行状況が報告され、支区全体で島の課題を負っていく必要性が説かれた。
末端が犠牲になるという視点ではなく、末端から元気になるために、そうして都心の教会にその元気を届けるために、島の教会は奮闘中である。都心の教会が、その末端の声にどう答え、どう関わっていくか、課題とされたひとときだった。
(辻順子報)

第35総会期第一回宣教師支援委員会が、五月十一日(金)十四時~十七時、教団会議室において開催された。当委員会は、教会から今橋朗(委員長、蒔田教会)・橋爪志津代(洗足教会)、宣教協力学校協議会から永嶺雄三(女子学院)・立花慎一(青山学院)、宣教師からトーマス・ヴァンデバーグ(清瀬みぎわ教会)が委員となり、世界宣教部の上田博子幹事が担当幹事を務める。
宣教師支援委員会は、JNAC(日・北米宣教協力会)の解散に伴い、教会やキリスト教学校に働く宣教師の個人的な問題を受け止め、側面からサポートし、日本での活動が円滑にいくように支援することを使命として、CoC(宣教協力協議会)において二〇〇五年度に組織されたことに始まる。そして、この度のCoCの発展的解消によって、今総会期より、教団の世界宣教委員会の下の委員会として位置づけられることとなったものである。
本委員会が担当している事項は次の四項目である。

①新任宣教師オリエンテーション=新任宣教師の赴任地を訪問し、本人だけでなく赴任機関の責任者とも面談する他、出席教会等の紹介も行う。
②宣教師会議=年一回開催され、宣教師のリトリート、親睦、教団との関係強化等のよい機会となっている。
③宣教師支援=宣教師の日常的な様々な状況に対応して、必要な支援を行う。赴任機関での働きの取り決めや生活等に戸惑いを感じている方が多いため、教会や学校が宣教師を迎えるにあたっての共通ガイドライン(小冊子)の作成に取り組んでいる。
④印刷物の発行=「ミショナリー・ブルテン」、「ハンド・イン・ハンド」、「ミショナリー・ディレクトリ」を発行する。

まだ発足後数年の委員会ではあるが、本国を離れて暮らす宣教師の方々がそれぞれの宣教の業に専念していただけるよう、主の助けと導きを祈りつつ本委員会の働きを積極的に為していきたい。
(立花慎一報)

五月三〇日、宣教協力協議会(Council on Coop-erative Mission:CoC)が、教団、宣教協力学校協議会、日本キリスト教社会事業同盟の三構成団体の代議員の出席を得て、第85回全体会議を最終全体会議として教団会議室で開催し、正式に解散した。

教団と歴史的関係の深かった北米八教派の外国伝道部が、戦後の日本のキリスト教界の復興のために組織した、基督教事業連合委員会(Interboard Com-mittee on Christian Work in Japan:IBC)に対応する日本側の組織として日本基督教団、日本基督教教育同盟(現在のキリスト教学校教育同盟、後にIBC関係学校協議会が組織され、現在の宣教協力学校協議会となる)とIBCで内外協力会(Council on Cooperation)を一九四八年二月に設立した。これがCoCの出発点である。

一九五二年には、日本基督教社会事業同盟(後の日本キリスト教社会事業同盟)が構成団体として参加した。
IBCは一九七三年に教会対教会の相互の宣教協力を志向し、教団も正式メンバーとした日・北米宣教協力会( Japan-North Amer-ican Commission on Co- operative Mission: JNAC)に改組され、一九八〇年代にCoCから退会した。

その後、日本、北米双方の社会的状況の変化、北米教会の財政逼迫などによりJNACは二〇〇五年一月に解散した。これに伴い、CoCは、教団に発展的に解消することを二〇〇六年に決定した。

五九年の歴史の中で、CoCを通して派遣された宣教師は約一七〇〇名、また、数百億円に達するといわれる財政支援を日本のキリスト教界は受けてきた。

これらの人的、財的支援を受けて日本のキリスト教界の発展は支えられてきた。北米関係教会の世界宣教方策が時代と共に変遷し、日本に派遣される宣教師は減少の一歩を辿った。しかし、日本に三〇年、四〇年派遣された多くの宣教師の生涯をかけてくださった働きの尊さを忘れてはならない。

最終全体会議後にもたれたCoC解散記念レセプションには各構成団体から関係者や宣教師の方々をお招きし、CoCの歴史をスライドなどでかえりみた。

「人間のピリオド、神のカンマ」と言われるように、CoCの解散後も、CoCの業務は教団によって引き継がれることとなった。
引き継ぐ業務は主に次の三点である。①北米関係教会との宣教協力協議、②国内の宣教協力、③宣教師受け入れ業務。
①の北米関係教会との宣教協力協議に関しては、すでに今年三月末に第一回日北米宣教フォーラムを教団として初めて在日大韓基督教会と共催で開催した。
②国内宣教協力をさらに推進するために、CoC三構成団体は、CoC最終全体会議において「宣教協力についての合意文書」に調印した。
③宣教師受け入れ業務は教団で世界宣教委員会等で担う。

北米関係教会が強く希望していた、北米関係教会との教会対教会の新しい関係の構築と、多くの宣教師の方々の志と遺産を継承していくことが教団に課された課題である。

▼旅行雑誌のコーナーで立ち止まった。「源泉掛け流しの温泉宿」、先ず、この辺りに目が行った。パラパラとめくり、頭の中で日程を勘定し、「日帰り温泉」の前に移る。ついに鞄から手帳を取り出す。「ウーン」と唸って、本屋の天井を見上げたら、鏡に別のコーナーが映っている。江戸の古地図。▼数年来のブームのことは聞いてはいたが、何とも多様な江戸の地図が並んでいるとは、驚いた。明治大正昭和の東京もある。比較的コンパクトな江戸地図と下町食べ歩きの類の本を買った。▼早稲田周辺も取り上げられている。見れば、教団から歩いて数分の所に、「堀部安兵衛記念碑」がある。七年通っていて初めて知った。教団から、高田馬場までの帰り道を三倍くらい遠回りして歩き、小旅行ならぬ豆旅行を終えた。なかなか味わいがある。▼牧師は出張が多くて羨ましいと妻が言う。金沢には六度行った。兼六園を見たのは五度目の時。日光は二度、東照宮も華厳の滝も未だ。▼佃島・月島にしよう。江戸の古地図と下町案内を携えて。教団御用達の印刷所から近い。築地も途中だ。

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