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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4632・33号】「宣教一五〇年」記念伝道冊子発行へ 第3回伝道委員会

2007年8月11日

土沢(東和)の町を一望する見事な眺望。土沢駅の背後にある丘の上、土沢城址公園から見下ろすその光景に感動した。
六月二六日(火)~二七日(水)、奥羽教区の土沢教会、花巻教会を会場として第35総会期第三回伝道委員会が開催された。
委員会に先立ち、当委員会が主催する「農」に関する活動者協議会が二五日(月)~二六日午前にかけて、土沢教会で開催された。参加者は四五名。星野正興牧師(東海教区松崎教会・南豆教会)の主題講演「農と教会」と田中洋一氏の発題のあと、現地で農業を営む入江氏、柳谷氏の“わらしべ農園”を見学し、お話を伺い、全体協議の時間が持たれた。
二六日午後から委員会。主な協議内容としては、まず今回開催された「農」に関する活動者協議会の反省総括。今回、開催教区である奥羽から伝道委員が選出されなかったこともあり、伝道委員会と現地、開催教区との連絡が不十分であったこと。今後、参加者の幅を広げるために、協議会の名称から“活動者”という部分をはずしてもよいのでは、等の意見が出された。
続いて「『宣教一五〇年』をいかに迎えるか」の件。日本におけるプロテスタント伝道は二年後に一五〇周年を迎える。宣教百周年の際には盛大な催しが開催された。この件は常議員会では継続審議中であるが、伝道委員会としては、幅広い層から伝道レポートや伝道論文等を集め、記念の伝道冊子を発行することが決議された。
また、活動を終了している放送伝道共同委員会の活動残金の使途についても協議した。精算人より残金二千七百万円の使途検討の依頼を受け、教団のホームページ立ち上げ等の意見も出されたが、今回は決定を保留し、継続審議とした。
二七日午前は花巻教会をお訪ねし、山元克之牧師をはじめ信徒の方々と共に、北紀吉伝道委員長のメッセージにより祈祷会を守り、また交わりの時を持たせていただいた。
次回委員会は九月十日(月)~十一日(火)、東海教区(静岡県)での開催となる。    (山岡創報)

主の御名を賛美致します。
さて、7月16日(月)午前10時13分に発生した「新潟県中越沖地震」救援のために緊急の募金をお願いいたします。
余震と被害の拡大が心配されるなか、関東教区は被害の大きい新潟県柏崎市の柏崎伝道所に柏崎ボランティアセンターを設置して活動を開始しています。柏崎伝道所も建物に甚大な被害を受け、信徒の方々も倒壊や多大な被害を受けておられます。
関東教区より全国募金の依頼がありましたので「新潟県中越沖地震救援募金」を行います。どうぞ、諸教会・信徒の皆様のご協力をお願いいたします。
2007年7月18日
日本基督教団社会委員会委員長 張田 眞

◎募金期間 2008年3月末
◎目標額 1,000万円
◎送金先 加入者名 日本基督教団社会委員会
◎郵便振替 00150-2-593699
*社会委員会独自の口座です。お間違えのないようにお願いします。(通信欄に「新潟県中越沖地震救援募金」とお書きください)
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
日本基督教団社会委員会

第二日目午後は、午前より引き続いた出版局報告ののち、残りの時間、主に「年金局決算・事業報告」、「監査報告」、「退職年金規則変更」、「在外教師按手礼」、「日本伝道150年記念行事」を取り扱った。
「年金局報告」では、髙橋豊新理事長が、常任理事を二名増員し六名としたこと、当理事会のもとに資産運用、制度検討の各諮問委員会を新設したこと、資産運用率を総資産の五〇%から七〇%に引き上げ運用の自由度を広げたことを報告した。
また、十一年に亘り業務室長を務めた青地恵氏の退任後、新たに櫻井淳子氏が就任。新室長が決算書により総額五億二千六百万円の収支を報告した。また八千万円を増額し計一億一千万円となる謝恩日献金の本年度計画について、奥羽、東北、中部教区等、既に各教区の取り組みが始っていることを報告した。
事務、出版、年金の三局報告を受け、会計監査委員から監査報告がなされた。 報告は、単なる会計監査からさらに業務監査を視野に入れたものとなってきている。特に総論では、教団全体の教勢を過去十五年に亘り精査し、特に教会学校出席者半減、現住陪餐会員の半数が六〇歳以上という現状に「教団の未来に危機感を覚える」とした。また三局連結決算、各教区共通の会計報告実施、会計上の事故に対する危機管理等が今後の課題である、とした。
「退職年金規則変更」では、六五歳から六九歳までの退職者に適用される減額給付規定を、同年齢内に死亡した現役教職には適用しないこと、終身、有期遺族年金を満額給付することの変更を第二回年金局理事会の決定に基づき提案、可決された。
「在外教師按手礼」は、現在、宣教師として派遣されている一教師からの按手願を受け、当面の対応として按手礼執行を常議員会議決を経て教団議長が司ることを提案した。
原則、在外教師も教区に属し教区総会議決により按手礼を執行するとの判断があるが、実情が伴っていない。教師籍取り扱いが整うまでのこととしての提案であったが、教区の対応等、実情を合わせることを求める慎重な意見もあり継続審議となった。
「日本伝道150年記念行事」については、前回常議員会での議論を受けて議案の修正が提案され、議場はこの修正を承認した。時間切れのため実質審議には入れず継続となった。記念行事開催を検討をする準備委員会設置を提案している。
なお、この他に、「隠退教師を支える運動推進委員会報告」、「大阪教区規則変更」(常設委員会として教師互助委員会を新設)が承認され、「合同のとらえなおし」、「同性愛者差別問題学習会に取り組む件」等が継続審議となった。    (渡邊義彦報)

初日午前中「会議室改装に関する件」の審議では、放送設備を整えるべきとの意見があり、愛澤豊重総務監事は、「別に見積を進めている」ことを報告した。合見積もりの在り方や、会館全体の耐震問題について疑問を述べる意見もあったが、賛成多数により可決された。
「予算決算委員会報告の件」では、飯塚拓也予算決算委員長より、会計ソフトの一括導入は難しいので、可能な教区から導入したいという補足説明なとがあり、質疑の後承認された。
続いて、飯塚委員長より「2006年度教団歳入歳出予算補正に関する件」、続いて「2006年度教団歳入歳出決算承認に関する件」が提案され、予算補正については「補正をしないで予算を組むべき」という意見が述べられた。飯塚委員長は、事情を説明の上、この意見を重く受け止め、「補正しないで済む予算を目差したい」と述べた。両件いずれも承認された。
「2007年度第1次補正予算案について」では、「総会を経ずに款の課目変更はできない」という反対意見が出され、計良祐時財務監事と飯塚委員長から、その必然性が説明された後、可決された。
引き続き、東谷誠部落解放センター運営委員長により「2006年度部落解放センター決算承認の件」「2007年度部落解放センター予算承認の件」が資料に基づいて説明され、承認された。
(松本のぞみ報)

小島誠志出版局理事長はまず、この一〇年間の一般書籍の売上額が十九%減なのに対し、キリスト教書は二七・五%の減という厳しい状況に置かれていると述べ、決算概況を説明した。出版局の売り上げは、五億円超の期待に対して、前年度を下回る四億六千万円に留まった。その理由として、『信徒の友』と『讃美歌21』のいずれの売り上げもやや減となったことがあげられた。
また、『信じる気持ち』に関して、山北宣久教団議長から意見が出ていることなどについては、秋山徹出版局長が、多方面からの意見が寄せられていることと、出版に至る経過について次のように説明した。
「〇五年四月、出版局の企画委員会第二分科会に職員から立案されたもので、青少年にキリスト教を知ってもらうためにできるだけ平易な入門書を刊行したいという趣旨で、すでに聖書科の教科書として用いられている書物の著者であり中高科教師でもある富田正樹氏が執筆者として提案された。企画委員会ではそれを可として出発し発行に至った。その後、教団三役をはじめ、各方面からこの本の教理的内容について抗議や要望が出された。こういう書物を教団出版局の名で出版されることは問題で、出版停止や回収に値する問題だとするものもあったという。出版局理事会でこの問題が取り上げられたが、出版局としては出版停止や回収といった措置に出ることは、出版、表現の自由の観点からして危険なことであると判断したが、広告・宣伝の方法については考慮することにした」。
小島理事長は、「入門書として出されたものとしては問題ではないかということが理事会の概ねの同意であり、スタンダードな入門書であると誤解されかねない宣伝文句の入った本の帯については、取ることにした」ことなど、理事会での対応について述べた。
この問題を巡って議論となり、とくに山北議長から出版局長宛に出された抗議の書簡について、向井希夫常議員から、「これは明らかに圧力である」とする意見と、三役の名で出された文書を公表、配布するよう要望が出された。
また、各方面からの賛否両サイドの反響や抗議の内容などについて出版局長からの説明があったが、山北議長からの文書の扱いについては、午後改めて協議することになった。
午後、山北議長から出版局長にあてられた文書の扱いについて議論を経て、文書のコピーが配布された。その文書は、『信じる気持ち』において、イエス・キリストの神性や復活の信仰、聖礼典の相対化が見られることなどから、回収、出版停止、廃刊に値するという意見と、それについての説明、対策を求める要望が主な内容となっている。
こうした抗議について、議論が交わされた。出版の自由、表現の自由を侵害することになってはならない、教団の機関紙と出版局の役割が違うという意見、また、教団には様々な立場があることを重んじるべきであり、教団議長名で出版局に抗議することはいかがなものかといった意見も出された。これに対し、教団信仰告白に立ったときにこの書物は問題だと山北議長は判断したのではないかと、議長名で抗議文を出したことを理解する意見もあった。
この後、決算に関する質疑を経て、出版局事業報告並びに決算承認の件は承認された。  (藤盛勇紀報)

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