第35総会期第五回教育委員会が三月四日(火)、五日(水)の両日、高知黒潮ホテルを会場にして開催された。岸憲秀委員長から「ユースミッション2008」については、主題が「主にあって共に歩む」に決定したことが報告された。
後半の関西での日程及びプログラムが確認され、実行委員会に新たにネイサン・ブラウネル宣教師が加わることが報告された。
「教会学校応援セット」には四教会・伝道所から応募があり、その応答は担当者、書記、委員長に一任された。どのようにアピールするかが今後の課題である。
協議では三月三日(月)、四日(火)に南国教会と香美教会を会場にして行われた「教会教育セミナー」と「教区担当者会」の反省を行った。「教会教育セミナー」は今回が初めての開催であったが、参加者六一名中、高知分区から十一教会三七名の参加者が与えられたことは感謝であった。ほとんどは教会学校教師であったが、講演に「励まされた」との声を多数いただいた。
一方、「教区担当者会」については、案内文での内容についての説明が不十分であったため、出席者が事前に何を準備すべきかが不明確であったとの反省がなされた。 (加藤誠報)
教団教育委員会主催の教区教育担当者会が、三月三日~四日、四国教区高知分区の南国教会及び香美教会を会場にして開かれた。
この会は二年ごとに開催されてきたが、今回は神奈川、京都、沖縄以外の十四教区から各担当者が参加、計二三名が参加した。
岸憲秀教育委員長は開会礼拝における説教で、今日の教会教育が直面している危機と今回高知で会を開催できる意義深さを語った。
まず「現地教区からの報告」と題した発題講演が近永教会(南予分区)の芦名弘道牧師よりなされた。
講演の中で芦名牧師は、二三年にわたる近永教会での牧会を段階的に振り返り、教勢の低迷に苦しんできたことを率直に語った。
赴任当初は大人と子ども共に二〇名であった礼拝出席者数が次第に減少し、十五年目には教会学校生徒が牧師の子女と教会員の娘二人だけに。そして二〇年目には出席者ゼロを経験する。
その経験を通しようやく牧師としての意識の問い直しと教会学校の目的の再認識を迫られることになった。教会学校は事業ではない。減少する子どもの数が問題なのではなく、一人でも子どもが教会に来ているという喜びの欠如が問題なのだ。
そもそも教会学校生徒の減少とは何を意味するのか。それは我々の意識の変化を求められる神ご自身の御業ではないか。数だけにこだわり一人の子どもと向き合わないために起こるべくして起こっている必然的減少がそこにあるように思う。どこの教区でも教会学校生徒数の減少が叫ばれる中、芦名牧師のこの提言は、深く心に響くものがあった。
その後、各教区担当者から現況を聞き、情報交換の時をもったが、教区ごとに報告する内容が統一されておらず、教育委員会から各担当者への通知を徹底してほしいとの要望が出された。
会終了後、希望者と共に芸西伝道所と教団関係学校清和学園を訪ね、散会した。
(真壁巌報)
今総会期の教育委員会では、当初より、教会に仕える、或いは、各個の教会にとって、少しでも益になる教育委員会でありたいと願っていた。教会学校応援グッズや表彰のあり方も、その視点で検討してきた。
今回、そのひとつの働きとして、教会教育セミナーを主催した。これは、全国様々な地域で熱心に教会教育に励んでいる奉仕者と共に、その働きのために祈り、学ぶための企画であり、いわば、出張セミナーである。南国土佐の伝道困難な諸教会で、キリストの証し人として励まれる皆さんとセミナーを共に出来たことがこの上ない喜びであり、何よりも主催した私どもにとっても大きな励ましとなった。
三月三日夕刻、南国教会を会場として行われたセミナーは、同時開催の教区教育担当者会の参加者を含めて六〇名が集まった。遠く伊予からも車を走らせてくださった。講師の平田和子氏(吐田郷教会キリスト教教育主事・教団教育委員)はキリスト教教育主事として働いた経験と、現在の教会の状況を踏まえ、まことに的確に、また情熱的に、教会教育の喜びを語り、参加者は大いに励まされた。
教団の教育委員会が、少しでも各地で励まれる方々と共に思いを合わすことが出来ればと願い、このときを共にした。
(岸憲秀報)
第四回宣教委員会が三月十一日(火)~十二日(水)水道橋の韓国YMCAの会議室にて行われた。三月十日(月)~十一日(火)と富士見町教会で開催された宣教方策会議に引き続いての日程である。
米倉美佐男委員の説教による開会礼拝に続いて諸報告がなされた。
協議では、先ず宣教方策会議の評価について話し合われた。自由に話されたそれぞれの意見を纏めてみることで報告に代える。
「今回は『伝道の協力』が主題として取り上げられたが、共に一つの課題に取り組めたと思う」。「互助のことも取り上げられたためか、これまで言われてきた『伝道は覇権主義だ』という意見は出てこなかった」。「だからといって、不満がないわけではないと思う」。「分団では伝道のビジョンを話し合うまでには行かなかった。そこに行くまでの時間が欲しかった」。「山口講演は教団という教会の宣教(伝道)方策の基礎的な理論を提供しているので、質疑をも合わせて報告書を作りたい」。「次回は委員は交代するが、伝道方策が話題となるような方策会議にして欲しい」。
山北宣久議長より「機構検討特設委員会の答申」についての検討依頼があり、協議した。常議員会で責任を持って審議すべきで、我々は云々する立場にはないが、意見が求められているので意見を述べることにした。次回委員会で文書に纏める。
自主活動団体の宣教委員会陪席について。自主活動三団体はそれぞれ性格が違うので、全国教会婦人会連合は毎回とし、日本キリスト教保育所同盟は社会委員会と、全国教会幼稚園連絡会は教育委員会との連携を強くしていただき、宣教委員会への陪席は各々の総会後年一回とする。
「障害者差別問題小委員会」の名称変更に関する件。「差別問題」だけでなくあらゆる切り口で事柄に関わるために、新たに「『障がい』を考える小委員会」を提案することとなった。
伝道一五〇年記念事業について、二〇〇九年六月二四日と十一月二二~二三日に行事が考えられている。宣教委員会として協力する。 (小出望報)
▼神学校で園芸ブームが起きたことがあった。当時まだ珍しいアスパラの種を蒔いて、「何年留年するつもり」と大笑いされた。収穫は数年後からで、十年以上は穫れるということだ。▼赴任する先々で、庭がなければプランターにアスパラを蒔いた。十年二〇年頑張るぞという覚悟を表す儀式だったのかも知れない。蒔くのはだいたい数年目。最初の挫折を体験した頃だ。▼以前の任地で創立百周年の準備に当たっている時に、古い古い牧会日誌を見つけた。「今年一年の覚悟で、一念を込めて」。元旦の頁に、必ずこう記されていた。信徒数、財政規模から見て、毎年その覚悟が要ったのだろう。▼先日の宣教方策会議、奥羽教区議長は、長期的展望をもって伝道・教会形成に当たる事の出来ない諸教会の現実を訴えた。▼アスパラを植えるくらいの時間と気持ちの余裕が欲しいものだ。庭の季節になりアスパラも出た。種蒔きよりも、雑草取りで忙しい。放っておくと…。
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