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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4658号】教区コラム 東支区

2008年9月13日

三宅島伝道所再建について
倉橋康夫

当支区が、全国の皆さんに対して責任を負っている課題は、「三宅島伝道所の再建」です。三宅島伝道所会堂は、一九八三年の雄山噴火の際消失し、それ以来民宿などを借りて礼拝や集会を行っていましたが、二〇〇〇年九月、大規模なガス爆発により、全島避難が実施され帰島できない状態が続きました。
二〇〇五年二月に避難指示が解除され、同年九月から伝道所活動(礼拝と集会)を再開できるようになりました。
そこで、支区の責任で会堂建築を実行することを決意し、二〇〇六年一〇月「再建委員会」名で、全国募金を呼びかけましたところ、多くの団体・個人からの支援が寄せられました。ところが、建築用地を入手したものの、その後、会堂建築計画に難題が発生し、建築に着手できない状態となり、今日に至っております。
早急に募金状況を取りまとめ、建築計画頓挫の経緯説明と共に、将来に向けての三宅島伝道所再建についての支区の意向をも添えて、報告をする責任を負っております。
ところが、最終的にまとめる事務作業が遅れていることを、お詫び致します。近いうち、当該団体・個人宛に報告書を送付させて頂きたいと思っております。もう暫くの猶予を賜りますよう、お願い致します。
今後とも、三宅島伝道所の再建について、ご加祷とご理解・ご支援とをお願いします。
(東京教区東支区長)

岡田則子宣教師派遣式が七月二九日に教団会議室で木下宣世世界宣教委員会委員長の説教、伊藤瑞男同委員会委員の司式で執り行われた。岡田則子氏はスリランカのランカ神学大学へ当初二年間の任期で八月から派遣される。
ランカ神学大学は一九六三年に創設され、聖公会、メソジスト教会、バプテスト教会、長老教会の四教会によって支えられているエキュメニカルな神学教育機関であり、これら四教会の教職と聖書科の教員を養成している。スリランカではメソジスト教会が一九八三年から、また聖公会が二〇〇六年から女性教職按手を実施し、同校では女性神学生が増加し、女性の神学教育が大きな課題となってきた。
岡田氏は青山学院大学文学部神学科を卒業後、米国で学んだ。一九八一年から八六年までスリランカでボランティア等の活動をした。帰国後、大学の教員をしつつ、一九九六年に教団教師となり、東京教区北支区の百人町教会の担任教師として奉仕した。今回スリランカ・メソジスト教会からの派遣要請をうけ、ランカ神学大学で「女性と教会」「キリスト教史」を担当することとなった。
木下委員長は説教で宣教師の異文化の中での孤独な現実を語り、支援会等による力強いサポートを訴えた。
幸い、岡田宣教師の支援会も立ち上がり体制が整えられていることが派遣式後の茶話会でも報告された。
岡田氏の派遣により教団派遣宣教師は二一名となった。地域別の派遣先は、アジアへ六名、北米に十一名、欧州に四名。また、八名が女性である。世界の各地で伝道の第一線に立ち、関係教会と宣教協力関係を築いている宣教師の働きを覚えて祈り、お支えいただきたい。

去る七月四日(金)に第五回宣教師人事委員会が開かれた。
この委員会では、世界各国から多くの宣教師の受け入れ窓口としての役割を果たしている。
今回の委員会においては、五名の受け入れ宣教師の就任や退任の報告を受け、八名の受け入れ宣教師の任期満了・任期延長・本国活動(宣教師の母国での報告活動)の承認事項等が協議された。当委員会の役割は、受け入れ宣教師の人事手続きや日本での派遣先との調整、任期毎の総括などである。
人事的手続きに加えて、受け入れ宣教師らが、派遣先で十分に宣教の業を果たすことが出来るように、働く環境や生活環境、人間関係などにも配慮することが望まれる。
とくに、文化の違いや地域の習慣などの違いから、宣教の業とうまく噛み合ない場合もあり、その調整には課題が多い。それ故、受け入れ窓口である教団側の配慮が大前提であるが、それと同時に、受け入れ側の教会や関係学校・団体の協力や理解が必要となる場合が多い。
その他、教区・関係学校と宣教師の三者が関わっている伝道プロジェクトを活発に進めるところもあり、地域や教区によって、その特性を生かした多様な働きが受け入れ宣教師を通して行われていることを知っていただきたい所存である。
最後に、今第35総会期の宣教師人事委員会は、この総会期を通して、委員会改変に伴う「受け入れ宣教師人事手続き」の規定を調整してきた。今総会期中に間に合うように、担当委員は最善の努力をしていることを報告する。
(上内鏡子報)

第六回「新潟県中越地震被災教会会堂等再建支援委員会」が六月二七日に教団会議室で開かれた。
事務局・会計報告
事務局から以下の報告があった。①募金が三月末には、目標額一億八千万円を突破したことについて感謝の支援ニュースを各教区総会にむけて発送した。②会計報告(六月十九日現在)献金累計額一八三、八二三、七四九円。募金目標額を約三八〇万円上廻る支援献金をいただいたことは感謝である。これ迄に被災教会の建築費、支援事業事務費等に支出した額は、一一三、六三九、三三五円で手持資金残高は約七〇〇〇万円であり、今後、小出教会の会堂・牧師館の建築費等に充当される。
関東教区報告
疋田國磨呂関東教区議長及び飯塚拓也同教区被災支援センター統括主任から、中越地震被災教会の再建状況の報告をうけ協議した。
①見附教会:会堂・牧師館の建築完成後、駐車場整備を含む追加工事費約七〇〇万円が発生している。
②小出教会:五月に松下設計と建築設計・管理業務委託契約を交し、基本設計の提案があり、現在、二〇〇八年中の会堂牧師館の建築完成を目指して準備中である。資金不足を補うため、「魚沼産コシヒカリ」の販売が行なわれ、昨年度は五四万円の販売純益が献金された。今年度も引き続き販売を行うのでご協力をお願いしたい。
③柏崎伝道所:二〇〇八年五月末に改修工事が完了した。工事費等は当初見積りどおり約一千万円。この経費については「新潟県中越沖地震」緊急支援募金で充当した。
④二〇〇八年一〇月十九日(日)に栃尾教会を会場にして、関東教区が主催する中越地震を覚えて記念礼拝が予定されている。
今後の支援、委員会活動等について
事務局、関東教区の上記報告をうけて協議、以下の決定をした。
①小出教会、見附教会の建築工事に伴う送金は、今後関東教区を通じて行う。
②支援募金閉鎖後の収入については事務費を控除して関東教区に送金する。
③最終募金報告は教団新報に掲載して行う。
(樋田利明報)

教団で統一原理問題連絡会開催

六月十九日~二〇日、韓国・大韓イエス教長老会からの二五名と日本の各教区・地区・支区の代表が教団会議室に集まり、統一原理問題連絡会が開催された。
韓国からは、「統一教文鮮明集団の最近の教理とその批判」、「(韓国・麗水における)文集団の浸透とキリスト教会の阻止運動」と題する講演をいただいた。
日本からは二名の脱会者により、最近の統一協会の活動の柱である韓国・清平(チョンピョン)における活動の実態が語られた。
また二日目には日本各地からの報告がされた。
韓国側の関心は、エセ宗教もしくは異端である統一協会の社会進出をいかにブロックするかにある。今、焦点となっているのは、韓国キリスト教の聖地・麗水で、二〇一二年に開催予定の麗水万博である。
統一協会は莫大な資金を注ぎ込んで先行投資・開発を行っており、麗水が高齢の文鮮明を満足させるための「地上天国」になるとの見方もある。プロテスタント教会が超教派で統一協会排除のための運動を展開している。
韓国キリスト教会にとって、統一協会は、脅威になり得るような人的規模ではない。しかし、人間の愛や葛藤や尊厳を踏みにじり続ける彼らの悪辣さや、一兆円を超えると言われる被害が日本にあることを知って欲しい。合同結婚式により渡韓した七〇〇〇人ともいわれる日本人女性とその子どもたちを救い出すために、力を貸して欲しい。韓日の代表者が相互に訪問できるようになったとはいえ、率直に言って、私たちの願いはなかなか届かないできた。今回もそのように始まったが、数時間毎に場の空気が変わっていくような感覚を受けた。
「日本の被害が大きいことは解ったが、なぜ霊感商法にだまされるのかが解らない」。この韓国側の神学者の発言が今回の到達点であり、新たな出発点となる。
閉会後にもたれた韓日の弁護士による協議にも同席したが、更に大きく前進できたように感じた。
韓日の教会が、次の一歩をどう展開していけるか、楽しみである。新しい知恵と情熱を、主によって与えられたい。

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