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【4661号】第48回「キリスト教教育主事」認定試験公告

2008年10月25日

第48回「キリスト教教育主事」認定試験公告

 

第48回(2009年)「キリスト教教育主事」認定試験を次のとおり行います。

 

◎受験願書提出期限 2008年12月15日(月)   (提出物1~7を教区に提出)

◎論文提出期限 2008年2月17日(火)

(試験科目ハの論文・教団教育委員会に提出)

◎試験期日 2009年3月10日(火)

午前11時~午後2時

◎試験場所 〒540-0004 大阪市中央区玉造2-26-47(電話06-6761-8562)

大阪クリスチャンセンター会議室

◎試験科目

イ.筆記試験 日本基督教団教憲、教規および諸規則(60分)

*試験時間に日本基督教団「教憲教規および諸規則」を貸し出します

ロ.面  接

ハ.論  文 400字詰原稿用紙 15~20枚

「日本におけるキリスト教教育の歴史と展望」

◎提出物

以下の書類を整え必ず期限までに教区事務所に提出する。

1.受験願書・所属教会主任教師の推薦書 1通

2.履歴書・信仰歴 1通

3.教区の推薦書 1通

(以上は教育委員会所定のもの)

4.出身学校校長の推薦書 1通

5.出身学校成績証明書 1通

6.「私はなぜキリスト教教育主事をめざすのか」記述書 400字詰原稿用紙2枚程度

7.受験料 5,000円

教育委員会所定の用紙は、〒169?0051東京都新宿区西早稲田2-3-18-31 日本基督教団教育委員会に、住所、氏名を記した返信用封筒に130円切手を添えて請求してください。

◎問い合わせ

日本基督教団教育委員会

〒169?0051東京都新宿区西早稲田2-3-18-31(電話03-3202-0544 FAX03-3207-3918)

 

2008年10月

日本基督教団教育委員会 委員長 岸憲秀

二〇〇八年度教区活動連帯金配分協議会が九月十六日(火)午後一時三〇分から教団会議室で開催された。

前年度の教区活動連帯金配分検討委員会委員長の野村忠規四国教区議長の祈祷と挨拶をもって開会した。今回、内藤留幸総幹事は欠席のため代わって愛澤豊重総務幹事が出席した。

協議事項に入る前に組織会を行い、議長に野村忠規四国教区議長、書記に西畑望九州教区議長を選出し、協議に入った。

前年度「配分協議会」議事録承認に際し、関東教区財務委員長より欠席者の扱い記録について疑義が出され、納得されず退席した。高橋潤中部教区議長より配分額計算方法について事実と異なるとの主張がなされたが、議事録通りに承認された。

諸報告承認では、中部教区議長より「配分検討委員会」において教区の要望が決定額に反映されていないとの意見に対し、要望が配分金決定の時期に間に合わなかった結果であるとの報告がなされた。

続いて〇九年度拠出・受入額について協議に入る前に、長崎哲夫東京教区議長が拠出を留保したいと申し出た。それによると、教区間の信頼関係がない中では留保せざるを得ず、予算立てはするが拠出は差し控えることを予算決算委員会で決定し、近日開かれる常置委員会で決定する予定であるとのことであった。それに対して、今までの東京教区の拠出に感謝しつつ、「教団総会決議の重たさを受け止めて欲しい」「〇九年度教団予算が総会で決められようとしている時点で、東京教区の拠出がなければ教区の予算立てが困難となり、教団負担金納入が困難になる」「かつて東京教区の教団負担金未納期間に教団を支えたのは地方の教区であり、相互互助を大切にしてもらいたい」等の東京教区に再考を願う意見が出された。

東京教区の拠出が不確定な中にも〇九年度「配分額案」を各教区の意見を聞いて承認した。その〇九年度「配分検討委員」には東北、関東、大阪、西中国の四教区議長を選任することを決定して閉会した。

この制度の教団内の機構的位置付けが急がれる結果となった。

(西畑望報)

第35総会期第二回全国財務委員長会議が九月十五日~十六日に教団会議室で開催された。
司会者鈴木務予算決算委員が開会の祈りを捧げた後、飯塚拓也予算決算委員長が、「今総会期の皆様のご協力に感謝する。皆様の要望にあった教団五○年データを作成する事が出来、明日発表する。沖縄教区が出席できなかったことに痛みを覚える」と挨拶をした。
第一日目は①各教区の財務状況②長島恵子四国教区財務委員長の教区教会互助制度事例報告を受けた。各教区の財務状況を共有化し、教職謝儀の互助制度を学びえたことは有意義であった。続いて計良祐時財務幹事の現況報告で資金状況がだいぶ改善されたとの報告があり、飯塚拓也委員長の二○○九年度予算案の概況説明があった。運用基金・減価償却積立・退職資金積立などが出来、中長期的見通しの中で負担金の一%減額を予算化した旨の報告があった。質疑の後議場は予算決算委員会の方針を了承した。
第二日目は粉谷勝巳予算決算委員の司会及び祈祷で始まり、内藤留幸総幹事の挨拶の後、出版局は二○○七年度決算書に基づき決算概況の報告を行った。
年金局からは二〇〇七年度積立額九六〇〇万円、積立合計は三九億一〇〇〇万円に達したことが報告され、各教区の協力に対し感謝が述べられた。
さらにこの三九億円余りの資産運用について説明があった。その後の質疑応答の中で、出版局損益分岐点売上高、単行本在庫調整勘定等について詳細な説明がなされた。
最後に鈴木功男予算決算委員の作製した「教団五○年データ」の上映により、教団の教勢減退の詳細な分析があった。今後の課題が提起され、来るべき教団総会でも上映されるので各教区での話し合いを期待したい。
(稲垣正策・長島恵子報)

 

負担金総額1%減の方針の下に

予決委員会

第35総会期第六回予算決算委員会は九月十五日~六日全国財務委員長会議をはさんで開かれ、二〇〇九年度予算案を審議した。

本委員会の主な議題は、〇九年度予算案、予算案に密接に関係する退職金制度変更に伴う件、各センターに係る法人税、消費税の件、教職者家族奨学金に関する件、教団五〇年データに関する件などが検討された。

〇九年度予算案は負担金総額1%減の方針の下に、五年連続減とした編成である。主に人件費削減による対応で収支総額279,350,000円の予算案。

昨年度から分離した収益事業会計は総額29,404,500円。これを以って常議員会に提出する。

一方、予算の裏付けとなる教区負担金配賦額は、1%減の総額267,100,000円を下に従来の負担金算定基準により算出した。教区によって若干の増減は生じるが承認された。

教団職員の退職金制度変更が新たな課題として浮上した。現在の適格退職年金制度が2012年に撤廃されるに伴い、中小企業退職共済制度に移行するための準備を進める一方で、対応する積立額を如何に予算化するかが課題である。

各センターに係る法人税、消費税については、栁澤享公認会計士の報告資料を検討し、センター毎の厳しい事情を認めつつ確認した。

教職者家族奨学金に関する件については、奨学金制度廃止以前に遡って、引き続き調査を進め、規約に基づく返還請求を行うことを確認、継続審議とした。

一年前から準備してきた「教団五〇年データ」は全国財務委員長会議席上で発表された。これは、前年の同会議において出された財政の将来展望を求める要請に対し、予算決算委員会として応えたものである。各教区、全教会に示唆となる実態を整理し、分析を行い、提言としてまとめたものである。このデータCDは様々な活用が望まれることから各教区に配布することが決まった。

第35総会期の本委員会は、財務改善と健全化を最優先課題として取り組み、型が整った〇九年度予算案を以ってその任務を終えた。

(鈴木功男報)

秋季教師検定試験

受験者総数101名、しかし厳しい結果

召命に応えるためには

二〇〇八年秋季教師検定試験が九月十六日(火)~十八日(木)、大阪会場(大阪クリスチャンセンター)において行われた。

受験者総数は一〇一名。試験直後に行われた検定委員会での学科試験判定の結果は次の通りである。

正教師試験は七三名(志願七四名の内一名欠席)が受験し、合格者が二三名、保留者が三六名、不合格者が十五名であった。

補教師試験は二八名(志願二九名の内一名欠席)が受験し、合格者が一名、保留者が八名、不合格者が二名であり、Cコース受験者の十八名が継続となった。 保留者とは、学科試験の結果が合格点にわずかに及ばなかった受験者で、レポートが課せられ、後日そのレポートによる再判定を受ける者のことである。

正教師受験者で、不合格者が十五名出たことは残念な結果であった。しかし、来春受験の機会があるから、十分な準備をして臨んで欲しい、と切に願わされる。

正教師検定試験は、補教師(伝道師)として二年以上教会に仕えた上で受験する。そのため、秋季教師検定試験には、正教師検定試験受験者が多いが、前述のように、結果は厳しいものとなった。

正教師試験を受験する者は、日々宣教の業に励む中で試験の準備をすることになる。教会・伝道所の主任担任教師、或いは担任教師としての働きと両立することには困難な面があるであろう。

しかし、検定委員会は毎回、提出物の課題・学科試験の問題のいずれにおいても、基本的なことを求めてきた。つまり、教師として宣教に当たる時、どうしても弁えておかなければならない事柄を、問うてきたということである。

 

日常の説教準備の積み重ねが

今回、「教師検定試験の傾向と対策」的な受験勉強をしたと思われる点があり、気になったところである。教師検定試験の準備として最も相応しいのは、日常の説教準備であり、集会のための聖書研究や神学の学びである、と考えている。

今回の試験においても目立ったことは、提出課題である新・旧聖書釈義の中に安易なものが少なくなかった、ということである。釈義の基本が弁えられておらず、その体をなしていないものがあった。

聖書釈義から説教へという、説教者にとって基本的且つ日常的な営みが軽んじられているのではないか、と懸念される。

また、評価の対象ではないが、「黙想」は説教が生み出されるために重要である。「黙想」が説教に豊かな肉付けをするものであることを、しっかり受け止めて欲しいと思わされた。

それから、聖書についての知識は勿論のこと、組織神学的な思索・考察と、教会史・教理史の知識も教師として宣教の業に仕えるためには不可欠なものである。今回も、提出課題である神学論文に、単なる現場レポートに終わっているものが多くあった。前述の聖書釈義に加え神学論文に、再提出を求められたものが多かった。今後改善されるよう、受験者の奮起を期待したい。

教会の主任担任教師になれば特に、様々な実務をこなすことが求められるが、その場合、どうしても宗教法人法および教憲教規・諸規則に基づく事務手続きが必要となる。牧師・伝道師の最も苦手なことが、事務処理であると言われることもあるが、この方面の学びも教会に仕える大切な業であることを念頭に、それら規則に親しんで欲しい。

学科試験後の個人面接に先立ち、面接の一日目と二日目に全体会が行われた。最初に各委員の紹介、次いで小堀康彦委員長が挨拶し、今回の試験全般について説明をした。特に教憲九条の「神に召されて正規の手続きを経て献身した者」について丁寧に説明がなされた。

その後、質疑応答の時間を予定してあったが、今回は特に記すべき質疑応答はなかった。

二〇〇六年秋季以来、一会場での試験を実施してきたが、この方式が定着しつつあると思う。但し、今回をもう少し上回った受験者が、この会場での試験実施の限度かと、思われた。工夫を必要とする。

とは言っても、教師を立てることは、教団、教会にとって重要な任務である。主の召しに応えて教師として立つ人々が多く起こされるよう、祈るものである。

(倉橋康夫報)

 

「講評」

 第35総会期二〇〇八年秋季教師検定試験が大阪クリスチャンセンターを会場に実施されました。 本委員会は、この試験を支配しておられる神様と受験者を送り出している教会を思い、押しつぶされそうな重圧の中で、祈りつつ結果を出しました。 結果は、報告にありますように、昨年に続いて大変厳しいものでした。 この試験は、神様からの召命に応えるために、各々がどのような「学びの姿勢」を整えているかを見るものです。日常の説教や祈祷会等の為にきちんとした準備をすること。それが、この試験のための何よりの備えとなります。ですから、過去問の答えを暗記するような、愚かな備え方は止めてください。 不合格になった方々は、この結果を謙遜に受けとめていただき、良き備えを為して春の試験に臨まれることを期待しています。 御言葉を明確に、大胆に、豊かに宣べ伝えていくために、更なる研鑽を祈りつつ。
 教師検定委員長 小堀康彦

 

 

「2008年秋季・正教師検定試験問題」


教憲教規および諸規則・宗教法人法(60分)

次の2題に答えてください。

1.教会・伝道所が担任教師を招聘する場合に必要な手続きについて、「教憲教規および諸規則」の該当箇所を挙げて述べてください。

2.宗教法人法第23条に関わる行為を手掛けようとしています。

「宗教法人法第23条に関わる行為」の具体例を一つ掲げ、宗教法人格を持つ教会が行わなければならない手続きを時間順に列記してください。

 

旧約聖書神学(60分)

次の3題のうちから2題を選んで答えてください。

1.旧約聖書における「聖」について述べてください。

2.旧約聖書における「安息」について述べてください。

3.旧約聖書における「慰め」について述べてください。

 

新約聖書神学(60分)

次の2問に答えてください。

1.新約聖書の使信の多様性と統一性について論じてください。

2.次の2題から1題を選んで答えてください。

1.ヨハネによる福音書の終末論について論じてください。

2.パウロにおける「神の義」について論じてください。

 

教会史(60分)

次の問1、問2の両問について解答してください。

1.次の3問中1問を選び、答えなさい。

①ロ-マ帝国における3世紀後半の迫害から313年のキリスト教公認までの動きについて述べなさい。

11世紀の「叙任権闘争」と、その終結となったヴォルムス協約について述べなさい。

15171031日からヴォルムス帝国会議までのルターの宗教改革の動きと、改革の基本原理について述べなさい。

2.次の3問中1問を選び、答えなさい。

①カルヴァンのジュネ-ヴにおける改革について述べなさい。

②ヘンリ8世によるカトリックとの断絶と英国教会の成立について述べなさい。

③明治初期のプロテスタント伝道について、「横浜バンド」「札幌バンド」「熊本バンド」それぞれの特色を踏まえつつ述べなさい。

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