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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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第36回日本基督教団総会速報4

2008年10月23日
常議員決まる
 教団総会三日目午前、常議員選挙が行われ、次のように選出された。
【教 師】
投票者数361名、投票総数2527票、有効投票数2522票、無効投票数5票(内白票1票)
藤掛順一 195票
石橋秀雄 190票
長山信夫 189票
小橋孝一 187票
高橋 潤 184票
原田 謙 184票
北 紀吉 174票
後宮敬爾 166票
向井希夫 156票
北村慈郎 152票
佃 真人 148票
松村重雄 147票
梅崎浩二 142票
三浦 修 142票
以下補充員
木下宣世 22票
柴田もゆる 19票
柴田 彰 17票
小島誠志 14票
吉岡光人 12票
小林 眞 10票
野村忠規 9票
【信 徒】
投票者数361名、投票総数2527票、有効投票数2515票、無効投票数12票(内白票8票)
高橋 豊 196票
望月克仁 194票
大杉 弘 193票
鈴木功男 188票
小林貞夫 187票
江本義一 184票
岡田義信 184票
東谷 誠 158票
斎藤仁一 156票
難波幸矢 155票
和田献一 155票
伊東永子 149票
津村正敏 149票
以下補充員
島 敞史 146票
遠藤道雄 15票
滝川英子 15票
浅野直人 12票
川畑 馨 12票
鈴木優子 10票
谷口ひとみ 10票
聖餐礼拝
 総会第三日目、午前八時三〇分から藤掛順一牧師(横浜指路教会)の司式により、日本基督教団式文(試用版)を用いて、聖餐礼拝が持たれた。
 イザヤ書29章9?16節、コリントの信徒への手紙一1章18?25節に基づき、以下のように説教が語られた。「十字架につけられたキリストを宣べ伝えていく。それが代々の教会が受継ぐ使命。十字架の言葉は人間の目には愚かなこと、つまずきである。しかし神の知恵にかなっている。人間の知恵で神を知ることはできない。悔い改めが求められる。したがって人間の知恵による社会活動ではなく、十字架という宣教の愚かさによって、キリストを宣べ伝えていく」。
 その後「十字架の死と復活の恵みによって、私たちに救いの希望を与えて下さったキリストの御言葉と聖餐によって、日本基督教団の諸教会が福音を宣べ伝えていくことができるよう」祈祷した。
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suzuki.gif鈴木書記四選
 これまで皆様の熱い祈りと協力により書記の任を務めさせていただいたことを感謝する。
 また一期、引き続き、皆様の祈りと協力により務めていきたいと願う。
(就任の挨拶から)
議案44号僅差可決
 北村慈郎教師の未受洗者配餐執行に対する退任勧告関連議案は、第41?46号、計6議案が議題となった。第二日目夕方より議案の上程方法について議論され、退任勧告決議取り下げを求める議案(41、42、43号)、戒規申立に至る手続が違法であるとし決議無効を確認する議案(44号)、聖餐についての自由な議論の場を設ける議案(45、46号)、以上三つにわけて上程されることとなった。
 第三日目、常議員選挙予備選挙結果発表、本選挙投票後、引き続き、退任勧告決議関連議案が上程され、主旨説明、議案に対する賛否の討論を行った。
 退任勧告取り下げを求める3議案、第41号(355名中賛成161名)、第42号(354名中同167名)、第43号(356名中同161名)は少数否決された。
 下記の第44号議案は、無記名投票によって採決し326名中167名賛成により可決された。
 以下、関連議案。
第41号「日本基督教団第35回総会期第三回常議員会における『北村慈郎教師退任勧告決議』」に抗議し、取り消しを要望する件」(兵庫教区)、第42号「北村慈郎教師に対する常議員会決議教師退任勧告を撤回する件」(神奈川教区)、第43号「第35総会期第三回常議員会は、山北宣久議長からの提案『北村慈郎教師に対し教師退任勧告を行う件』を可決したが、『教師退任勧告』を取り下げ、全教団的に聖餐理解を深めるために取り組むことを求める件」(東中国教区)、第44号「教団第35総会期第五回常議員会における『北村慈郎教師に対する戒規申立を行う件』の決議の無効を確認する件」(柴田もゆる)、第45号「聖餐のあり方について慎重かつ十分に議論する場を教団内に設置する件」(神奈川教区)、第46号「聖餐について自由な協議の場を設定する件」(九州教区)。
解放劇 ?「荒れ野の40日」
 別府渉牧師は、教会員の水谷豊彦の息子の就職を助けようと知り合いの中島しおりに相談する。だが、そのやりとりの中で、彼は自分の差別意識を明らかにしてしまった。
 差別者だと罵られ、牧師を辞めようかと悩む別府。一方、教会の役員である斎藤真らは、教会の名誉を守ることを優先しようとする。苦悩の中で、別府は荒れ野でのイエスに思いをはせる。そして、自分の中にある差別心と向き合いながら、教会が差別問題に取り組むとはどういうことなのかに気づかされていく … 案内チラシに紹介された【あらすじ】。
 教団総会の二日目に当たる10月22日夜、恒例の解放劇が200名を超える観客を得て上演された。

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 出来事の発端となる回想場面、教会員の子どもの就職斡旋に自ら一役買った牧師が、旧知の間柄である相手方会社の社員に、ためらいながらも、当事者の秘密を漏らす。「その人部落の人なんだ」。
 出来事も登場人物もデフォルメされている。芝居だから当然なのだろう。否、登場人物はともかく、出来事は現実をなぞっているのかも知れない。
 何故、この牧師はこのような言動に出るのだろうか、行為の賛否は別として、それが当人のためと口を噤んだのなら分かるし、関わりたくないというのも、共感するという意味ではなく分かる、しかし…。一種の違和感・抵抗を覚えながらも、次第に舞台上の出来事に捕らえられていった。
 第三場、牧師と父親(教会員)の話し合い。「部落の人だけど悪い人ではない」牧師が、推薦のつもりで言った言葉に潜む差別性が指摘される。
 事柄・主題からして当然と言えば当然なのだろうが、苦痛を覚える程に、救いがないと感じる程に、重く刺激的だ。
 とにかく、いろいろと考えさせられる劇ではあった。
PC(USA)RCA宣教協約合意書締結式
 議案第37号、38号の可決により、二二日午後五時半から「日本基督教団とアメリカ合衆国長老教会〈PC(USA)〉との宣教協約合意書」「日本基督教団とアメリカ改革派教会(RCA)との宣教協約合意書」の締結式が行われた。
 議案の152?163ページに記載されている合意書に双方の代表者が署名して交換した。
 また、日本基督教団からそれぞれの教派に七宝焼きの赤富士の額縁と署名に用いられた万年筆が記念品として贈られ、PC(USA)からは記念の書籍が贈られた。
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 PC(USA)との合意書の交換        署名する山北議長と内藤総幹事
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  RCAの署名がなされる          かたい握手が交わされる
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   教団からの記念品            関係者による記念写真

第36回日本基督教団総会速報3に掲載された記事の中に、誤りがありました。

「佐々木美智夫新副議長」の記事において、候補者の得票数に誤りがありました。
以下の通り訂正いたします。
               誤     正
後宮敬爾・・・・・・・・・・165票 → 173票
お詫びして訂正いたします。
佐々木.gif佐々木美知夫新副議長
 教団総会二日目午前に行われた教団副議長選挙の結果が、昼食休憩を終え議事を再開した直後に発表された。
 本投票の得票数は次の通りであった。
投票総数……………368票
有効票数……………368票
無効投票数………………0票
(過半数184)
 佐々木美知夫……187票
 後宮敬爾…………165票
 石橋秀雄………………5票
 藤掛順一………………2票
 小林 眞………………1票
 佐々木美知夫議員が過半数の得票で当選、次のように所信を述べた。
「責任の大きさというものを感じておりますけれども、責任に対して自分の能力がついていくかどうか不安を感じております。しかし皆さんのご理解と協力を得て議長を助けて事柄にあたりたいと存じております。」
 議長の指名によって、小島誠志議員が佐々木美知夫副議長の働きを覚えて祈った。
「この第36回教団総会において、私たちは佐々木美知夫副議長を選びました。どうぞ副議長の働きをあなたが祝し、充分に用いてください。一切のことをお守り下さる神様の御心を信じてお委ねすることができますように。」 
 書記の選挙については、山北議長が「議長・副議長一任により選任したい」と議場に諮って承認を得た。
常議員選挙、半数連記にて選挙
 二日目午後には、常議員選挙に先立って、議案56号「常議員選挙方法に関する件」が上程された。
 向井希夫議員から「様々な立場の人がバランス良く選出される為には、半数連記が最も効果的」との意見が出され、「常議員会は一〇名連記ではなく半数(七名)連記で行うべき」と提案された。また、「この提案に対する採決は、無記名投票で行ってほしい」との要望が出された。
 「無記名投票による採決」については議員五分の一以上の賛成により、議場で諮られ、可決された。
 無記名投票で採決した結果、向井議員の提案「常議員選挙は一〇名連記ではなく半数(七名)連記で行うべき」は、有効投票362票、賛成193票、反対169票で可決され、今回の総会では、常議員選挙を七名連記で行う事となった。
 急遽投票用紙を改訂し、常議員選挙予備選挙が教師、信徒二回に分けて行われた。
合同関連議案2件否決
自分のことがらとして
 議案39号「合同のとらえなおしと実質化」特設委員会を設置する件、議案40号「合同のとらえ直し」を自分のこととして聴き直し、再度合同関連議案を提出するために、合同記念の日を2月25日に設置する件、が併せて上程された。 提案理由が詳しく述べられた後、質疑が行われ、特に歴史的な事実関係とその評価を巡って理解が対立した。小島誠志議員は、33総会で審議未了廃案となったことの評価を巡る議論に関連して、32総会期で所謂「合同のとらえなおし」関連議案が継続の取扱いとなった経緯を詳細に述べた。
 長山信夫議員が、これらの議案は沖縄教区の了解を得ているのかと問い質したのに対して、柴田もゆる議員は、「沖縄は沖縄で努力しておられる、自分たちは自分たちの作業を進め、主体的な意志を表した」と答え、宇野稔議員も「沖縄教区とは話し合っていない」と述べた。
 具志堅篤議員(沖縄教区読谷教会)は、次のようにその思いを吐露した。「今回も沖縄が来てないと言われている。35回総会の時もそうだった。36回では五名出席しているのにいないと言われ、存在を否定された。沖縄に聞くべしとは、どの沖縄か。沖縄教区の合同は間違いだったと言われたが、間違いだとは思っていない。今こういうことをしている場合かと叫んでいる信徒たちがいる」。
 宇佐美節子議員(神辺教会)は、自分も沖縄の出身であると断った上で、このことによって「一致と連帯ができるのではないか。この課題に向き合うべき。まずやってみるべき」と賛成意見を述べた。
 知花正勝議員(与那原教会)は、「沖縄教区から送られたとは思っていない」と前提し、「『沖縄教区は合同は間違っていたと総括した』と言うのは事実ではない、委員会の報告はあるが、承認はされていない。特設委員会においてはこのようにまとめた。しかし教区全体の合意には至っていない」と述べた。又、「合同は問題があったことは事実。教会が合同することに対し、認識が甘かった。その自己批判の中で、過ちを認めようと語っている。合同が間違っているのなら、自分は教団の牧師だとは言えない。自分の教会の属する教団なので参加した」、更に、「合同のとらえ直しとは、自分のことがらを自分のことがらとして考えているだけである」と述べた。
 採決の結果、投票数367中、議案39号は171票、議案40号は140票で、何れも少数否決された。
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2008年10月22日
山北議長四選
 教団総会第一日目、夕食休憩のち、57号議案「教団内諸教会の信頼関係を守り、真実の対話の道を確保する件」が上程され、賛成反対の意見が交わされた。採決の結果、363名中賛成179名で否決。引き続き議長選挙予備選挙が行われた。
 投票後、財務関係の21号から33号議案の説明を行い、質疑を翌日を行うこととし、初日の議事を終了した。
 教団総会第二日目、まず議長選挙予備選挙結果が報告された。得票5位が13名、候補者が17名となった。慣例の所信表明でなく議員番号、名前、教会名のみを自己紹介した。以下が予備選挙選出者氏名。
 青山実、石橋秀雄、後宮敬爾、宇野稔、小島誠志、北村慈郎、小出望、小林聖、小林眞、佐々木美知夫、柴田もゆる、鈴木伸治、戸田奈都子、東島勇人、松下恭規、山北宣久、吉岡光人。
 自己紹介後、本投票に入った。
【本投票の結果】
投票総数……………364票
有効投票数…………364票
無効票数…………………0票
 山北宣久…………193票
 後宮敬爾…………161票
 小島誠志………………5票
 青山 実………………1票
 石橋秀雄………………1票
 北村慈郎………………1票
 小出 望………………1票 松下恭規………………1票
 有効投票数の半数以上の得票を得て、山北宣久氏が四選された。
【山北宣久議長挨拶】
 本来、四期にわたるのはいかがなものかと思うが、こういう状況の中で選ばれたので、委ねられた務めを果たしていきたい。自分に対し非難があることも承知している。しかし、然りは然り、否は否として職務を務めてゆきたい。もとより、議長職は教憲教規、信仰告白の枠の中で務められることである。
 高橋潤議員が山北議長の働きのために祈りをささげた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
第二日目午前、副議長選挙予備選挙が行われ、得票上位5名、選出された候補者がそれぞれに所信を表明した。
◎石橋秀雄
 教団・公同教会としての一致について祈りを深めている。
◎後宮敬爾
 合同教会としてお互いに違うということを経験してきた。違う者同士が出会う中でほんとうの一致と連帯を見つけてゆきたい。
◎小林 眞
 同宗連議長を担うこととなったので、今回は別の方にお願いしたい。
◎佐々木美知夫
 教団の将来を思うとき信仰内容の一致、職制の確立が不可欠である。その上で豊かな奉仕と証しが立てられる。このことが教団の実際の事柄となるよう願うものである。
◎藤掛順一
 器ではないと思っている。
 所信表明後、直ちに本選挙を行った。
逝去者記念礼拝
宮崎達雄牧師による追悼の辞
 総会二日目午前八時半から、逝去者記念礼拝が持たれた。
 内藤留幸総幹事から逝去教師八八名、逝去宣教師十一名、計九九名の逝去教師全員の氏名が朗読された。
 司式の宮崎達雄氏(倉敷教会牧師)からヘブライ人の手紙12章1節?3節のみ言葉に基づいて「聖書のみ言葉から、天に召された私たちの信仰の先達を支えたのは、十字架に至る歩みに示された愛と繋がる人ととの交わりであり、先達は、このイエスを見つめながら、希望を持って人生を堪え忍ばれました。このことはイエスに希望を持って生きる私たちに語りかけている」と、追悼の辞が語られた。
 最後に「天に召された信仰の先達一人ひとりのまぼろしを覚え、故人の意志を受け継ぎ、後の世代に継承していけるよう導いてください。歴史の中に生きる教会、社会の中で、主に従うことが出来ますように」と祈った。
第2回「信徒交流の集い」のご案内
 ◎日時 10月22日(水)
       18:30?19:30
 ◎場所 会議室「光」(3F)
教団に属する全国の信徒の交流の機会は長く途絶えていましたが、前回(第35回)の教団総会で第1回をを持つことができました。日本基督教団を豊かに成長させていくために、信徒も互いに知り合うことから始めたい、そう願っています。
来賓挨拶
基督教大韓監理会
リーウォンジュ宣教局総務
 教団の指導者たちの韓国への表敬訪問により、親交を深め、宣教協力をより進展させる重要な話合いをすることができたことを感謝する。また、韓国からの宣教師が迎えられていることを感謝する。両国の教会が協働することで、世界における神の宣教の業に携わる協力関係が将来にわたり進展し続けることを希求し、共に祈る。
台湾基督教長老会
アシンアマン議長
 教団との長い歴史における誠実な友好関係、ミッション・パートナーシップを大事にしたい。また台湾派遣の宣教師が北海地区において奉仕できることを大変嬉しく思う。同じように教団から台湾長老教会へ派遣された宣教師に感謝する。時に私たちの住む社会の様々の問題に直面し、圧倒され、落胆し、人間の視点のみでミッションの努力が限られてしまうように見える。このような時、主イエスの御言葉「からし種が……成長すると……空の鳥がきてその枝に宿るほどの木になる」を心に留めることにしたい。
 なお、議長より記念品が教団に贈られた。
フィリピン合同教会
エリエゼル・M・パスクア総幹事
 この機会に日本基督教団をより深く理解し、この重要な集いに来られたキリスト者を理解できるよう、誠実に祈るものである。この総会中に、出来るだけ多くの議員との交わりを持てるよう心がける。フィリピン合同教会を代表してこの総会に参加できるよう招かれたことを感謝する。
アメリカ合衆国長老教会
ダグダス・ウェルチ長老
 これまで共に歩んできた道を振り返り、ミッションのために共通の課題を続けていくに当たって、共に未来を臨みつつ歩めることに感謝を述べたい。皆さまが聖霊に依り頼みつつ、正義のために行動し、福音の伝道に励み、平和を促進するという神の召命を実行している深い信仰を、神に感謝する。共にこの総会の場に集わされているということは、皆さまと結束して、「すべての人々がいつか一つになるように」という主イエスの祈りを実現するためであることを断言する。互いを隔てるバリアを打ち砕き、一致調和のために努力し、神の栄光に向かって平和の促進に務める皆さまの上に神の恵みが豊かにあるよう祈る。
アメリカ改革派教会
ジョニー・アリシア=バエツ南北アメリカ・東アジア担当幹事
 日本基督教団とアメリカ改革派教会は岐路に立っている。世界が急激な変化に遭遇し、我々の国を取り巻く騒動を目にする中にあっても「神がこの新たな状況で我々に何を求められるか」を問う必要がある。このように問うことで、我々は共に担っている宣教の働きに意識を集中させることができると同時に、我々に働きかけられる聖霊に心を開くことになる。日本基督教団が聖霊の導きを見分けつつ歩む中で、アメリカ改革派教会は教団の同労者となり、支える決意をする。聖霊の導きによって我々は完成に向かって進み、文化や世界と拘りを持つようになり、主イエス・キリストの人性に現われた神の愛を証しすべく会衆を力づけるようになる。「この世の神よりも、あなたの心に臨在される神の方が偉大だ」と覚えつつ、チャレンジを受けて立つことができるよう主の祝福を祈る。
共同世界宣教局(CGMB)
シャオンリンズー東アジア担当幹事
 米国合同教会と日本基督教団とのパートナー関係は数十年に亘る宣教の歴史に深く根ざしている。現在でもこの世が主を信じるようにと、教会の一致を証しするという共通の召しを受けた教会・地球上の家族として、関係は続いている。日本と北米の間での家族移民という個人的なつながりによって、福音のために日本で宣教師として働いた先達の証しによって、この関係は強められてきた。このように米国合同教会を取り巻く証しの「雲」が宣教の歴史的な意義を物語るに留まらず、福音宣教にあっての現代的なパートナー関係をも現在進行形で語っていることに、喜びを禁じえない。
英国メソジスト教会
ウェスレーブレイキー
ノッティンガム&ダービー教区議長
 私たちは祈りとイエス・キリストに共に仕えることにおいて皆さまと結ばれている。イギリスでは今、教会は様々な変化を経験している。そこで、もっと効果的なミッションにかかわるということを、丁寧に祈りをもって検討するように一人一人求められている。私たちは、より良い方向への変化を挑まれている。聖職者、信徒、そして全ての資源を私たちの力の及ぶ限り活用するためである。これからの道のりは長いと思うが、試行を続けていく私たち教会のための祈って欲しい。世界の兄弟姉妹たちと経験を分かち合うことによって、益となるような変化のために、神の良き僕となるよう、共に働くことが出来ることを信じている。
南西ドイツ宣教会
ウルリケ・シュミット=ヘッセ
総幹事代行、宣教局長
 日本基督教団は、モラヴィア教会や全世界二六のプロテスタント教会・宣教団体と共にEMS(エムス、南西ドイツ宣教会)というエキュメニカルな団体に加盟している。そのことにより教団とEMSは共に平和の実現に向けて協力し、結ばれている。EMSには月単位の祈りのサイクルがあり、祈祷課題を出し合って日々祈っている。毎月十八日には全世界が教団のために祈っている。またEMSが日本のキリスト者と密接に関わり協力できることを神に感謝し、宣教活動に総体的に取り組み、平和と差別のない地域コミュニティー作りに尽力する教団の上に神の祝福を祈る。
ドイツ福音主義宣教会
エックハルトマーゼ青年担当
 イエスは「すべての造られたものに福音を宣べ伝える」ことを私たちの目標であり義務であると語る。私たちは、日本基督教団がこの目標と義務をこれからも続けていくことを願っている。またイエスを通して神はすべての人々、すべての被造物に対し、愛とコミットメントを示された。それを伝えるこの一つの仕事をドイツ、日本、そして世界中において共に担っていきたい。ドイツにおける私たちの状況は変化している。何世紀にも渡り、キリスト教が唯一の宗教だったが、今や様々な宗教がみられる。それ故に、ミッションの教会として出発した時から異教徒の環境の中で福音宣教に励んできた皆さまの経験から学べることを強く願っている。
ミッション21
ドリス・グロス東アジア担当幹事
 ミッション21の者が日本基督教団総会に出席するのは初めてのことであり、多くのことを意味する。特に今年はミッション21と組織は異なるが、同じスイスのスイス・プロテスタント教会連盟(SEK)と日本基督教団が宣教協約を結んで二〇周年に当たる年である。万民が平和と正義を享受すべく、またヨハネ福音書で「わたしが生きているので、あなた方も生きることになる」と語った主イエスの真理を体験できるよう、私たちは福音宣布(御言葉)と社会福祉(行い)との橋渡しに努力してきた。
 ミッション21は教団のパートナーとして、教団のために祈りと連帯を保証するものである。
ドイツ福音主義教会
エリザベート・ヒュプラー・梅本
ドイツ福音教会牧師
 ドイツのヴィッテルベルクで、二〇一七年に迎える宗教改革五〇〇年記念祭に向かって私たちは、「キリストのみ」「聖書のみ」「信仰に依ってのみ」の信条に従い生きよというマルティン・ルターの呼びかけを再び聴いた。改革派教会として、私たちはこの基本的な信条を常に尊守しなければならないという思いを強くさせられている。又この信条を土台として、私たちの諸教会間にあるフェローシップを神に感謝する。東アジア及びヨーロッパの教会として、それぞれの現状の中で、社会正義と平和のために最大の努力を続けるにあたって、主イエス・キリストが主及び福音の真理への信仰を持ち続ける力を与えて下さることを祈る。
在日大韓基督教会
パクスギル総幹事
 一九八四年二月八日に在日大韓基督教会と貴教団との間に宣教協約が締結され、二四年以上もの年月が流れた。また私たち在日大韓基督教会は、今年、宣教一〇〇周年を迎え、神の導きと恵みに感謝しながら、新しい宣教の二世紀目に向かって、日本社会のすべての人々と共に、キリストにある新しい希望を抱かせる教会となるために力を注いでいる。
 またエレミヤ書29章にあるように、自分たちが住む地の平安のため祈り、行動することが、ディアスポラとしての私たちに与えられた使命であると信じている。これからも、両教会がその宣教協約の精神に立ち返りつつ、連帯を強めていくことができるよう願っている。
日本キリスト協議会
興石勇議長
 主イエス・キリストは私たちの間に「和解」の実現をもたらして下さった。しかしキリストの和解の務めを担うよう召されたキリスト者は、必ずしもその召しに相応しくない者であり、自らの対立抗争に加担するかもしれない弱いものであることは、歴史が示すところである。それにも関わらず、私たちキリスト者がキリストによる和解の職務を遂行するよう期待されているのだとすれば、わたしたちはどのようにその働きを担うことができるだろうか。このような挑戦に皆さまと一緒に向き合いたいと切に願うものである。

It has been eleven years since the Kyodan’s new Hymnal 21 was compiled and

published by the Kyodan’s Hymnal Committee. Included in this hymnal are a

number of hymns by Japanese composers. We would like to share with you how

the words of one of the hymns, “In Old Galilee when Sweet Breezes Blew” (No.

57 in Hymnal 21), were written by Befu Nobuo (1913-2003).

Befu Nobuo was born in 1913 in Kochi Prefecture. In 1934 he attended an

evangelistic service at Yokohama Shiro Church. He was soon baptized and

began working with the church school teachers. In addition, he became a

member of the newly-formed Christian Association for Children’s Stories,

giving time and effort to writing Christian stories and sermons for

children, and composing hymns.

The father of four children, Befu was a middle school science teacher, a

Sunday School teacher, and as an author of children’s literature he found

meaning in writing children’s hymns as a way of conveying truth to the

younger generation. Befu said: “In the future I want to continue to write

children’s hymns that can be understood, enjoyed, and from which children

can grasp God’s grace and love. However, it is only through God’s power and

grace that I can hope and trust that my poor, unskilled poetry can be used

to nurture the faith of children.” It was out of this earnest desire on the

part of Befu-his earnest desire to convey God’s word to children-that “In

Old Galilee when Sweet Breezes Blew” was born.

Every summer at the St. Mary’s Campsite in Ichinomiya-machi, a summer

retreat was held for middle and senior high school students in Chiba

Prefecture, in which Befu participated as a leader. The theme of the 1973

summer retreat was “The Bible.” On the last day of the retreat, each of the

participants wrote their impressions of what they had experienced. Befu sat

down at a slightly elevated area beside a lake where there was a pleasant

breeze. He thought of the middle and senior high school students, and prayed

that he might be able to convey the blessings of the Bible to the students.

There was a cool breeze, and on the highest point of the campsite was a

replica of the crucifixion.

1. In old Galilee, when sweet breezes blew o’er the lake,

? ? Where he spoke to crowds when they came to hear,

? ? Those words of grace that gave them promise;

? ? Oh speak to me now, and let me hear those words of grace.

2. On that stormy day, when waves billowed high on the lake,

?? ? His disciples feared till he spoke to them,

?? ? Those words of power that gave them courage;

? ? Oh speak to me now, and let me hear those words of power.

?3. On that cross he hung, to die for the sins of the world,

?? ? From Golgotha’s shame he called out in pain,

?? ? Those saving words of hope to sinners;

?? ? Oh speak to me now, and let me hear those saving words.

?4. On that eventide two friends for Emmaus were bound,

?? ? Recognized him not till he spoke again,

?? ? Those words of life to his disciples;

?? ? Oh speak to me now, and let me hear those words of life.

(Translation taken from Sound the Bamboo, the Christian Conference of Asia

Hymnal published in 2000)

This earnest prayer, which 60-year-old Befu was striving to convey to

teenagers, is now loved and sung by many people as “my own prayer,”

transcending generations, denominations, and nationalities. (Tr. WK)

? ? ? ? ? ? * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

“Befu Nobuo, ‘ In Old Galilee When Sweet Breezes Blew'”

From Shinto no Tomo (Believers’ Friend)

Summarized by Nishio? Misao, member

KNL Editorial Committee

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