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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4662号】お知らせ

2008年11月15日

教団年鑑刊行のお知らせ
このたび、日本基督教団年鑑2009年版を刊行いたしました。今回も新たな情報を満載しておりますので、是非、最寄りのキリスト教書店もしくは当方に直接お買い求めください(定価3,600円+税)。また、ご購入いただいた方には、是非アンケートハガキにお答えいただき、当年鑑についてのご感想やご批判をいただければ幸いです。来年3月発行予定の追録を送ります。
なお、直接お買い求めの際は、03-3202-0541事務局総務部にお電話ください。
2008年11月
日本基督教団総務部年鑑係

▼議案16号「常設委員会および常設専門委員会委員選任に関する件」では、前期に続き教団三役と常議員七名を選考委員とする提案がなされた。十七教区の議長が選考に加わるべきという修正案が出されたが、少数否決、三役と下記常議員が選出された。石橋秀雄、北紀吉、高橋潤、長山信夫、後宮敬爾、佃真人、三浦修。▼議案21~24号「06年度教団歳入歳出決算承認に関する件」、「07年度教団歳入歳出決算承認に関する件」、
「08年度教団歳入歳出実行予算に関する件」、「09年度教団歳入歳出原予算に関する件」の財務関連議案では、東京神学大学への交付金など、細かい数字にまで及ぶ質疑応答の後、何れも原案通りに承認された。
▼議案25~33号、部落解放センター、出版局、年金局の財務関連議案、も関心の高さを示す詳細な質疑応答の後、何れも原案通りに承認された。
議案34号「宣教委員会を廃止し常設専門委員会を常設委員会とする件」が審議された。提案理由では、「総合的な伝道力の低下を来してしまった」と現行制度の欠点を指摘し、改正が訴えられていたが、前総会期宣教委員長高橋潤議員が、宣教委員会と宣教研究所との位置付けを質し、また、他の議員からは、この案に伴う教規及び教規施行細則について批判的な意見が述べられた。採決の結果、三六六中賛成は一四八で、少数否決された。
▼下記の議案13~19号は、何れも、常議員会付託となった(16は上記の通り)。
13「出版局理事・監事承認に関する件」、14「年金局理事・監事承認に関する件」、15「部落解放センター運営委員選任に関する件」、17「宣教研究所委員選任に関する件」、18「日本基督教団会堂共済組合役員推薦に関する件」、19「教団関係学校及び関係団体理事・評議員等推薦に関する件」

総会二日目夜六時半から一時間、光の間で開かれた。信徒議員三分の一に相当する全国六〇人が固い握手と尽きぬ想いに満たされた。
樋田利明兄(東京)の開会祈祷に始まり、この会を小林貞夫兄と共に立ち上げた津村正敏兄(兵庫)は兵庫教区での体験を披露した。信徒だけで創り上げた出会いの喜び、小教会で伝道の火を守る信徒を訪ね、信徒同士の連帯の絆を強めたこと、交流の大切さを語った。
発起人の一人望月克仁兄(神奈川)が挨拶し、牧師だけにお任せするのでなく、信徒一人ひとりの祈りを合わせて伝道に励みたい。破れた網では魚は捕れない。主にある一致を願う。この交わりがその第一歩。希望もって共に前進したい。それがこの会の趣旨と述べた。
山北宣久総会議長は信徒に寄せる期待を語った。
「日本の伝道の曙、横浜、熊本、札幌、皆信徒だった。
かつて、エミール・ブルンナーは日本伝道九〇年の挨拶で、日本の教会の問題点を『羊飼いが羊を生んでいる。羊は羊が生むものだ』と言った。六〇年後の今、『羊飼いも羊を生まなくなっている』と反省をこめて語られ、信徒による伝道を鼓舞されて、このような信徒の交わりが誕生し、対角線が主によって引かれ、教区を超えて結ばれる。これは大きな意味がある。教団の最先端にあって信徒の働きに期待して止まない」と結んだ。
続いて、鈴木功男兄(東京)が東京信徒会を代表して近況を語った。交わりと勉強の中で日本伝道150年を迎える合言葉「感謝と奮起」を決めた経緯を紹介、来年十一月の記念信徒大会の準備実行を教団準備委員会から委嘱されたことを報告、全国の信徒の協力を頂きたいとアピールした。
後の半時、新しい仲間を求めて自己紹介し合い、交流を深めた。
(鈴木功男報)

別府渉牧師は、教会員の水谷豊彦の息子の就職を助けようと知り合いの中島しおりに相談する。だが、そのやりとりの中で、彼は自分の差別意識を明らかにしてしまった。
差別者だと罵られ、牧師を辞めようかと悩む別府。一方、教会の役員である斎藤真らは、教会の名誉を守ることを優先しようとする。苦悩の中で、別府は荒れ野でのイエスに思いをはせる。そして、自分の中にある差別心と向き合いながら、教会が差別問題に取り組むとはどういうことなのかに気づかされていく…案内チラシに紹介された【あらすじ】。
教団総会の二日目に当たる一〇月二二日夜、恒例の解放劇が二〇〇名を超える観客を得て上演された。
出来事の発端となる回想場面、教会員の子どもの就職斡旋に自ら一役買った牧師が、旧知の間柄である相手方会社の社員に、ためらいながらも、当事者の秘密を漏らす。「その人部落の人なんだ」。
出来事も登場人物もデフォルメされている。芝居だから当然なのだろう。否、登場人物はともかく、出来事は現実をなぞっているのかも知れない。
何故、この牧師はこのような言動に出るのだろうか、行為の是非は別として、それが当人のためと口を噤んだのなら分かるし、関わりたくないというのも、共感するという意味ではなく分かる、しかし…。一種の違和感・抵抗を覚えながらも、次第に舞台上の出来事に捕らえられていった。
第三場、牧師と父親(教会員)の話し合い。「部落の人だけど悪い人ではない」牧師が、推薦のつもりで言った言葉に潜む差別性が指摘される。
事柄・主題からして当然と言えば当然なのだろうが、苦痛を覚える程に、救いがないと感じる程に、重く刺激的だ。「教団・公同教会としての一致と連帯」の総会看板の下での演劇、深く考えさせられる劇だった。   (新報編集部報)

 

合同は間違いではない沖縄からの推薦議員が熱弁

議案39号「合同のとらえなおしと実質化」特設委員会を設置する件、議案40号『合同のとらえ直し』を自分のこととして聴き直し、再度合同関連議案を提出するために、合同記念の日を二月二五日に設置する件、が併せて上程された。

提案理由が詳しく述べられた後、質疑が行われ、特に歴史的な事実関係とその評価を巡って理解が対立した。小島誠志議員は、33総会で審議未了廃案となったことの評価を巡る議論に関連して、32総会期で所謂「合同のとらえなおし」関連議案が継続の取扱いとなった経緯を詳細に述べ、むしろ沖縄教区への特別の配慮がなされたのであって、不当な取り扱いだったように批判されることに反駁した。

長山信夫議員が、これらの議案は沖縄教区の了解を得ているのかと問い質したのに対して、柴田もゆる議員は、「沖縄は沖縄で努力しておられる、自分たちは自分たちの作業を進め、主体的な意志を表した」と答え、宇野稔議員も「沖縄教区とは話し合っていない」と述べた。

具志堅篤議員(沖縄教区読谷教会)は、次のようにその思いを吐露した。「今回も沖縄が来てないと言われている。35回総会の時もそうだった。36回では三名出席しているのにいないと言われ、存在を否定された。沖縄に聞くべしとは、どの沖縄か。沖縄教区の合同は間違いだったと言われたが、間違いだとは思っていない。今こういうことをしている場合かと叫んでいる信徒たちがいる」。

宇佐美節子議員(神辺教会)は、自分も沖縄の出身であると断った上で、このことによって「一致と連帯ができるのではないか。この課題に向き合うべき。まずやってみるべき」と賛成意見を述べた。

知花正勝議員(与那原教会)は、「沖縄教区から送られたとは思っていない」と前提し、「『沖縄教区は合同は間違っていたと総括した』と言うのは事実ではない、委員会の報告はあるが、承認はされていない。特設委員会においてはこのようにまとめた。しかし教区全体の合意には至っていない」と述べた。又、「合同は問題があったことは事実。教会が合同することに対し、認識が甘かった。その自己批判の中で、過ちを認めようと語っている。合同が間違っているのなら、自分は教団の教師だとは言えない。自分の教会の属する教団なので参加した」、更に、「『合同のとらえなおし』とは、自分のことがらを自分のことがらとして考えているだけである」と述べた。

採決の結果、投票数三六七中、議案39号は一七一票、議案40号は一四〇票で、何れも少数否決された。
(新報編集部報)

 

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