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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4710・11号】牧師のパートナー

2010年11月6日

最後の言葉 瀧山 勝子(福島新町教会牧師)

私は神学校を卒業し、3年間母教会で仕え、その後、浦和別所教会に遣わされた。女性教師としての大変さを思い、良きパートナーが与えられるようにと祈っていた。すると、神学校の時2学年下だった夫が与えられた。神学校では「型破りな人」と見られていた夫と「真面目な」私の結婚は、周囲を驚かせた。そして何より自分自身が驚いた。しかし、約24年の結婚生活を振り返ると、夫の寛容さに私は何度となく助けられたと思う。夫は私にとって本当にかけがえのないベストパートナーだった。お互い「神様が与えてくださった」という強い確信は生涯揺らぐことはなかった。

 初めの任地で3年、そして今の福島新町教会では、夫と22年共に牧会伝道をさせていただいた。講壇で説教をするのは専ら夫の役割で、私は夫を支える側として、教会学校、訪問、文書伝道に励んできた。時に役員会で「勝子先生にも説教を」という声があったが、夫は「私がやります」と、最後まで語り続けた。本当に話すことが好きだった。中高生や青年会の人たちともよく話していた。

 牧会のこと、家庭のこと、子供のこと、たまにはぶつかることもあったがその都度、夫婦で語り合い、共に祈ってきた。

 夫は、29年間の牧会伝道を終え主のもとに帰った。

 次女の大学の卒業式に出席し、帰りの新幹線の中で、娘の学位記を出しては眺め、「良かったね。これで2人とも大学を卒業できたね」と喜んでいた。福島駅に着いて「遅くなったから、何か美味しい物を買って帰ろう」ということになり、デパートに立ち寄った。そして、私が注文していたまさにその時、突然夫が倒れた。すぐに救急車で運ばれたが、そのまま息を吹きかえすことはなかった。1年前の検診で、心電図に少し異常があったものの、まさかこのように召されるとは…。

 以前、私がガンの手術をしたときのことを思い出す。側で看病をしてくれた夫に「あなたがもしものことで入院したら、今度は私が看病するからね」と言うと、夫は「いや、僕はさっと天国に行きたいね」と言って笑っていた。その言葉通り、本当に急に逝ってしまった。

 召されて4日目が、イースターの礼拝であった。夫が遺した説教題は「よみがえりの主」。そのままの題で私が講壇に立った。

 夫の突然の死はなかなか受け入れられなかった。頭ばかりが冴えて、眠れない日が続いた。このままおかしくなってしまうのではないかと思った。しかし次々と礼拝の御用、祈祷会、更に召された方々の葬儀が続いた。

 「わたしのしていることは、今あなたには分かるまいが、後で、分かるようになる」(ヨハネ13章7節)。この御言葉にすがりつき、めまぐるしい日々に追われてきた。福島新町教会の方々を始め、多くの友の祈りに支えられ、何とか今日まで御用を続けさせていただいている。

 夫は折にふれ、次の御言葉を繰り返していた。「そして今、神とその恵みの言葉とにあなたがたをゆだねます」(使徒20章32節)。「祈るしかないね。祈っていこう。」私に対しての最後の言葉だったように思う。一人で牧会をしている今、問題にぶつかったときは、この言葉を思い出し祈っている。

 毎週主の恵みを宣べ伝える幸いを覚えつつ、残された日々、夫の分まで伝道ができればと願っている。

 

千葉北総伝道所献堂式 中村征一郎

10月11日(月・体育の日)千葉北総伝道所の献堂式に出席致しました。この伝道所は千葉支区62教会・伝道所の中で一番若い伝道所(2005年5月誕生)です。
この伝道所は千葉支区における従来の伝道の仕方とは大きな異なりの中で成長して来ました。と言うのは、この伝道所は初めから千葉支区内外20数個の教会・伝道所の緊密な協力の下、開拓の働きが押し進められて来たのです。
具体的には、この伝道所の伝道責任を担う教師の招聘、伝道所の経常経費の一部負担、伝道所の土地建物取得に対する協力などはこの20数個の親教会群の働きが中心でした。もちろんこの開拓伝道の働きの主体は、伝道所の主な責任を担った大串眞牧師と伝道所会員ですが、その周辺にはこのような厚い伝道協力の輪があったのです。この働きがいつでもスムーズに行ったわけではありません。紆余曲折を経、あるいは単独の方がどんなに身軽かと思われた時もあったかと思うのですが、ともかく数年の長きにわたり伝道協力関係が維持され、相互の理解を深めつつ、今日の結果を見たのです。
私はこの献堂式に出席し、満堂の祝福の中で、開拓伝道の可能性の一つとして、将来的にもこのような伝道方式も必要かと感じていました。教勢の不振が嘆かれる昨今ですが、千葉支区は幸い未だ開拓の余地が残されていると思っております。あらゆる可能性を探りつつ伝道の働きを進めて行ければと願っております。
(千葉支区長)

 4609号『年金特集』6面、2009年度受給者氏名「多芸潔氏」を「多芸正之氏」にお詫びして訂正いたします。

 

 

第36総会期第9回宣教研究所委員会が9月27日に開催された。

今期最後の委員会であったが、これまで鋭意作成に力を注いできた「信仰の手引き『日本基督教団信仰告白・十戒・主の祈りを学ぶ』(宣教研究所編)」が完成し、その完成本を手にしながらの委員会であった。これまでの主のお導きに感謝するものである。

この「信仰の手引き」は誰でも一冊1、500円で書店を通して購入することができるので、是非受洗準備のために、また教会における学びのためにご活用願いたい。宣研では以下のように無料配布を行う。①教団の教会・伝道所に一冊、②教団総会出席者(傍聴者には冊数限定先着順)、③神学校・教団関係学校、④今期委員、⑤今後の新任教師オリエンテーション参加者(これについては次期委員会に申し送り、協力を願うことにしている)、である。

この「信仰の手引き」には教会が重んじてきた三要文が問答形式で収められている。特に教団信仰告白について、その筋道を明らかにしていることは画期的なことと思う。教団信仰告白がこれによって、なお一層私たちの信仰の血となり肉となっていくことを願う。間もなく発行される「宣研だより」も参考にしていただきたい。

信仰の手引きの完成を喜ぶ一方で、今期委員会の果たせなかった課題についても思う。宣教基礎理論及び宣教基本方策の策定についてである。これは前期委員会から申し送られたことであり、今期委員会もそれを使命と受け止めたが、果たせなかったことは無念であった。今、伝道は急務である。いやいつでも主の救いを伝えることは急務なはずである。聖書に基づいた正しい筋道と方策を立てて、そして実際の伝道に赴いていくことが求められている。宣教基礎理論及び宣教基本方策の策定については次期委員会に申し送ることを決めた。是非策定を目指していただきたい。

今期委員は宮本義弘(長)、相浦和生、飯塚拓也、上田光正、神代真砂実、田中かおる、長谷川洋介であった。

(長谷川洋介報)

 

第36回総会期、第6回宣教委員会が9月27日~29日、福島県南にある諸教会・施設で開催された。議事協議へ入る前に今回はいくつかの施設を訪問した。

先ず、牧人会『白河めぐみ学園・白河こひつじ学園』を訪ね、山下勝弘理事長から「牧人会の事業について、教会と社会福祉施設の共働について、教会施設を活用しての児童デイサービスの可能性」等を聞いた。その後、川谷保育園を運営する柴田彰牧師(川谷教会)から「子ども子育て応援センターを通じての地域宣教」の報告を聞いた。

2日目は、矢吹教会を訪ね、「認定子ども園・ポプラの木」を見学、その後、鏡石伝道所が運営する「認定子ども園・ぶどうの木」を見学。最後に須賀川教会の「栄光幼稚園、認定子ども園・オリーブの木」を見学した。そこで4教会(矢吹教会、川谷教会、鏡石伝道所、須賀川教会)伝道協力会における複数教会・複数施設の共働についての実践報告を聞いた。

午後には、須賀川教会で宣教委員会を開催。古屋治雄委員が開会礼拝を担当し、使徒2・37~42を解き明かした。

常議員会、伝道委員会、教育委員会、社会委員会、全国教会婦人会連合、全国教会幼稚園連絡会、日本キリスト教保育所同盟、統一原理問題連絡会、「障がい」を考える小委員会からの報告を聞いた。その後、春に開催された「宣教方策会議報告書」について協議がなされた。

最後に次期委員会への申し送り事項として次の4項目を確認した。①キリスト教社会事業、キリスト教保育所同盟、教会幼稚園連絡会との連携の強化。②「障がい」を考える小委員会、靖国・天皇制問題小委員会の継続。③牧師とその家族のメンタルケアの必要性とそのセクションの明確化。④「青年伝道」担当幹事の必要性。

古屋委員の閉会祈祷で今総会期最後の委員会を感謝の内に終えた。終了後、白河にある「アウシュビッツ平和博物館」を見学、キリストにある平和を覚えつつそれぞれ帰途についた。

(具志堅篤報)

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