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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4712号】礼拝 『この岩の上にわたしの教会を建てる』

2010年12月4日

 

本総会中3回の礼拝がささげられた。

開会礼拝では、司式者の角谷多美子氏(安藤記念教会)が「二つのものを一つにして下さる神が、3日間の総会の上に、導きを与えて下さるように」と祈った。また日本基督教団信仰告白を一同で告白した。

イザヤ書53章4~6節とマタイ福音書16章13~20節より、疋田國磨呂牧師(大宮教会)が「この岩の上にわたしの教会を建てる」と題して説教。「あなたはメシア、救い主」との信仰告白、これは2千年間の教会の告白である。「信仰告白」の岩の上に、主イエスは教会建設命令を与えられた。陰府の力、死と罪の力に打ち勝って、教会は建てられる。私たちは現状を憂う、しかし教会は私たちのものではない。主イエスが、私のものと呼んで下さることにより、私たちは生かされる。主イエスの教会を立てていく限り、教会は永遠に滅びない。「死にも打ち勝つ」との主の約束があるから、と結ばれた。

一同で力強く讃美の歌声をあげ、祝祷をもって礼拝が閉じられた。

2日目朝の逝去者記念礼拝では、邑原宗男牧師(江刺教会)から逝去教師86名、逝去宣教師9名、計95名全員の氏名が朗読された。

ヨハネ黙示録21章1~4節に基づき「神が人と共に住み、人は神の民となる」と題し、追悼の辞を語り、今年逝去された飯渕よし教師の生涯に触れた。

戦時中のホーリネス教会弾圧で解散させられた男鹿教会へ1945年に赴任、離散していた信徒を集め、教会を復興した。後に男鹿幼稚園を併設、さらに脇本教会・幼稚園が加えられた。そして教師の働きを励まし続けた信徒がいる。男鹿半島の地で一生をかけて礼拝を守り続け、幼子を導き続けた教師と信仰者の群れを覚えた。主が信仰の先達を用い、栄光の道を歩ませて下さったことを感謝し、私たちも主にあって豊かに用いられたいと結んだ。

3日目には大村栄牧師(阿佐ヶ谷教会)の司式により、日本基督教団式文(試用版)を用いて、聖餐礼拝が持たれた。

イザヤ書53章1~5節と教団聖書日課のマルコ福音書1章29~39節に基づき、「十字架の主に従う」と題して以下のように説教が語られた。

「主イエスは弟子シモンのしゅうとめの手を取って起こされ、いやされた。すると彼女は一同をもてなし、主に仕える者とされた。主はご自分に従う者の家族にも出会い、手を取って信仰を起こして下さる。家族の救いを祈ることは、福音宣教の第一歩である」。

「主は御国の福音を宣べ伝え、多くの人々を癒された。それを通して十字架と復活による救いの御業を成就された。主は多くの痛みを負い、人々から殺される十字架により救いを全うされた。従って福音に与る者は、十字架の恵みを感謝して受け止め、宣べ伝える者とされる。聖餐の恵みに感謝して与り、福音宣教に仕える教会とされる」。

一同で感謝のうちに、教団信仰告白を告白し、聖餐の恵みに与った。

 

 

教師戒規に関連する幾つかの議案が、前総会に引き続き、今総会最大の関心事であった。

一面に記したように、総会が開始される以前の登録、議事日程承認の段階で、早くも混乱があり、激しい議論が交わされた。

関連する議案が次のように上げられていた。

第124回神奈川教区総会が提案者となった議案30号「聖餐のあり方について慎重かつ十分に論議する場を教団に設置する件」は、議案1.常議員会において十分な時間をとって聖餐のあり方について内容的な論議を行う、と議案2.その論議が十分に煮詰まるまでは特段の法的な処置をとることを控える、に分割され、議案1.は上程されたが、議案2.は廃棄され、上程されなかった。山北宣久議長は、その理由として、戒規施行細則第6条「審判委員会において決定したるものは、最終決定とする」を上げ、「教団総会でこれを議論すると、教団総会を経なければ戒規が確定しないという事態となり混乱する」と説明した。これに対し、教団総会の優位性を論拠に反論が述べられたが、議事日程確定の段階で、廃案に決まった。

議案1.については、その提案理由にもあるように、「教会存立の基本的事項である聖餐について教団として慎重かつ十分な論議がなされ」なければならないが、その論議は不十分だという意見が述べられた。それに対して、「十分な論議がなされてもいないのに、教規に違反する行為がなされたことこそが問題であり、事を行ってから議論しようと言うのは欺瞞だ」と、反論が述べられた。採決の結果、345票中146票の賛成で少数否決された。

同じく第124回神奈川教区総会提案の議案31号、「北村慈郎教師に対する教師委員会免職戒規適用の無効を確認する件」も、30号の議案2.と同様の論拠で廃棄となった。

松木田博議員による議案36号「教憲第1条および第2条の規定に反し、教団の秩序を紊る行為のあった教師に対して、教団総会議長が常議員会の議を経て戒規の申立をすることが出来ることを確認し、第36回教団総会議案44号の決議の無効を確認する件」は、30号、31号とは真反対の立場から提案された。 議案は、「確認し、」までの前半と「第36回教団総会」以後の後半とに分割され、後半は議案整理で廃棄された。前半も、後半と同様に第36回教団総会議案44号の決議を事実上覆す意味を持っているため、廃棄されなければ整合性がないと、激しい反対意見が述べられた。しかし、教憲教規に依って秩序を回復するためには是非とも必要だとする意見が上回り、330票中187票で可決された。

柴田もゆる議員提案の議案41号「2009年7月31日付『北村慈郎教師に対する戒規申し立て』およびそれに拘わる教団関係機関の無効を確認する件」は、「無効とすべき執行」として、1.教師委員会による免職処分の決定、2.常議員会による審判委員会の設置、3.審判委員会による決定、つまり、戒規に至る手順全てを上げた。論拠としては、主に第36回教団総会議案44号の決議が上げられたが、この決議の性格・意味については、36総会期を通じて議論されて来たことであり、「単に手続きの不備の問題に過ぎず、戒規が否定されたものではない」という反論が、ここでも述べられた。議案整理の対象となり議事日程審議時に廃棄された。

また、議案42号「教師委員会の戒規申立書を改竄しての審査に意義を申立てる件」も、同様に廃棄された。

賛否は別として事前の関心が高かった岡村恒議員提案の議案39号「『信仰告白』と『教憲・教規』における洗礼と聖餐の〈一体性と秩序〉とを確認する件」については、「議案37号、議案39号ともに常議員会付託に」という意見が述べられたものの別個に取り扱うこととなり、結果、上程されず審議未了廃案となった。

(新報編集部報)

今総会の争点の一つは、常議員の選挙方法だった。議事が大幅に遅れ、2日目午後、第6号議案「常議員会選挙に関する件」が上程された。常議員(教師14、信徒13名)を全数連記で選出する常議員会提案だが、対案として、半数連記(教師・信徒とも7名)での選出を求める第38号議案が提案されており、一括上程された。
対案の38号議案提案者、向井希夫議員(大阪)は、「常議員会議案は1票差の可決だった。全数連記では、過半数をわずかに超える人々が議員を独占することが出来る。異なる意見の人をすべて排除する常議員会は、今日の教団状況を反映した会議、民主的な会議といえるだろうか。前36回総会同様の7名連記を提案する」と提案理由を説明した。
続いて、6号議案の常議員会での提案者、岡田義信議員(東京)が、「常議員は、教区の意見を代弁するものでなく、教団総会全体の意志決定を反映するために選ぶものだ。教団紛争以前は全数連記であり、当初から議員個人に常議員全員を選ぶ権限が与えられていた。全数連記では少数者の意見を反映しないとの意見があるが、現在の常議員会は、教区総会議長、常設委員会委員長、様々な立場からの陪席を受け入れている」との提案理由を行った。
引き続き審議に入ったが、「明日の教団を考えるとき、いろいろな立場の人がいることが重要」「全数連記では選挙が人事の争いに陥る」という少数連記の主張。「全数連記だと一つの考え方になることなど有り得ない」「少数連記での争いが、教区間格差を生み出して来た」との全数連記支持と議論は平行線を辿った。
38号議案採決で、無記名投票を求める動議が採択され、投票の結果、投票総数354、賛成155で38号議案は少数否決となり、自動的に常議員選挙は全数連記での投票となった。
2日目午後から3日目午前にかけて予備選、本投票が行われた結果、常議員は教職9名、信徒6名が入れ替わった。
(永井清陽報)


【教職常議員】

◎高橋和人 (東北)212票

藤掛順一 (神奈川)207票

◎古屋治雄 (九州)207票

◎大村 栄 (西東京)203票

◎岡村 恒 (大阪)203票

小橋孝一 (東京)203票

△長崎哲夫 (東京)203票

長山信夫 (東京)201票

北 紀吉 (東海)198票

◎島田勝彦 (神奈川)198票

高橋 潤 (中部)197票

◎森里信生 (兵庫)196票

◎篠浦千史 (四国)194票

◎深谷春男 (関東)193票

【信徒常議員】

望月克仁 (神奈川)212票

大杉 弘 (中部)205票

髙橋 豊 (西東京)204票

◎河田直子 (東中国)203票

鈴木功男 (東京)201票

江本義一 (大阪)199票

◎松尾 亨 (奥羽)199票

岡田義信 (東京)198票

△遠藤道雄 (東北)197票

小林貞夫 (東海)196票

◎寺岡恭仁子 (四国)195票

◎佐久間文雄 (関東)193票

◎川原正言 (西東京)188票

 

*得票順(◎は新議員、△は元議員、無印は再選)

 

▼大学病院への献体を遺言して2年以上前に亡くなった教会員の火葬前式を、つい先日執り行った。炉に収める前に棺の扉を開けて顔を見ることは許されない。酷いことだ。▼大学の担当者が、こんな挨拶をした。「医学部の学生は、1年生の間は、一般教養を学びます。専門の勉強は、2年になってからです。医学生といっても、19歳20歳です。普通の若者と同じで、ちゃらちゃらしている者もいます。しかし、献体された遺体に向き合う時に、ちゃらちゃらしている者は一人もありません。皆、一様に、厳かな思いにさせられるのであります。献体された方は、医学生にとって、一番最初の、一番優れた指導教授であり、そして一番最初の患者です」。▼この人は、何回も何回も、同じ話をしているのかも知れないが、しかし、深い感銘を受けた。そして、故人のしたことが決して無駄ではないと知って、慰められた。▼教団総会は、私たち人間の思いをもって神さまに問い、神の御旨を聞く、この上ない厳かな時だと考える。しかし、私たちの現実はどうだったのか。会議だけではなく、開会・閉会礼拝でも、聖餐礼拝時でさえ、純粋素朴な教会員には躓きにしかならないような場面が、多々あった。▼教団再生と言うが、それは組織や規則のことではない。何よりも、霊性のことではないのか。

 

三役一新、常議員も新人13名


 今総会の最大関心事は、北村慈郎氏に対する戒規・免職処分の是非であり、その議員資格の扱いであった。本来性格が異なるはずの案件でも、このことが繰り返し議論された。問題の根底には聖餐理解を巡る問題が存在し、健全な教団を形成するためには避けては通れない議論ではあったが、ために、緊急課題である教勢、伝道、財政等、重要事項が霞んでしまった。選挙方法といい、議論の入口で大渋滞の感あり。

 

議員資格巡り冒頭から白熱

第37回教団総会は、10月26日から3日間、東京・池袋のホテルで開催され、総会議員400人中、開会時364人が出席した。沖縄教区は34回総会以来、連続して議員10人を選出しなかったが、具志堅篤元教区副議長が准議員として出席した。

開会前の議員登録で、北村慈郎氏の登録を巡り、内藤留幸総幹事に多くの議員が詰め寄り、受付ロビーが騒然とし、登録が停滞する中で、午後1時半、定刻に開会礼拝が始まった。

山北宣久議長の総会成立宣言は、発言を求める声と怒号でかき消され、開会の祈りの間も怒号が飛び交った。山北議長は、「議員名簿には北村慈郎氏は議員と記載されているが、名簿印刷後、審判委員会の裁定により免職が決定したので北村氏は議員資格を失った。神奈川教区に補充を要請したが、教区は補充しなかったので、未登録と取り扱う。北村氏は退席して戴きたい」と述べたが、北村氏はそのまま議席に留まった。

議事日程議案で山北議長が、戒規関連議案のうち、30号議案を分割し後半を却下、31号、41号議案を廃棄するとの議案整理委員会報告を提示したことから論議が始まった。

「36総会44号議案の無効決議は生きており、議案整理委員会の決定は不当」「過程のどこかに重大な誤りがあれば、規則の定めることは規範にはならない。廃棄するのでなく、上程して意見を戦わすべき」という議案整理への反対意見、「44号議案は、手続き上のことで戒規そのものの無効を決議したものではない。戒規に賛成する議案も可決されている」という賛成論と意見が噛み合わなかった。

議長席の佐々木美知夫副議長は、議事日程の審議であることを再三確認したが、戒規の是非を論ずる議論が続いた。山北議長は、「44号決議を重んじて、自ら発議はしなかったが、議長は一切何もするなという議案ではない。こういう事態にならないために北村慈郎氏には未受洗者配餐を止めるように再三勧告したが、聞き入れられなかった。規則は変わるまでは従うのがルールだ。戒規は悔い改めの招きだ」と述べた。

議長席からの採決提案に対し、まず採決に入るか否かを問うこととし、賛成203(投票総数366)で可決。動議を受けて無記名投票で採決が行われ、賛成199で承認された。1号議案の議事日程案が承認されるのに、休憩30分を挟んで1時間40分要した。

この結果を受けて、京都教区有志が「北村慈郎氏の議員権剥奪は不当不法であり、37回総会を認めない」との意思表示を行って一斉に退席し、抗議の横断幕を掲げて会場を何度も練り歩いたが、総会を通して席に留まった京都教区議員もいた。

議長報告、総幹事報告でも同様の戒規問題の論議が続いたが、挙手多数で承認された。

 

新議長に石橋秀雄氏

岡本知之副議長、雲然俊美書記

議事は大幅に遅れ、1日目夜8時過ぎ、2号議案議長選挙に入り、予備選を経て同夜、本投票を実施し、2日目午前、議長に石橋秀雄議員(関東)が選出された。

石橋秀雄    201

後宮敬爾    150

青山 実      1

岡本知之      1

向井希夫      0

(投票総数354 無効1)

石橋秀雄新議長は、「どうか寛容と忍耐と祈りをもって支えて頂きたい。目に見える教会は、信仰告白と典礼と教会法により現実化される。その一つでも歪むと、後の二つは脆弱になる。教団においてこの三つがしっかりと確立するよう働きたい。礼拝で熱心に御言葉が語られ、聞かれ、高らかに主に讃美が捧げられることで伝道に熱くなる教団になって行ける」と力強く抱負を語った。

石橋新議長は、副議長3期、議長4期を務めた山北宣久前議長に謝辞を述べ、山北前議長は、「14年間、お用い戴いたことを神に感謝する。東京教区が総会を開催できない状況になってから、教団に関わるようになり、牧師生活の殆どを全体教会形成のために捧げて来た。今後も祈りをもって支えて行きたい」と挨拶し、議事を石橋新議長にバトンタッチした。

副議長選挙は、予備選で同数者が出て8人での本投票となり、岡本知之議員(兵庫)が当選した。

岡本知之    200

後宮敬爾    147

佃 真人      5

黒田道郎      2

雲然俊美      1

張田 眞      1

島 耕一      0

山北宣久      0

(投票総数357 無効1)

岡本知之新副議長は、「偏ることがないのは神だけで、人間は偏り見る存在だ。
そうであるが故に、会議において議事規則が定められ、それに基づいて公正な議論をしなければならない。限界はあるが、精一杯務めて行きたい」と挨拶した。

書記は、慣例通り石橋議長と岡本副議長との協議選考を議場が承認して、雲然俊美議員(奥羽)が選出された。この結果、三役は一新された。

雲然俊美新書記は、「教団の教会としての形成のため、議長、副議長を支えて働きたい。地方教区は困難な中で伝道に励んでおり、宣教協力こそ大切だと感じている。そのためにも励んで行きたい」と語った。

(永井清陽報)

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