インスタグラムアイコンツイッターアイコンyoutubeアイコンメールアイコン
日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
calendar

フィリピの信徒への手紙2・19~30

2024年5月25日

 さて、わたしはあなたがたの様子を知って力づけられたいので、間もなくテモテをそちらに遣わすことを、主イエスによって希望しています。 テモテのようにわたしと同じ思いを抱いて、親身になってあなたがたのことを心にかけている者はほかにいないのです。 他の人は皆、イエス・キリストのことではなく、自分のことを追い求めています。 テモテが確かな人物であることはあなたがたが認めるところであり、息子が父に仕えるように、彼はわたしと共に福音に仕えました。 そこで、わたしは自分のことの見通しがつきしだいすぐ、テモテを送りたいと願っています。 わたし自身も間もなくそちらに行けるものと、主によって確信しています。
 ところでわたしは、エパフロディトをそちらに帰さねばならないと考えています。彼はわたしの兄弟、協力者、戦友であり、また、あなたがたの使者として、わたしの窮乏のとき奉仕者となってくれましたが、 しきりにあなたがた一同と会いたがっており、自分の病気があなたがたに知られたことを心苦しく思っているからです。 実際、彼はひん死の重病にかかりましたが、神は彼を憐れんでくださいました。彼だけでなく、わたしをも憐れんで、悲しみを重ねずに済むようにしてくださいました。 そういうわけで、大急ぎで彼を送ります。あなたがたは再会を喜ぶでしょうし、わたしも悲しみが和らぐでしょう。 だから、主に結ばれている者として大いに歓迎してください。そして、彼のような人々を敬いなさい。 わたしに奉仕することであなたがたのできない分を果たそうと、彼はキリストの業に命をかけ、死ぬほどの目に遭ったのです。

コロナ後の課題と向き合いながら
北海・大阪・四国

 

北海教区
第4次長期宣教計画を延長

 第84回北海教区総会が4月29〜30日、札幌北光教会で、開会時正議員119名中96名の出席で行われた。
 教区議長総括で原和人議長は、「コロナ」後を見据えて、新たな歩みを模索する1年であったと振り返り、この1年の社会状況について、「暴力と嘘、疑念と言い訳、差別と切り捨て」が日々報道されたとし、「ありのままの存在とその命の尊厳が大切にされること」を願っていると述べた。

 「第4次長期宣教計画延長に関する件」では、1984年度から10年毎の長期宣教計画を定めて来た教区において、23年度が最終年となる第4次の総括と第5次の策定が十分に深められなかったことを受けて、第4次の期間を一年延長することが提案された。これに対して、必要な期間を十分確保するため、延長期間を「次期長期宣教計画策定まで」とする修正案が出された。協議の中で、コロナ以降の社会の変化を省察する必要性が訴えられ、課題とすべき点として、在道外国人の増加、生成AIの急速な発展、ジェンダー正義の視点等が挙げられた。修正案を賛成多数で可決した。
 第4次長期宣教計画に基づく24年度活動計画案を可決した。伊藤大道宣教部委員長が、コロナ以前から続く課題はより加速したことを告げ、悩み、苦しみから生み出される声に耳を傾け、共に歩んで行くべく、第4次長期宣教計画、「礼拝の喜びに生きる神の民〜革新・連帯・平和」を実質化して行きたいと述べた。
 教団問安使として藤盛勇紀副議長が挨拶した。質疑応答の中で、「機構改定が喫緊の課題という認識が後退しているのではないか」、「沖縄との合同関連議案が審議未了廃案とならないよう工夫して欲しい」、「現役の教師が苦労している中、教団から年金局に毎年2千万円を支出していることは見直すべき」等の意見が出された。

 24年度歳入歳出予算を可決した。島田久美子財務部委員長が負担金4300万円について、礼拝出席者数において復活の兆しが見えるものの経常収入総額は減少が見込まれていることを受けて、23年度の特例額を総額とすると説明した。

 「政府の原発回帰に反対し、北海道に核廃棄物を持ち込ませず、泊原発廃炉を目指し、福島原発の放射能汚染水放出に反対する決議」、「軍事費の大幅な増額、敵基地攻撃能力の保有を強く反対するとともに、東アジア地域の平和構築外交を求め、辺野古新基地建設に反対する決議」、「自衛官の靖国神社参拝に強く抗議し、天皇制や靖国神社を利用した軍国主義の復活を阻止するための運動を推進する決議」、「アイヌ民族の権利を回復する運動の推進決議」を可決した。

 常置委員選挙結果(半数改選)
【教職】齋藤麻実(旭川星光・美馬牛福音)、指方愛子(札幌北光)
【信徒】倉本真理(札幌手稲)、山根耕平(浦河)

 教団総会議員選挙結果
【教職】原和人(札幌手稲)、久世そらち(美唄)、西岡知洋(余市)、杉岡ひとみ(千歳栄光)、柴田もゆる(函館千歳)、伊藤大道(興部・稚内)、韓守賢(教区幹事)
【信徒】島田久美子(月寒)、倉本真理(札幌手稲)、一條英俊(札幌北光)、今多正行(札幌元町)、佐久間光昭(置戸)、板谷良彦(札幌北部)、太田千代(月寒)

(新報編集部報)


 

大阪教区
伝道資金「見直し委員会」の設置を提案

 第69回大阪教区総会が5月3〜4日に大阪女学院ヘールチャペルで正議員271名中、開会時180名が出席して開催された。
 冒頭、三役、常置委員の任期を次回総会まで延長することを可決した。コロナ禍で任期を1年延長し、教団総会議員選挙と選挙が重なってしまったことを受けての対応。
 開会礼拝前に議場から、式次第の中に「日本基督教団信仰告白」が入っていることについて疑義が出された。尾島信之議長は、准允・按手志願者の意見を聞き、総会準備委員会の話し合いを経て、議長としての判断で今回に限り信仰告白を行うこととしたと告げ、来年以降は議論を深めて行きたいと述べた。
 常置委員会報告では、尾島議長は主たる取り扱い事項を報告。2024年度教団伝道資金については、上限額を満額申請する提案を20名中11名の僅差で可決したこと等を報告した。
 2024年度予算審議では、コロナ禍前を基準とし、多くの支出項目を増額する一方、第66回教区定期総会にて可決した、3年間の負担金減額措置に基づき580万円減額し、特別資金から520万円を繰り入れる予算を承認した。
 教団問安使として黒田若雄書記が挨拶した。質疑応答の中で、「常議員選挙の全数連記の改善がなければ、教団がまとまることはない」、「教団機構改定は各個教会の問題でもあり、スピード感を持って進めて欲しい」、「沖縄が距離を置く中で機構改定や教師論の作成を進めるのは言語道断」等の意見があった。
 「教団伝道資金制度見直し委員会設置に関する件」では、より円滑に広範に運用されることを志向するために、各教区議長を含めた「制度見直し委員会」の設置を第43回教団総会に提案することを152名中106名の賛成で可決した。
 「『沖縄宣教連帯金』の減額分760万円を支出する件」では、2010年度より2019年度までの減額分を2024年度分と合わせて支出することを155名中110名の賛成で可決した。
 「辺野古新基地建設中止・普天間基地即時返還・琉球弧における自衛隊基地化反対声明」を、内外に表明し、第43回教団総会に提案することを可決した。「戦争をできる国にしていくことを何とか食い止めたい」等の賛成意見がある一方、「平和のために祈っていると示すのが教会の為すべきこと」との意見があった。
 教区内教会・伝道所の財政状況に応じて、教区予算を見直し、支出削減のための方策を講じる件が提案された。賛成の立場からは、10年前と比べ教勢は減っているものの教区活動は変わっていないとの指摘があった。反対の立場からは、「財源等細かいことが書かれていない」、「財務部において各個教会の負担を軽くする手立てを考えて欲しい」等の意見があった。153名中71名の賛成で少数否決。
 教団総会議員選挙が半数連記で行われた。

 教団総会議員選挙結果
【教職】尾島信之(南大阪)、有澤慎一(池田五月山)、小西望(天満)、山﨑道子(豊中)、大澤星一(西大和)、宮岡真紀子(北千里)、竹ヶ原政輝(高の原)、老田信(大阪聖和)、藤川義人(奈良高畑)、阿部倫太郎(東和歌山)、中西真二(小阪)、森田恭一郎(河内長野)、吉本幸嗣(岸和田)、小池磨理子(玉出)
【信徒】岡山牧呼(大阪聖和)、川喜田好恵(豊中)、東谷誠(いずみ)、小林喬(天満)、本多栄道(大和榛原)、播磨久美子(鳳)、鍬本文子(大阪生野)、飯沼眞(高石)、筧正彦(茨木東)、申一男(小阪)、宮本修(千里丘)、吉田博子(東和歌山)、林志煥(長居)、中村守孝(和歌山)

(新報編集部報)


四国教区
互助規則変更を可決

 

 第82回四国教区総会が4月29〜30日、高知教会を会場に正議員142名中96名の出席を確認して開催された。
 開会礼拝、組織会を経て一日目は、教団総会議員(教職)の選挙を行い、2023年度諸報告を中心に議事が進められた。
 常置委員会報告としては、新型コロナウイルス感染症の5類移行により、2023年度の活動は感染拡大以前の水準まで回復してきたこと、他教区との交流や神学校との対話プログラムの実施などが感謝をもって報告された。また後述の互助規則変更と教区活動検討について多くの力を注いできたことが振り返られた。各部、各分区、教会婦人会連合の報告がなされ、質疑は二日目に行われた。報告に続いて教団問安使の雲然俊美議長より挨拶を受け、この質疑も二日目に行われることとなった。
 一日目の議事の後には協議会が行われ「教区活動検討小委員会より出された最終答申について」が主題であった。2年に渡って働きを担ってきた教区活動検討小委員会より、伝道部、教育部、社会部、教師部の活動を伝道局にまとめ、ここに各分区から信徒委員に加わってもらい協議検討を行い、各個教会の伝道支援にいま必要な活動を行う体制を整えたいとの答申について説明を受け、委員会の働きを担われた2名から思いを聞き、全体の協議を行った。協議のための時間が少々短かったが、積極的な協議の時間であった。
 二日目の朝は2023年度に逝去された教職1名の追悼式を行った。続いて准允式が行われ、新たに1名の補教師が立てられた。
 この後議事が再開され、教団総会議員(信徒)の選挙が行われた。午前中は前日から持ち越された2つの質疑を行った後、常置委員会から提案された「教区教会互助規則変更」について協議を行った。教区互助について、謝儀額を互助基準を用いた教会からの申請制にする提案についての議論を行い、賛成多数で可決承認された。
 2024年度の計画については、昨年度より1教会増えた11教会への互助を含む計画がそれぞれに承認された。
 予定された時間に議事を終了し、閉会礼拝を捧げて御言葉を聞き、あらためて伝道の働きを進めるそれぞれの教会へ遣わされていく思いをもって閉会した。

 教団総会議員選挙結果
【教職】寺島謙(松山城東)、松井暁郎(大洲)、大田健悟(鴨島兄弟)、野村義和(香美)、筧牧人(伊予長浜)、成田信義(土佐)、黒田若雄(高知)、木谷誠(今治)
【信徒】長嶋恵子(鴨島兄弟)、須賀香世(高知)、脇萬理子(三島真光)、中村証二(善通寺)、中山耕平(土佐)、不動光子(さや)、矢野嗣夫(西条栄光)、村上進(香美)

(野村義和報)

2024年5月24日

 互いにこのことを心がけなさい。それはキリスト・イエスにもみられるものです。 キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、 かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、 へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。 このため、神はキリストを高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになりました。 こうして、天上のもの、地上のもの、地下のものがすべて、イエスの御名にひざまずき、 すべての舌が、「イエス・キリストは主である」と公に宣べて、父である神をたたえるのです。

 だから、わたしの愛する人たち、いつも従順であったように、わたしが共にいるときだけでなく、いない今はなおさら従順でいて、恐れおののきつつ自分の救いを達成するように努めなさい。 あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神であるからです。 何事も、不平や理屈を言わずに行いなさい。 そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、よこしまな曲がった時代の中で、非のうちどころのない神の子として、世にあって星のように輝き、 命の言葉をしっかり保つでしょう。こうしてわたしは、自分が走ったことが無駄でなく、労苦したことも無駄ではなかったと、キリストの日に誇ることができるでしょう。 更に、信仰に基づいてあなたがたがいけにえを献げ、礼拝を行う際に、たとえわたしの血が注がれるとしても、わたしは喜びます。あなたがた一同と共に喜びます。 同様に、あなたがたも喜びなさい。わたしと一緒に喜びなさい。

2024年5月23日

 ひたすらキリストの福音にふさわしい生活を送りなさい。そうすれば、そちらに行ってあなたがたに会うにしても、離れているにしても、わたしは次のことを聞けるでしょう。あなたがたは一つの霊によってしっかり立ち、心を合わせて福音の信仰のために共に戦っており、 どんなことがあっても、反対者たちに脅されてたじろぐことはないのだと。このことは、反対者たちに、彼ら自身の滅びとあなたがたの救いを示すものです。これは神によることです。 つまり、あなたがたには、キリストを信じることだけでなく、キリストのために苦しむことも、恵みとして与えられているのです。 あなたがたは、わたしの戦いをかつて見、今またそれについて聞いています。その同じ戦いをあなたがたは戦っているのです。

 そこで、あなたがたに幾らかでも、キリストによる励まし、愛の慰め、“霊”による交わり、それに慈しみや憐れみの心があるなら、 同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして、わたしの喜びを満たしてください。 何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、 めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。

2024年5月22日

というのは、あなたがたの祈りと、イエス・キリストの霊の助けとによって、このことがわたしの救いになると知っているからです。 そして、どんなことにも恥をかかず、これまでのように今も、生きるにも死ぬにも、わたしの身によってキリストが公然とあがめられるようにと切に願い、希望しています。 わたしにとって、生きるとはキリストであり、死ぬことは利益なのです。 けれども、肉において生き続ければ、実り多い働きができ、どちらを選ぶべきか、わたしには分かりません。 この二つのことの間で、板挟みの状態です。一方では、この世を去って、キリストと共にいたいと熱望しており、この方がはるかに望ましい。 だが他方では、肉にとどまる方が、あなたがたのためにもっと必要です。 こう確信していますから、あなたがたの信仰を深めて喜びをもたらすように、いつもあなたがた一同と共にいることになるでしょう。 そうなれば、わたしが再びあなたがたのもとに姿を見せるとき、キリスト・イエスに結ばれているというあなたがたの誇りは、わたしゆえに増し加わることになります。

PageTOP
日本基督教団 
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2025
The United Church of Christ in Japan