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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4685号】この秋、3名の宣教師が働きを開始 第2回宣教師人事委員会

2009年10月24日

 

去る910日(木)、教団B会議室で、第2回宣教師人事委員会が開催された。

報告事項として、世界宣教委員会のもとにある各委員会の報告、事務局訪問者との面談報告等がなされた。

主な協議事項として、北米及びその他の地域からの宣教師受け入れの承認、任期延長等、受け入れ宣教師に関する人事事項を取り扱った。

この秋から新しく3名の宣教師が働きを始められた。この方々の背後に、どれほど多くの信仰者たちの祈りと支えがあるかを思う時、主のみ業に大きな畏れと感動を覚えざるを得ない。

これから2年、3年といった時間が、これらの宣教師一人ひとりにとって豊かな恵みの時となるように心から祈る。

また、神から委ねられた賜物を捧げて仕える宣教師の働きを通して、受け入れる側の伝道の場、また教育の場が、あふれる主の祝福を味わうことができるために、共に祈りをもって仕えていきたいと願うものである。

宣教師を送り出す派遣元の教団、諸教会もそれぞれが困難な課題を抱えている。

特に世界的経済不況の下、これまで以上に厳しい状況の中で宣教師が派遣されてきており、そのために任地変更を余儀なくされるケースも生じている。

我々受け入れ側の姿勢や、対応のあり様が、今、改めて問われていると言える。

福音伝道のための熱い祈りと捧げものによって送り出されてくる宣教師を、主に遣わされた「器」として受け入れ、その働きを喜んで支える体制をさらに整えていきたいものである。

81名の教団受け入れ宣教師(91日現在)とその派遣元、派遣先のために、主の助けと導きをお祈り頂きたい。

(岡村恒報)

 

36総会期第2回宣教師支援委員会が、99日(水)14時~17時、教団会議室において開催された。出席者は、今橋朗委員長(日本聖書神学校)・杉森耀子(小田原十字町教会)・永嶺雄三(女子学院)の各委員、事務局の石丸泰樹幹事。

宣教師支援委員会は教会やキリスト教主義学校に働く宣教師の個人的問題を受け止め、側面からサポートし、日本での活動が円滑にいくように支援することを使命としており、本委員会が担当している次の4項目を中心に協議をおこなった。

①新任宣教師オリエンテーション

今年は関東に赴任する宣教師が多いため、新任6名に対して、11月に東京にて行うこととした。

②宣教師会議

1回開催され、宣教師親睦と情報交換、コミュニティ形成のよい機会となっている。

来年は325日(木)~27日(土)を候補として会場を選定することにした。運営については45名の宣教師での企画委員会を組成し、そこでテーマなどを議論願うことにした。 昨年度も担当のブラウネル宣教師に企画委員会の立ち上げを依頼することとした。

③宣教師支援

日常的な様々な状況に対応して、必要な支援を行うガイドラインとしての「宣教師受け入れへの手引き」を2008年度から発行している。

2009年はその内容を一部加除修正して、差換え部分のみ昨年度の配布先に発送することにした。

《新たに宣教師派遣を希望、もしくは検討する学園からの要請があれば2009年度版を送付いたします。》

④印刷物の発行

今年度の「ミショナリー・ブルテン」ならびに、「ミショナリー・ディレクトリー」は、宣教師ら約100名に9月末に発送することにした。

その他の協議事項としては、現在欠員中の宣教師委員1名について、当委員会より候補者の推薦を行うことにした。また、事務局から提出された2008年度会計報告は原案通り承認された。

(永嶺雄三報)

 

韓国協約委員会は、914日から16日まで、韓国訪問をした。

それは727日、スイス・韓国協約(合同)委員会の決定に基づいて、来年度の三国間協議会開催を視野に見据えつつ、それがより実りあるものになることを期待しての、まずは顔つなぎとよりよい関係の確立のためであった。

韓国協約委員3名(委員長・石田周介、書記・高田和彦、朴美愛)は、世界宣教担当事務方2名(石丸泰樹幹事、髙田輝樹職員)と共に韓国の協約相手である3教団を訪問した。

15日一日で、慌ただしく韓国基督教長老会(PROK)、基督教大韓監理会(KMC)、大韓イエス教長老会(PCK)の3教団事務局を訪問した。石田委員長が来訪の目的と三国間協議会への積極的な出席、貢献を依頼した。

すでに大筋で確認されている主題が「平和」であることが再度確認され、それぞれに好意をもって迎えられた。

さらに発展して東アジアや民族間の和解に基づく「平和」はまさにタイムリーなテーマであることを覚え、送り出してくれた教団事務局の配慮を感謝せざるを得なかった。

更に日本の「憲法九条」の存在意義についての積極的な言及が、韓国側から語られたことは驚くと共に、評価すべきであろう。

日本の平和憲法、とりわけ九条のプレゼンスは、戦後60年にわたっての東アジアに与えた意義の深さは、それを空気のように思ってきたわたしたち日本人の想像以上の価値があるのだと思う。

さらに、3教会の関心の違いによる課題についての言及もあったり、好意的に迎えていただきお訪ねした意義があったと思う。日韓の協約に基づいて関係を維持するだけでなく、更に具体的に発展させていくことに、それぞれに合意を得ることができた。

予定外の収穫は、この度WCC理事会において2013年の総会開催が韓国釜山に決定した。その感謝祝賀会が、わたしたちの帰国予定の16日の昼に行われることを聞き、祝意を述べたのであるが、その会に急遽特別に招待して貰うことになった。

わたしたちも祝賀会場のホテルに駆け、1000名の方々と共に祝いの席に列することができ、思いがけず隣国日本の教会の代表として祝意を表すことができたのは、幸いなことであった。

(髙田和彦報)

 

教師の働きと両立困難な中でこそ

日常の研鑽を積むことが

 

2009年秋季教師検定試験が915日(火)~17日(木)、大阪会場(大阪クリスチャンセンター)において行われた。

受験者総数は93名。試験直後に行われた検定委員会での学科試験判定の結果は次の通りである。

正教師試験は64名が受験し、合格者が33名、保留者が23名、不合格者が8名であった。また補教師試験は25名が受験し、合格者が2名、保留者が5名、継続者が17名、不合格者が1名であった。

保留者とは、学科試験の結果が合格点にわずかに及ばなかった受験者で、レポートが課せられ、後日そのレポートによる再判定を受ける者のことである。

また継続者とは、主にCコースにおいて、複数年かけて補教師試験を受験する者の中で、次回以降も受験する必要がある者のことである。

今回はさらに、他教団からの教師転入志願者4名の審査を行った。(正教師2名、補教師2名)。

秋季の教師検定試験は、正教師試験の受験者が多くなる。受験者は、既にそれぞれの遣わされた場において、日々宣教の業に励む中で試験の準備をすることになり、教会・伝道所の主任担任教師、あるいは担任教師としての働きと両立することには困難な面があると思われる。

しかし、検定委員会は、提出物の課題・学科試験の問題のいずれにおいても、毎回、基本的なことを求めてきた。

つまり、教師として宣教にあたる時、どうしても弁えておかなければならない事柄を、問うてきたということである。

事前に提出を求められる聖書釈義・説教や論文課題は、現場の多忙を理由に諦めてしまわずに、工夫して時間を作り、真摯に取り組んで欲しい。

 

神学的思索に欠ける答案が

 

説教は、主日毎の務めに直結する課題であるにもかかわらず、釈義から黙想を経て説教作成に至るまでの流れが十分に整っていないものが少なくなかった。説教者にとって基本的かつ日常的な営みが軽んじられているのではないかと懸念される。講壇の将来に不安を感じさせる結果であった。

組織神学の課題は、教師としてどのように立つかという神学的実存に関わる問いであったにもかかわらず、参考書をまとめただけのような神学的思索に欠ける答案が多く見られたことは残念であった。

教会史・教理史については、近年、よい参考書も出ているので、ひと通りきちんと読んで、歴史の流れを押さえることが大事である。特に今回は、学科試験の結果において、よく備えをして臨んだ人とそうでない人の違いが顕著に現れた。

教憲教規および諸規則・宗教法人法の試験は、規則の参照が可能であるためか、あまり準備していないと思われる答案も多い。参照箇所が的外れのものもあり、どこに何が書かれているのか事前にひと通り読んで、頭に入れておく必要がある。

主任担任教師になれば、法規に基づく事務処理や手続きが必要になる。これもまた、教会に仕えるために大事な学びであることを弁えて準備して欲しい。

学科試験後の個人面接に先立ち、面接の1日目と2日目に全体会が行われた。最初に各委員の紹介、次いで倉橋康夫委員長が挨拶し、今回の試験全般について説明した。その中で、委員長は現教師検定委員会の検定方針を説明し、特に教憲第9条の「神に召されて正規の手続きを経て献身した者」について丁寧な説明がなされた。

その後、質疑応答の時間が持たれたが、受験者の中から、試験時間に参照すべく配布される『宗教法人法』、および希望者に配布される聖書の文字が小さくて読みにくかったため、配慮を求める声があった。その後の委員会で、次回の試験からの対応について相談した。

教会と教団全体にとって、教師を立てるということは極めて重要な課題であり、当委員会に課せられている責任の重大さを思う。主の召しに応えて教師として立つ人たちが多く起こされることを祈るものである。

(東野尚志報)

 

講 評

 

日本基督教団の教会的な任務で重要なものの一つが、教団の教師を立てることです。教師検定委員会はそのための実務を担っています。検定委員自身が現任地を持っている教職です。

従って、試験を実施するに際して、伝道者としての同労者の誕生を心から願っています。

受験者に求められることは、神学の基本的・基礎的な知識と思考力です。今回は秋季試験でしたので、正教師受験者が多くおりました。その結果から感じたことは、神学的な思考力の不足が目立ったことです。

しかし、これは日常のみ言葉の奉仕における研鑽を積むことによって達成できることだと思います。

聖書研究の準備、説教の準備に、手を抜かないで取り組んで頂きたい、と感じました。

また、提出物(論文、釈義と説教)は期限を守るよう心掛けて下さい。

(倉橋康夫)

 

2009年秋季・正教師検定試験問題

 

教憲教規および諸規則・宗教法人法(60分)

次の2題に答えてください。

1.宗教法人の管理をめぐって、宗教法人法に基づき、重要な点を三点あげて述べてください。

2.教憲教規は教区をどのように規定し、教区の役割をとらえていますか。また教区の将来の在り方についてあなたの考え方を自由に述べてください。

 

旧約聖書神学(60分)

次の2題について答えてください。

1.イスラエルの知恵についてテキストをあげて述べてください。

2.申命記の内容と神学思想について述べてください。

 

新約聖書神学(60分)

次の3題のうちから2題を選んで答えてください。

1.マルコによる福音書の神学について

2.ヨハネによる福音書の「聖霊」について

3.パウロにおける「福音と律法」について

 

教会史(60分)

次の2題に答えてください。

1.ニカイア・コンスタンティノポリス信条について、その特徴について述べてください。(40点)

2.①~④のうち、3題について簡潔に説明してください。(20点×3

①ルターの「宗教改革の三大文書」

②ユグノー戦争

③メソディスト運動

④明治初期における「公会」

2009年10月5日

he General Secretary’s Diary
The 43rd meeting of the Kyodan Commission on Cooperative Mission and the
Korean Christian Church in Japan was held June 8-9 at the Itoyanagi
Hotel in Isawa, Yamanashi Prefecture. Discussion centered on the fact
that this year is the KCCJ’s 100th anniversary of mission.. The theme
was “The Two Churches’ Mission Issues and Cooperation in Mission.” In
addition to the three administrative officers namely, the moderator,
vice-moderator, and secretary of both churches and the chair of the
Commission on Mission, the general administrative secretary and mission
administrative secretaries of both churches, presentations were made by
the chairs of the Committee on Social Concerns and the Committee on
Education of the Korean Christian Church in Japan and the chair of the
Kyodan’s Special Committee on Solidarity with Citizens of the Republic
of Korea and the Democratic People’s Republic of Korea Living in Japan,
making a total of 14 persons in attendance.

The presentations of the two members of the Korean Christian Church
naturally dealt with the problems of Korean people in Japan; and those
concerns, particularly the protection of human rights, were the primary
focus of the conference. These are issues of mission and important
issues that must be dealt with cooperatively. Historically speaking,
most of the Korean people now living Japan are second- and
third-generation descendants of people who were forcibly brought to
Japan as a policy of the Japanese government after the “annezation,”
which was in fact an invasion of Korea. Also, a considerable number have
come of their own volition in recent years, primarily for the purpose of
mission. The situation of Korean people in Japan is severe, and the
church not only must work to stop their fingerprinting but also must
seek basic solutions to support their existence and human rights and
enable them to live freely.

Few of us Japanese know well the history of North Korea and South Korea,
which are our neighboring countries. The history of China is taught to
some extent in junior and senior high school, but the history of the two
Koreas has hardly been taught at all. The misunderstanding that results
from this ignorance causes ethnic and cross-national conflict and can be
seen as the cause of the friction in our relationships. In light of
this, we strongly feel that the churches of both countries, which share
the same Christian faith, specifically the Korean Christian Church in
Japan and the Kyodan, must deal with this problem as an important issue
for cooperative mission and seek breakthroughs.

Below are three points discussed and agreed upon at this meeting of the
Commission on Cooperative Mission.
1) A 2009 Peace Message will be issued in the names of the moderators of
both churches.
2) The Korean Christian Church in Japan will erect a five-story Mission
Centennial Hall near the Nishi Waseda Center, with an   estimated cost
of 270 million yen. The Kyodan will cooperate in raising funds.
3) A joint historical study committee will be established. The committee
will gather material concerning relationships of
contact between the two churches to study that history. Based on that, a
history will be compiled. The committee will consist
of six persons, three from each church. (Tr. WE)
–Naito Tomeyuki
Kyodan General Secretary

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