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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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使徒言行録25・13~27

2024年9月30日

数日たって、アグリッパ王とベルニケが、フェストゥスに敬意を表するためにカイサリアに来た。 彼らが幾日もそこに滞在していたので、フェストゥスはパウロの件を王に持ち出して言った。「ここに、フェリクスが囚人として残していった男がいます。 わたしがエルサレムに行ったときに、祭司長たちやユダヤ人の長老たちがこの男を訴え出て、有罪の判決を下すように要求したのです。 わたしは彼らに答えました。『被告が告発されたことについて、原告の面前で弁明する機会も与えられず、引き渡されるのはローマ人の慣習ではない』と。 それで、彼らが連れ立って当地へ来ましたから、わたしはすぐにその翌日、裁判の席に着き、その男を出廷させるように命令しました。 告発者たちは立ち上がりましたが、彼について、わたしが予想していたような罪状は何一つ指摘できませんでした。 パウロと言い争っている問題は、彼ら自身の宗教に関することと、死んでしまったイエスとかいう者のことです。このイエスが生きていると、パウロは主張しているのです。わたしは、これらのことの調査の方法が分からなかったので、『エルサレムへ行き、そこでこれらの件に関して裁判を受けたくはないか』と言いました。 しかしパウロは、皇帝陛下の判決を受けるときまで、ここにとどめておいてほしいと願い出ましたので、皇帝のもとに護送するまで、彼をとどめておくように命令しました。」 そこで、アグリッパがフェストゥスに、「わたしも、その男の言うことを聞いてみたいと思います」と言うと、フェストゥスは、「明日、お聞きになれます」と言った。
翌日、アグリッパとベルニケが盛装して到着し、千人隊長たちや町のおもだった人々と共に謁見室に入ると、フェストゥスの命令でパウロが引き出された。そこで、フェストゥスは言った。「アグリッパ王、ならびに列席の諸君、この男を御覧なさい。ユダヤ人がこぞってもう生かしておくべきではないと叫び、エルサレムでもこの地でもわたしに訴え出ているのは、この男のことです。しかし、彼が死罪に相当するようなことは何もしていないということが、わたしには分かりました。ところが、この者自身が皇帝陛下に上訴したので、護送することに決定しました。しかし、この者について確実なことは、何も陛下に書き送ることができません。そこで、諸君の前に、特にアグリッパ王、貴下の前に彼を引き出しました。よく取り調べてから、何か書き送るようにしたいのです。囚人を護送するのに、その罪状を示さないのは理に合わないと、わたしには思われるからです。」

2024年9月29日
わたしたちの地上の住みかである幕屋が滅びても、神によって建物が備えられていることを、わたしたちは知っています。人の手で造られたものではない天にある永遠の住みかです。わたしたちは、天から与えられる住みかを上に着たいと切に願って、この地上の幕屋にあって苦しみもだえています。それを脱いでも、わたしたちは裸のままではおりません。この幕屋に住むわたしたちは重荷を負ってうめいておりますが、それは、地上の住みかを脱ぎ捨てたいからではありません。死ぬはずのものが命に飲み込まれてしまうために、天から与えられる住みかを上に着たいからです。わたしたちを、このようになるのにふさわしい者としてくださったのは、神です。神は、その保証として“霊”を与えてくださったのです。
それで、わたしたちはいつも心強いのですが、体を住みかとしているかぎり、主から離れていることも知っています。目に見えるものによらず、信仰によって歩んでいるからです。わたしたちは、心強い。そして、体を離れて、主のもとに住むことをむしろ望んでいます。だから、体を住みかとしていても、体を離れているにしても、ひたすら主に喜ばれる者でありたい。 なぜなら、わたしたちは皆、キリストの裁きの座の前に立ち、善であれ悪であれ、めいめい体を住みかとしていたときに行ったことに応じて、報いを受けねばならないからです。
2024年9月28日

「教師論」について協議会を開催

 第12回(臨時)常議員会が8月30日、常議員27名が出席して行われ2つの議案を審議した。

 第43回教団総会推薦議員の内1名、宣教協力学校協議会からの議員が教団の信徒ではなかったことを受けて、デイビッド・リーディ宣教師(青山学院大学)に変更することを承認した。また、「第42回教団総会議事録」を議事録精査委員会の報告を受けた上で承認した。

 常議員会の後、陪席者が加わり、7月の第11回常議員会に教師養成制度検討委員会から提出された「教規から導き出される日本基督教団の教師論」について、理解を深めるための協議会が行われた。冒頭、菅原力委員長が、提出に至る背景について説明した。第37総会期(2011年)から2総会期にわたって「教師養成制度検討会議」が審議して答申書をまとめ、第39総会期に設置された「教師養成制度検討委員会」が、神学校を訪問しつつ検討を重ねる中で「教団の教師論」を明確にすることの重要性を受け止めるに至り、取り組んで来たことを振り返った。

 雲然俊美議長は、10月の常議員会で内容を協議し、「これを確定し、公にする」ことを諮り、取り扱いは第43総会期の常議員会に申し送るとの見通しを述べた。この件について、「常議員会で承認すれば公になるのか、総会で決議する必要はないのか」との問いが出された。雲然議長は、「教規の範囲を出るものではないため、常議員会の承認のみで公にできる」と述べた他、菅原委員長は、「次期常議員会で、総会で決議すべきということになれば総会の議題になる可能性はある」と述べた。また、「導き出される」ということが教規の解釈に当たらないのかとの問いがあり、「解釈ではなく、教規の手引き」との意見がある一方、「広い意味での解釈と受け止めるべき」との意見があった。

 その他、この教師論が何らかの拘束性を持つことを危惧し、前文にどのような性質のものなのかを明記すべきとの意見があった。

(新報編集部報)

幸いかな。平和を実現するものたちは。

日本基督教団社会委員会委員長 柳谷知之

 現在、日本政府は防衛費倍増、敵地攻撃能力保有という「軍拡」の道を推し進めています。2022年12月、岸田政権は安保関連3文書(「国家安全保障戦略」、「国家防衛戦略」、「防衛力整備計画」)の改訂を閣議決定し、2023年6月には「防衛力強化2法」(「防衛財源確保法」、「防衛生産基盤強化法」)を成立させました。加えて、今年の3月26日、次期戦闘機の第三国への輸出解禁を国家安全保障会議において決定しました。また、今年の1月には自衛隊の神社参拝常態化が明らかになりました。現在の私たちの国の問題は以下のようにまとめられます。

1.敵地攻撃能力について

 敵基地攻撃能力の保有は、対中国ミサイル包囲網を構築しようとする米軍の計画に呼応しています。これにより、宮古島、奄美大島、石垣島、沖縄本島(うるま市)にミサイル部隊が配置され、南西諸島の地対艦ミサイル体制を強化しています。敵による武力攻撃開始の判断は難しく、標的もミサイル基地だけに限りません。このミサイル基地は台湾有事にも用いられることになりそうです。先制攻撃がいつでもできる状況で、東アジアの軍事的緊張は増大しています。

2.ミサイル防衛について

 日本は食料の約6割、エネルギー資源のほとんどを他国に頼っています。ウクライナ−ロシア戦争においても、食料やガソリン等の物価は高騰しました。どんな最新鋭の武器を擁したとしても、日本が戦争状態に入れば、食料やエネルギーの確保はできず、国民の生活は困窮を極めます。

3.防衛力強化について

 岸田首相は、バイデン大統領に約束した(2022年5月)とおり、「5年間で総額43兆円」の防衛費増額を目指しています。このため暮らしに必要な財源の不足を招き、国民の生活はますます脅かされます。

4.日米安保について

 米国の対中国戦略は台湾有事などに備えてますます厳しくなっています。日米安保によって日本の軍事的役割の強化も求められています。軍拡は米中衝突の際には、アメリカと一体となって中国を攻撃するためであると考えられ、米中間、日中間の緊張は一層高まります。

5.防衛生産基盤強化法について

 「防衛生産基盤強化法」は、軍需・武器輸出産業への財政支援、貸付促進、事業継続が困難な企業の国有化等が定められ、これにより武器輸出の促進と、軍需産業の実質的「国営化」が進められます。「装備品等機密」という曖昧な指定により、軍需産業従業員に対する「守秘義務」と刑事罰を定め、民主主義と平和主義を破壊します。

6.軍事技術、装備の共同開発、輸出について

 「グローバル戦闘航空プログラムに係る完成品の我が国からパートナー国以外の国に対する移転について」の国家安全保障会議決定及び閣議決定、並びに「防衛装備移転三原則の運用指針」の改正により、政府はイギリス・イタリアと次期戦闘機を共同開発し、それを第三国へ輸出できるようにしました。攻撃能力を持つ戦闘機を他国と開発し、さらにその採算をとるために輸出することは、専守防衛を掲げる日本国憲法の原則を壊しています。

7.自衛隊による靖国神社や各神社の参拝について

 日本国憲法は、かつての戦争を反省し、国家神道的なある種の神権国家体制と決別し政教分離の原則を持っています。にもかかわらず軍事力を握る人々や国の指導者が靖国神社参拝を当たり前のようにし神権国家体制を推進しようとしています。「偶像を造り、それに依り頼む者は皆、偶像と同じようになる。」(詩編115・8、135・18)と言われるように、このことは、自由にものを言えない社会を造り出します。

 以上のような戦争に備えた体制は、聖書が語る平和とは対極にあるところです。「剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない」(ミカ書4章3節)とあるように、神が約束される来るべき世界は、すべての武器が平和の道具に変えられることです。また、聖書は「剣を取る者は皆、剣で滅びる。」(マタイ26章52節)、「暴力に依存するな。搾取を空しく誇るな。力が力を生むことに心を奪われるな。」(詩編62編11節)と、武器をとることや暴力を警戒しています。

 私たちはこのような体制に抗議するとともに、関連する決議や法律の撤回を強く求めます。日本国憲法の「平和主義」に基づく外交努力を第一とし、武力によらない対話による平和構築の推進を求め、平和を実現するために共に働きましょう。

以上。

(同日、昨年同様、社会委員長名で内閣総理大臣宛に「日本国の軍拡に反対し、武力によらない平和構築を求める声明」を送りました。詳細はこちら

心が癒されるための継続的支援を

 8月5〜8日、教団が実施するボランティア(第一次日程)に参加しました。

 今回の作業内容は、牧師館の整理と信徒宅での貴重品の探索でした。ここに書けることは限界があります。この報告で端的にお知らせしたいことは「できれば行って、見て、力になってください」ということです。今後、この支援活動が継続し、意義あるものとなっていくことを願って報告します。

 現地の状況をざっくり言うと、大きな傷痕を残しつつも、生活に必要な物は整えられてきているという印象でした。地面は亀裂が入り、車で走ると凸凹です。全て補修したのであろう新しい道路、半分になってしまったのを補修した道路、階段のような隆起を埋めた道路を走るだけで、ここまで整えるのにどれだけの労苦があっただろうと思います。

 輪島の街は、崩れた家や建物が多く残っていました。電柱や信号機はどれも傾いていますし、朝市は文字通り焼野原です。作業のため、ある家に入らせて頂きましたが、家の中は足の踏み場もなく、一歩進むごとに、茶碗やら、木片やらが靴の下で割れました。それでも、飲食店やコンビニは開店しており、品物も整っていたと思います。そういう意味で、生活面での必要は回復してきているようでした。

 しかし、それだけでは、癒やされないものがあります。毎日、あの倒壊した建物と焼野原を目にする辛さを思えば、胸が潰れるようです。限界状況の中で暮らしている人々の心が癒やされるために、慎重で継続的な援助が必要だと思いました。

 輪島教会の庭にプランターで花を持って行きました。焼野原のただ中にも誰が植えたのか、赤いバラが花開いていました。そんな活動がわずかずつでも、癒やされるのに役立てばよいと願います。

 行かなければ感じることのできないものがあり、祈りに覚えたいことがいくつも与えられました。この支援活動が継続され、参加する人々の手を主が強めてくださり、現地の人々の励みとなるように祈っております。

(森本玄洋報)

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