2023年度 日本基督教団宣教方策会議報告書(PDF)を公開いたします。
2024年6月
第42総会期 日本基督教団 宣教委員会委員長 岸 憲秀
2023年度 日本基督教団宣教方策会議
日本基督教団の未来のために~機構改定で出来ること~
日時 2024年3月4日(月)14時~5日(火)14時30分
会場 日本基督教団会議室およびオンライン
報告書 目次
プログラム
開会礼拝 岸 憲秀
主題講演 雲然俊美
発題① 菅原 力
発題② 小林克哉
朝の祈り 横山ゆずり
閉会礼拝 小宮山剛
会計報告
しかし、“霊”は次のように明確に告げておられます。終わりの時には、惑わす霊と、悪霊どもの教えとに心を奪われ、信仰から脱落する者がいます。 このことは、偽りを語る者たちの偽善によって引き起こされるのです。彼らは自分の良心に焼き印を押されており、 結婚を禁じたり、ある種の食物を断つことを命じたりします。しかし、この食物は、信仰を持ち、真理を認識した人たちが感謝して食べるようにと、神がお造りになったものです。 というのは、神がお造りになったものはすべて良いものであり、感謝して受けるならば、何一つ捨てるものはないからです。 神の言葉と祈りとによって聖なるものとされるのです。
これらのことを兄弟たちに教えるならば、あなたは、信仰の言葉とあなたが守ってきた善い教えの言葉とに養われて、キリスト・イエスの立派な奉仕者になります。 俗悪で愚にもつかない作り話は退けなさい。信心のために自分を鍛えなさい。 体の鍛練も多少は役に立ちますが、信心は、この世と来るべき世での命を約束するので、すべての点で益となるからです。 この言葉は真実であり、そのまま受け入れるに値します。 わたしたちが労苦し、奮闘するのは、すべての人、特に信じる人々の救い主である生ける神に希望を置いているからです。
これらのことを命じ、教えなさい。 あなたは、年が若いということで、だれからも軽んじられてはなりません。むしろ、言葉、行動、愛、信仰、純潔の点で、信じる人々の模範となりなさい。 わたしが行くときまで、聖書の朗読と勧めと教えに専念しなさい。 あなたの内にある恵みの賜物を軽んじてはなりません。その賜物は、長老たちがあなたに手を置いたとき、預言によって与えられたものです。 これらのことに努めなさい。そこから離れてはなりません。そうすれば、あなたの進歩はすべての人に明らかになるでしょう。 自分自身と教えとに気を配りなさい。以上のことをしっかりと守りなさい。そうすれば、あなたは自分自身と、あなたの言葉を聞く人々とを救うことになります。
「人間だった」
聖書箇所:「主なる神は言われた。「人は我々の一人のように、善悪を知る者となった。今は、手を伸ばして命の木からも取って食べ、永遠に生きる者となる恐れがある。」主なる神は、彼をエデンの園から追い出し、命の木に至る道を守るために、エデンの園の東にケルビムと、きらめく剣の炎を置かれた。」
創世記3章22-24節
佐世保教会
深澤 奨 牧師
創世記にある第二の創造物語から読んでみました。色々問題もあり、突っ込みどころの多い箇所ですが、いろんな気づきを与えたり、現代の僕らに強くひびいてくるものもあったりします。
神様はエデンの園の中央に「善悪を知る木」と「命の木」という2本の木を生え出でさせ、その二つの木からは決して実を取って食べてはならないと言うのですが、ご存じの通りエバもアダムも食べてしまいます。「善悪を知る」って言うのはいいことじゃないの?と思いがちですが、これは「良いことから悪いことまで全てを知り、全てをなすことができる」という意味で、知るっていう言葉はヘブライ語では「体験的知覚、体得する」という意味もありますから、要は「善いことから悪いことまで全てを知り、全てをすることができる」いわば神様のような全知全能の力を手に入れちゃったということのようです。
これ、今から3000年も前に書かれた文書なんですよね。現代ならまだしもようやく鉄器を作り始めたような時代に、人間は既に全知全能を手に入れたなんて発想をしてたこと自体、驚くべきことだと思います。でもね、もっと驚くべきことは、それでもなおまだ一つ、人間が手を出してはならないことがある、全知全能を手に入れちゃった人間も「命の木」には手を出してはいけない、そういう禁断の領域が残されていると言っている。これはほんとに驚くべき自己認識だと思うんです。
じゃあその禁断の領域って何なのか。これはいろんな分野でそれぞれ思い当たるんじゃないかと思います。例えば、今気候変動が叫ばれていますが、思いのままに雨を降らせたり降らせなかったりする気象改変技術が模索され、一部実用化されています。北京オリンピックのとき開会式に雨が降らないように、空にヨウ化銀をばらまいて天気をコントロールするということが行われましたが、この技術も悪用したら大変なことになります。
あるいはこれも今盛んに行われているゲノム編集、命の設計図を人間が思いのままに都合良く書き換えるという技術。野菜や家畜ならいざ知らず、ゲノム編集した人間の赤ちゃん、いわゆるデザイナーズベイビーが作られるに到っています。でもそれってやっていいことなの?それこそ禁断の領域なんじゃないの。
あるいは命の設計図を破壊する核エネルギー、放射能ですね。これ人間にはとても手に負えないのです。チェルノブイリも、福一もいまだに手がつけられない、ただ蓋をして閉じ込め、じっと冷えるのを待つしかできない、待ってる間も危険がつきまとい、命の設計図を破壊する放射能を垂れ流し続けるわけで、核技術こそ「命の木」そのものだと僕は思っています。
僕はこの創造物語が「命の木」という禁断の領域を設定していることにほんとに驚きと畏れを禁じ得ません。全知全能をすでに手に入れてしまった人間にも、なお禁じられた領域が残されている。そのことを僕らは深くわきまえていたいと思います。そして手を出してならないものからは、潔く手を引き、足を踏み入れてならない場所から、潔く撤退していく、そういう人間としてのわきまえを持っていたい、そのことを声を大にして宣べ伝える者でありたいと思います。
今、羊文学というバンドに注目してるんですが、リーダーの塩塚モエカさんは、名門女子校御三家の一つでもあり、キリスト教学校でもある女子学院の卒業で、彼女の作る歌には聖書から取ったモチーフがたくさん出てきます。羊文学というバンド名も、彼女自身、「羊というモチーフは、聖書から取ったんです。中高とキリスト系の学校に通っていたので、毎日聖書を読む日課があって。聖書の中で羊は、“神様への捧げもの”という意味合いで登場するんです。私たちの目指す音楽もそういうものでありたいと願いを込めて、つけました」と言っています。で、この羊文学というバンドについてはしゃべりたいことが一杯あるんですが、今日はこれまでのお話との関連で一曲だけ紹介したいと思います。
「人間だった」という曲です。この世界はこのままいけば終わっちゃうんじゃないか、人間の飽くなき欲望や環境破壊、行き過ぎた科学技術、そういうものが世界を終わらせちゃうんじゃないか、そういう危機感の中で、彼女はまさに原発のこと、気象改変のこと、デザイナーズベイビーのことなど並べて、「人間が神になろうとして落ちる」と訴えます。そして僕たちはかつて人間だった。でもそれを忘れてしまった。神様じゃないと思い出してよ。と、訴えるんですね。女子学院、やるな、と思いますね。勉強ができるだけじゃない、ちゃんとキリスト教教育をやってくれてて、こんなにすばらしいその成果を見せてくれているわけで、僕もキリスト教学校に関わってキリスト教の授業なんかもやってますけど、なんかそれも無駄じゃないなと希望を与えられたりもします。
まあ、とにかく今日はこの歌を歌わせてもらってメッセージの締めくくりにしたいと思います。
祈り
神様、あなたの禁を破り全知全能を手に入れてしまったかのような僕たち人間ですが、なお禁じられた領域があり、手を出してならないもの、足を踏み入れてはならない場所が定められていることを、どうか深くわきまえさせてください。神にでもなったかのように振る舞うことを戒めてください。そこから潔く手を引き、潔く撤退していく、そういう人間としてのわきまえを持たせてください。そのことを声を大にして宣べ伝える者であらせてください。
パジュ・ソウル、東京に続き、今年は済州島の地で、 近現代史の現場に立ち、平和と未来について語り合ってみよう
私たち「日韓和解と平和プラットフォーム」は 2020 年7月に活動を開始しました。歴史を正しく認識 し、互いの多様性を認めつつ、真実の和解と核兵器や武力によらない平和を求めています。日韓の宗教者 や市民活動家が集い、社会に向かってメッセージを発し、共に歩むことを目的としています。
2022 年夏、日韓の青年たちが平和をつくりだす働き人となれるよう、3年計画の平和フォーラムを開 始しました。2022 年は韓国、2023 年は東京で開催し、関東大震災時朝鮮人・中国人虐殺について現場 研修をしました。植民地支配を背景とした日本政府によるジェノサイドの事実や戦跡から、未だに解決で きていない歴史の事実やアジアの軍備の現状を学びました。
2024 年夏は、済州島で「4・3事件」(1948 年)の現場を研修し、植民地支配からの解放後に東西冷 戦の混乱に苦しむ中で朝鮮半島に起こった悲劇的な事件の歴史を学びます。
日韓の青年たちが相互交流と理解を深めながら、将来にわたり和解と平和のための働き人として、良き 隣人として関係を構築できるよう、皆さまのご参加をこころから呼びかけます。
<日韓ユース平和フォーラムの目的>
○日韓の近現代史の現場を訪ね、その時間と空間を体験してみる。
○韓国の青年たちと、日本のこと、韓国のこと、日韓の歴史のことなどを率直に話し合いながら、日韓それぞれに、夢と希望をもてる社会にするために何ができるか、共に考える。
○東アジアの和解と平和、世界の平和のために何ができるか、韓国の青年たちと一緒に考える。
<開催要項>
(1)主 催 :日韓和解と平和プラットフォーム
(2)開催日程:2024 年8月 26 日(月)午後~30 日(金)午前 4泊5日
(3)開催地 :韓国・済州島
(4)参加者 :日韓の青年 30 人(日本側 15 人+韓国側 15 人)
(5)プログラム案 ⇒別紙
(6)参加費:1 万円 航空チケット・海外旅行保険:各自手配(航空運賃のうち 2 万円補助)
(7)参加条件
1.18 歳~30 代であること(国籍は問いません)。
2.プログラムの全日程に参加すること(部分参加は不可)。
3.準備会&事前学習会(6~8 月/全4回)、実施後の評価会(9月)と報告会(10 月)に必ず参加すること。(いずれもオンライン、各回 2 時間を予定)(第 1 回準備会:6 月 22 日、第 2 回準備会:7 月 8 日、第 3 回・第 4 回準備会は後日に日程調整) *もし、準備会&事前学習会にどうしても参加できない場合は、当日の記録を見てコメントカード(400 字前後)を 1 週間以内に提出すること *上記3の約束を履行できなかった場合は参加できません。
4.プログラム終了後、アンケートを 1 週間後(9 月 7 日)、感想文を 1 カ月後(9 月 30 日)まで に必ず提出すること。
(8)参加申込 下記の申込フォームに記入して送ってください。定員になり次第、締め切ります。
https://forms.gle/oLjyHDxwtosSZtfR9
◇本プログラムについての問い合わせは⇒ Email <jk.peaceplatform☆gmail.com>※☆を@にかえてください
◇本プログラムの主催団体「日韓和解と平和フラットフォーム」については、 ホームページを参照してください。
http://jkplatform.org
◇本プログラムは 3 年事業計画の最終プログラムであり、庭野平和財団の支援を受けて実施されます。
240602 第3回日韓ユース平和フォーラム2024募集要綱(PDF)
2024年度 日韓ユース平和フォーラム プログラム(PDF)
「監督の職を求める人がいれば、その人は良い仕事を望んでいる。」 だから、監督は、非のうちどころがなく、一人の妻の夫であり、節制し、分別があり、礼儀正しく、客を親切にもてなし、よく教えることができなければなりません。 また、酒におぼれず、乱暴でなく、寛容で、争いを好まず、金銭に執着せず、 自分の家庭をよく治め、常に品位を保って子供たちを従順な者に育てている人でなければなりません。 自分の家庭を治めることを知らない者に、どうして神の教会の世話ができるでしょうか。 監督は、信仰に入って間もない人ではいけません。それでは高慢になって悪魔と同じ裁きを受けかねないからです。 更に、監督は、教会以外の人々からも良い評判を得ている人でなければなりません。そうでなければ、中傷され、悪魔の罠に陥りかねないからです。
同じように、奉仕者たちも品位のある人でなければなりません。二枚舌を使わず、大酒を飲まず、恥ずべき利益をむさぼらず、 清い良心の中に信仰の秘められた真理を持っている人でなければなりません。 この人々もまず審査を受けるべきです。その上で、非難される点がなければ、奉仕者の務めに就かせなさい。 婦人の奉仕者たちも同じように品位のある人でなければなりません。中傷せず、節制し、あらゆる点で忠実な人でなければなりません。 奉仕者は一人の妻の夫で、子供たちと自分の家庭をよく治める人でなければなりません。 というのも、奉仕者の仕事を立派に果たした人々は、良い地位を得、キリスト・イエスへの信仰によって大きな確信を得るようになるからです。
わたしは、間もなくあなたのところへ行きたいと思いながら、この手紙を書いています。 行くのが遅れる場合、神の家でどのように生活すべきかを知ってもらいたいのです。神の家とは、真理の柱であり土台である生ける神の教会です。 信心の秘められた真理は確かに偉大です。すなわち、
キリストは肉において現れ、
“霊”において義とされ、
天使たちに見られ、
異邦人の間で宣べ伝えられ、
世界中で信じられ、
栄光のうちに上げられた。
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