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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4751号】消息

2012年6月30日

川端秀子氏(隠退教師)12年5月6日逝去、88歳。東京都に生まれる。’45年津田塾専門学校を卒業、’51年受允、’54年国府教会に赴任、’59年より(’79年受按)’94年まで清瀬信愛教会を牧会し、同年隠退した。遺族は夫・川端由喜男(隠退教師)さん。

印具 徹氏(隠退教師)12年5月11日逝去、100歳。佐賀県に生まれる。関西学院神学部を卒業後、卯之町教会に赴任、’49年より’91年まで吹田教会を牧会し、隠退した。遺族は息・印具眞さん。

5月15日、教団会議室において第37総会期第2回国際関係委員会が開催された。前回委員会時にドイツにおけるEMSボランティアプログラムに参加中であった中川志織里さんの報告書をあらためて分かち合い、「生活の中にキリスト教が根ざしている体験を通して、信仰を積極的に捉えることが出来るようになった」との一文に、先方からの招きに応えて信仰者を送る働きの大切さを再認識した。
WCCステュワードプログラムにも参加希望者があり、職員が面接の上、クレタ島へと派遣する準備をしている。
当日の主要な協議事項でもあるエキュメニカル協力奨学金もまた、将来、海外と日本との懸け橋となる役割を担うであろう人々を支えるものである。
協議に先立ち、前年度支援した学生のうち、アジア学院の奨学生が提出した報告書に皆で目を通した。
農業における多くの学びはもちろんのこと、指導者としての育成プログラムでは、互いに意思疎通の困難さを抱え、葛藤しつつも、コミュニケーションを確立していく過程が記され、言葉によらず、今、何をどの目標に進めていくかという実践授業の実りが垣間見えた。主の導きによる日々の充実を祈るものである。
新規の奨学生選考に入り、申請者それぞれの背景、現在おかれている状況を理解するよう努めた。アルバイトをしながら学業に励むのは経済的に困難な場合に誰もが経験することではあるが、そのうちのほんの少しでもこの奨学金によって補い、学びの時間に充てることが出来ればとの思いで慎重に選考にあたった。
選ばれた2名以外の応募者も、それぞれ大変興味深い学びをしておられ、将来の展望も極めて明確に定まっている。豊かさの定義は様々あるが、主の召命に応えて進むことの豊かさは人には計り知れない恵みをもたらす。皆様の祈りと支えによる会計報告は感謝を持って承認された。限りある予算ゆえに受給者に対しても生活全てを支えることは出来ないが、共に同じ主を仰ぎ歩む学生のために委員一同祈り、委員会を終えた。
(網中彰子報)

4月27日、教団会議室にて、教団救援対策本部第11回会議を開催した。
まず、4月23日現在での国内募金総額が3億4、535万3、307円に達したとの報告があり、委員一同が大きな励ましを与えられ、全国の教会からの力強い祈りと支援に心から感謝をした。
また、海外からの献金は2億1、044万705円と報告された。
続いて、教団としての取り組みについて、救援対策室(11号室)から、海外献金プロジェクト関係(寄り添いボランティア講座開催、こひつじキャンプ開催、エマオ笹屋敷支援計画、ハートフル遠野「お花見」開催支援等)の報告が、詳細な報告資料に基づいてなされた。
また、奥羽・東北・関東の各教区から、被災教会の再建・復興計画の現状を中心に報告がなされた。
なお、各被災教区によって、自教区に直接寄せられた献金額に差があり、その取り扱いの方向性にも違いがあることが指摘された。
続いて、「東日本大震災救援対策ニュース」発行、委員による現地視察、東北大学寄附講座開講、NCCにおける支援体制関係、被災教会・伝道所担任教師健康診断(人間ドック)費用補助等、多岐にわたる教団としての支援活動の報告がなされた。
審議事項としては、まず救援対策本部・組織整備について協議した。
その結果、これまで海外献金プロジェクト小委員会、救援対策室長会議においてそれぞれに取り扱っていた内容を総合して検討する「救援対策室会議」をもつこととし、そのメンバーを、教団三役、長崎哲夫委員、佐久間文雄委員、加藤誠幹事、藤盛勇紀総務幹事、計良祐時財務幹事、前北未央救援対策本部主事とした。
また、同会議において会堂・牧師館再建支援も扱うこととした。
次に、具体的な支援に関わることとして、遠野センターの運営、石巻エマオ有償ボランティアの労務管理(東北教区被災者支援センターにおいて一括して行う)、海外の教会・教団への募金依頼(報告書作成)等を検討した。
さらに、本救援対策本部の2012年度事業計画および予算案を検討したほか、田中弘志委員の後任者選任については、宣教協力学校協議会に委員の推薦を依頼することを確認した。
次回会議は、5月31日に教団会議室にて開催することとした。
(雲然俊美報)

選挙方法を巡り議論

第71回東京教区総会は5月29日と30日、東京山手教会において、正議員505名中、開会時310名が出席して開催された。
選挙方法の改正を求める議員提案が2件出され、活発な議論が交わされた。
教区常置委員選挙一部改正については、現行の1人5票の完全連記制から、1人3票の制限連記制に改める提案で、347名中賛成110名で否決された。反対意見として、制限連記は党派制で考えることになる、各教会総会では全数の選挙が行われている、全数を選ぶ権利がある、などがあった。
教区選出教団総会議員選挙の一部改正については、第1選挙で定数のうち30名を各支区(同数)で選出された候補者から総会議員を選び、第2選挙で東京教区総会議員全員から残数を選出する提案で、330名中賛成83名で否決された。反対意見として、支区連合が教区ではない、などがあった。
「第71回東京教区総会議事録を総会終了後6ヶ月を目途に公表する」という議案第12号については、書記から実際の議事録作成の過程が丁寧に説明され、現行のスケジュールがやむを得ないものであることが確認された。少しでも早めに公表できるよう努力する方向で受け止める、ということで、議案そのものは否決された。
議案第13号「教区『伝道協議会』設置に関する件」の提案理由として、年2、3回開催される教区伝道部委員会だけでは、各支区の伝道部の働きや伝道に関連する事項についての情報交換が不十分であることが挙げられた。そこから、協議会について、各支区の伝道委員を中心に教区婦人部や信徒会関係者などを加えて構成すること、協議会ごとに主題を設定して各支区から発題者を立てること、さらに予算の組み方に至るまで詳細な提案がなされた。この提案に対して、伝道姿勢の確立と伝道方針は常置委員会に一任してほしい、そういう体制を作ることが目的である、信仰告白の一致に基づく伝道が求められる、などの意見が寄せられ、常置委員会付託にするとの修正案が、可決された。
常置委員選挙結果
(半数改選)
【教職】長山信夫(銀座)、菅原力(弓町本郷)、岸憲秀(千葉本町)、渡邊義彦(柿ノ木坂)、松井睦(聖徒)
【信徒】朝岡瑞子(船橋)、岡田義信(田園調布)、持田二郎(池袋西)、永井清陽(経堂北)、澤田竹二郎(白金)
教団総会議員選挙結果
【教職】長山信夫(銀座)、張田眞(鳥居坂)、木下宣世(西千葉)、菅原力(弓町本郷)、中村公一(代々木中部)、岸俊彦(経堂北)、渡邊義彦(柿ノ木坂)、長崎哲夫(東京山手)、倉橋康夫(富士見町)、岸憲秀(千葉本町)、松下恭規(芝)、小橋孝一(新島)、阿部祐治(自由が丘)、松井睦(聖徒)、今泉幹夫(小金)、山本信義(牛込払方町)、国府田祐人(荒川)、竹井真人(波浮)、清弘剛生(頌栄)、及川信(中渋谷)、長津栄(高輪)、遠藤忠(むさし小山)、大友英樹(赤羽)、鍋谷憲一(根津)、眞嶋威(新津田沼)、黒田直人(佐倉)
【信徒】鈴木功男(目白)、朝岡瑞子(船橋)、永井清陽(経堂北)、樋田利明(富士見町)、奥山盾夫(千葉本町)、持田侑宏(池袋西)、澤田竹二郎(白金)、角谷多美子(安藤記念)、宮越光(松戸)、林喜久夫(洗足)、岩沙克次(小石川白山)、石渡伸一(聖徒)、鈴木齊(銀座)、小平正宣(代々木中部)、杉浦進(番町)、加藤楽子(聖ヶ丘)、黒沢咲子(下谷)、村杉早苗(浅草)、林言彦(渋谷)、鷺一彦(代田)、川添裕一(自由が丘)、岡村紀男(長原)、甲賀和彦(武蔵野)、鎌田あつ子(目白)、伏見陽子(新津田沼)、石井信満(長生)
(秋葉恭子報)

信徒伝道者による聖礼典執行で前議長引責辞任

 第61回東中国教区総会が、5月28~29日、米子教会を会場に、開会時正議員95名中71名の出席を得て開催された。
 先ず、宇野稔前総会議長の任期途中による辞任と、後任選挙について記さなければならない。辞任に至る経緯は、常置委員会報告に詳細に記された。
 約めて言えば、他教団で教師として働いていた人物が、身分上は信徒伝道者として迎えられたが、実質牧師としての働きを担っており、この人物は任務全うのために必要と考え、聖礼典を執行した。教区はこれを諫め、執行を中止するように勧告したことで、事は収拾したと判断したが、執行は続き、6名に洗礼を授けていた事実が、後に判明した。宇野前議長は、当該教会の代務者だったこともあり、責任を取り辞任した。
 この経緯説明と事実関係の把握を巡り、長い質疑となった。宇野前議長が、この事実を承知し容認していたのではないかという疑義が述べられたのに対する答弁が、一教師としては理解するが、議長としては容認していないという、難解なものだったこともあり、大きな議論になった。
 また、この受洗が有効か否かという指摘もあり、この人物は辞任し教会を去ったものの問題を残した。
 これを受けた議長選挙では、予備投票の後の本投票、再投票でも過半数に至らず、決選投票となる大接戦の末、現職の服部修副議長を退けて、小松茂夫常置委員が当選した。
 同じく常置委員会報告には、「中期宣教計画立案のためのプロジェクトチーム」の報告が盛られた。教区機構改革と教区財政構造の転換、礼拝サポートのしくみ、教職のエンパワーメント等7項目が上げられ、議場でも盛んに議論された。
 特に、過疎化が進む地域にある教会への対応について、限界(集落・教会)から、崩壊(集落・教会)へと進む危機的状況下、何ができるのか何をなすべきか、兼牧・代務、謝儀互助等を巡り、いろいろと意見が述べられ、窮状が訴えられた。現状保全のための対応に終始しない抜本的な案が求められる一方、「信仰にマネジメントは必要ない、先ず神の国と神の義を」という声も上がった。
 過疎化の下で、いかに宣教の働きを維持し、一個一個の教会と、そこでしか出来ない信徒の信仰生活を守るかという課題は、この総会の多くの議案審議に重なる総会全体の主題のようであった。
 「負担金算出賦課に関する件」では、新しい算出方法が採られたことについて、担当者の狙いとは逆で却って分かり難いという意見が多数述べられた。特に、負担金が大きく増加する教会の立場から異論があり、また移行処置の分かり難さが指摘された。結果は、今年度はこの案に基づいて、算出賦課するが、常置委員会において、再度内容を検討するこことなった。
 諸議案を通じ、この時代に、都会ではない地域で伝道し、教会を形成する困難さが伝わってきた。その中で、一人ひとりの氏名が朗読されるなど、逝去者記念礼拝が大切に守られ、「顔の見える教区」を標榜する教区の姿勢を窺うことが出来た。
 教団総会議員選挙結果
【教職】指方信平(旭東)、小松茂夫(鴨方)、宮﨑達雄(倉敷)、奥田望(上井)、服部修(蕃山町)、嵐護(琴浦)
【信徒】太田直宏(岡山)、國岡啓二(用瀬)、松田章義(鳥取)、丸山玲子(倉敷)、難波幸矢(光明園家族)、河田直子(蕃山町)
(新報編集部報)

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