第38総会期第1回伝道委員会が2月11日~12日、日本キリスト教会館で開催された。
今期委員は、小林克哉(招集者、呉平安)、川﨑善三(姫路福音)、北川善也(洛北)、高承和(聖和)、成田いうし(磐上)、山畑謙(小金井緑町)、山元克之(花巻)の7名。
小林委員長、成田書記を選任した。各担当として、宣教委員に小林委員長、「こころの友」「信徒の友」編集委員に北川・高各委員、農村伝道に北川・成田各委員、刑務所伝道に川﨑・山元各委員、さらに今期より、伝道推進室派遣に山畑委員、青年伝道担当に高・山元各委員を選任した。
今期委員会の方針を協議した。前期申し送り事項と伝道方策検討委員会の「基本提言」を踏まえ、教規に則って伝道委員会の使命を明確化した。今期計画の柱の一つとして「青年伝道」を加えることにした。
2013年度予算330万円の案を承認。前期発行した『伝道アイデアパンフレット』(頒布額200円)売上金は文書費に繰り入れる。
2012年度後期分会堂貸出金申請(2件)は、八王子ベテル伝道所(西東京)への1千万円、安来教会(西中国)への500万円の貸出を決定した。2013年度開拓伝道援助金申請(4件)は、本宮教会(東北)、八王子ベテル伝道所(西東京)、川之江教会(四国)に各240万円、光教会(西中国)に160万円の援助を決定した。
第38総会期委員会の活動日程を決めた。特に「農村伝道に関する協議会」は、2014年2月24日~25日、会場は候補教区順に①西中国、②西東京、③大阪、のいずれかで開催。「教区伝道委員長会議」は、2014年6月23日~24日に、大阪教区で開催を予定している。
その他、伝道委員会の使命について再考、伝道推進室との連携の仕方等について協議した。また「教会中高生青年大会」の実施に向け教育委員会と伝道推進室委員会に連携を提案することになった。
次回委員会は6月24日~25日に中部教区で開催の予定。
(成田いうし報)
2013年3月11日
台湾基督長老教会総会議長 布興大立
総幹事 張徳謙
東日本大震災2周年に際して、日本基督教団議長石橋秀雄牧師は、「東京電力福島第一原子力発電所事故3年目に際しての議長声明」を発表しました。台湾基督長老教会は、日本基督教団との長年の協力関係、及び基督の肢体として一つの肢体が苦しめば他の肢体も共に苦しむとの信仰の精神に基づき、3・11東日本大震災に受けた日本の苦難を日本基督教団と共に担うことを願っています。また日本基督教団が過去2年の間、震災からの復興に力を尽くして取り組んでいる努力とその働きを是とし、敬意を表します。
ところで、福島第一原子力発電所の事故を通して、私たちは人類の傲慢さと弱さを見ることが出来ました。私たちは、これまで私たちの発明や設計は絶対に間違いがなく、安全で心配することがないと思っていました。原子力発電所の設計と核科学の運用の面でも同じ思いでした。しかし、一つの地震で引き起こされた自然災害は、過去2年の間の再建への取り組みで少しずつ現状を回復しつつありますが、原子力によって引き起こされた人為的災害は未だに手の付けようがありません。吐き出された放射線が土地や海洋やそこに生きる生物を汚染し、日本から他の地方にまで拡がっていくのを見るだけです。
震災後、一時日本政府は全ての原子力発電所の運転を停止させましたが、政治的圧力によって再び再稼働させました。遺憾の極みです。
現在台湾も、日本と同じように原子力発電所の安全性の問題に脅かされています。台湾の第一、第二、第三原子力発電所は、世界で最も危険な原子力発電所と言われています。建設中の第四原子力発電所は、予算を追加し続けているだけでなく、その構造は「あちこちの会社の部品で組み立てた車」に例えられ、嘲られているほど、運転後の状況は実に心配です。3月9日、台湾の北部、中部、南部、東部の4地区で予定されている原発反対のパレードは、原発に対する台湾人の気持ちを表明しています。しかし、最近政府は、原発反対を決めるには高いハードルを設けた国民投票によって反対の決定を成立させず、その結果、第四原子力発電所を合法的に建設し続けています。
私たちは確信します。神が創造された世界は神の目に美しく、かつ祝福されています。
私たちは一時の利便さのため、一時の利益のために、神の創造の美しさと秩序を破壊する権利は与えられていません。特に放射線のような、大気を汚染し、人類や他の生物の生命と安全を脅かし、その上、神の創造の美しさを破壊するような物質を処理する技術も能力を持ち得ない時、私たちはいい加減な原子力による科学技術至上の考えによって神の創造と祝福の世界を傷つけてはなりません。
福島第一原子力発電所事故3年目に際して、私たちは再び悔い改めの心を持ちたいと思います。そして、福島第一原子力発電所の事故で苦痛と恐怖を被った人々は、この原発反対の声明で少しでも慰められるとともに、私たちは、双方の教会が手を繋ぎ、双方の政府に対し共同して原子力発電所の運転停止と廃炉に向けての具体的な取り組みを要求し、核ゼロの国に向かって前進することの出来るよう願っています。それにより、世界は神が創造された時のような神と人間との良き関係に立ち戻り、神の祝福を受けることが出来るようにと願います。
2013年3月11日
日本基督教団総会議長 石橋秀雄
「産めよ、増えよ、海の水に満ちよ。」(創世記1章22節)
東日本大震災から2年が経過しました。今この時も地震と津波によって困難な生活を強いられている方々、そして、放射能汚染によって住む家を失い、故郷を失い、不安の中に生活をしておられる方々、原発事故の現場で被曝の危険を伴うなかで懸命にその対応に取り組んでおられる方々の上に、神のお守りがありますようにお祈りいたします。
日本基督教団は昨年3月に発表した『福島第一原子力発電所事故に関する議長声明』において、「原子力発電というものが…神の創造の秩序を破壊し、命あるものの関係を断ち切る人類滅亡の危機の始まりとなりうること」を指摘しました。
私たちは地震国日本の狭い領土に原子力発電所を作り続けました。大自然の力はしばしば私たちの想定を超えており、今回の原発事故は、その力の前で人間の力がいかに脆弱なものであるかを明らかにしました。そして、核施設が制御不能となった場合、いかに悲惨な結果をもたらすかという事を示しております。
東京電力福島第一原子力発電所事故直後に大量の放射能が大気と海に放出され、今なお放出され続けています。今回の原発事故で放出された放射能は、大気や海や土、そして人体と命あるものを犯し続け、命あるもののつながりを断ち切り、生態系を脅かし続けています。放射性廃棄物が放射能を排出しなくなるまでには1万年から10万年かかると言われています。また、放射性廃棄物の安定的な保管に関して日本政府はいかなる将来見通しも、具体的な計画も持っておりません。さらに、どのような容器に入れて地中深く埋めたとしても、放射線が外部に放出されないという保証はありません。このような放射性廃棄物は世界中の原発で生み出され続けています。
聖書においては、「産めよ、増えよ、海の水に満ちよ。」(創世記1章22節)と、海の中の命あるもの、空を飛ぶ命あるもの、地の命あるもの、そして人間を神は祝福されたこと、神とのつながりの中で、命ある全てのものが生きることが求められています。しかし、原子力発電は神が祝福された世界を破壊し、子どもたちの未来を閉ざす結果をもたらそうとしております。
日本基督教団は、これまで放射能汚染の影響下にある幼稚園・保育園の環境整備、子どもたちの短期保養プログラム実施、放射能測定器購入補助等の救援・支援活動を推進して来ました。さらに今後、震災や原子力発電の問題に関する国際会議を日本において開催することを計画しております。
人間の命よりも経済が優先されようとしている社会の動きの中で、自分自身の生活のあり方についての悔い改めを祈ると共に、この世界における私たちキリスト者の責任の重さを自覚しつつ、教団における諸活動や海外の教会との協力関係において、それぞれの取り組みを進めてまいりたいと思います。
震災から3年目を迎えるに際し、原子力発電所の稼動停止と廃炉に向かっての処置がなされることをあらためて求めつつ、世界に神の創造の秩序が回復されるように、教団に属するすべての教会・伝道所において祈りを深めていただきたいと切望いたします。
【】内は補充者
《》内は辞退者
常設委員会
◎宣教委員会
張田眞(招)、加藤幹夫、具志堅篤、白戸清、田中かおる、望月修、【宮本義弘】、《望月修治》
◎教師委員会
小宮山剛(招)、宇田真、大友英樹、願念望、関川瑞恵、芳澤永、【田邊由紀夫】、《岸俊彦》
◎教師検定委員会
武田真治(招)、鷹澤匠、服部修、若月健悟、渡部和使、【左近深恵子、八木浩史】、《小池磨理子、福島純雄》
◎予算決算委員会
愛澤豊重(招)、長谷川洋介、奥山盾夫、小平正宣、森川惠美子、宮下重康、【森研四郎】、《山上清之》
◎世界宣教委員会
秋山徹(招)、ウェーラー・ルツ・エステル、川合望、鍋谷憲一、【吉岡光人】、《清弘剛生》
常設専門委員会
◎伝道委員会
小林克哉(招)、川﨑善三、北川善也、高承和、成田いうし、山畑謙、【山元克之】、《川島直道》
◎教育委員会
清藤淳(招)、有澤慎一、筧伸子、兼清啓司、【増田将平、加藤孔二】、《伊藤英志、塚本一正》
◎社会委員会
釜土達雄(招)、押川幸男、野村稔、村上恵理也、芳澤信、【岡本康夫】、《柴田もゆる》
特設委員会
◎教区活動連帯金検討委員会
伊藤瑞男(招)、愛澤豊重、大村栄、高橋和人、高橋潤、鈴木功男
2月12日、教団会議室において今総会期第1回部落解放センター運営委員会が開催された。出席者は25名。組織会がなされ、運営委員長に東谷誠(大阪教区)、書記に多田玲一(九州教区)が選出された。運営委員会の冒頭、小柳伸顕活動委員から「部落解放センターの源流~広島キリスト教社会館が出来るまで」の発題が行われた。
毎回新しい運営委員が組織される度に確認してきた「運営委員の役割」が再確認され、今委員会の日付けで各教区議長へ送ることとした。常任運営委員会、活動委員会を組織、それぞれ承認された。
通常会計、特別会計、それぞれの監査報告および新年度予算が承認された。活動献金の目標額は前年度と同額で承認。また、申し込みが出ていた今井基金の申請についても承認された。
前期の2年間行われた「みなおし委員会」から、機構上、財政上、活動上のそれぞれのみなおしへの提言が出された。今回のみなおし作業の中で出てきた意見や課題は、今後の歩みの中で生かしていくことが確認された。なお広報誌については、新年度中に新しい体勢作りを進めていくことが報告された。
6月22日(土)~7月3日(水)の予定で「部落解放九州教区キャラバン2013」が開催される。教区単位でのキャラバンの開催は、四国教区、関東教区に引き続いての開催である。今キャラバンの隊長として小林明主事が選任され、キャラバン隊員が承認された。成功を願ってやまない。
次回の全国会議は、開催地を決定するまでには至らなかった。次回は活動者会議にする案も出され、引き続き調整する事となった。また、「身元調査お断りキャンペーン」の件、規約の件など多くのことが審議された。
時間はシビアであったが、今委員会でも各教区からの報告が行われた。部落解放への取り組みが堅実に進められていることを感じ、豊かな励ましが与えられた。
次回委員会は6月3日~4日に関西で開催の予定。
(多田玲一)
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