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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4737号】救援のために "喜んで献げよう"

2011年12月10日

新共同訳聖書では、ローマの信徒への手紙12章1~8節は『キリストにおける新しい生活』という小見出しが付けられて、神への献身である真の礼拝を守るようにと勧められています。端的に言えば、主キリストを信じて新しくされた者の生活の基本は生涯を神に捧げる喜びにあり、それが主日礼拝を中心に据えた教会生活であるというわけです。
さて、その献げる喜びの具体的証しとして、現在、日本基督教団では東日本大震災救援対策本部を設置し、被災教会会堂再建をはじめ被災地域の復興のために、懸命な救援活動に励んでいます。そのために10億円を目標にして国内全教会に募金協力を呼びかけています。現時点では約2億円が献げられ、2015年3月末までにはなんとかして目標額が達成されるようにと願っています。本部会議での報告によると、被災3教区に直接献げられた献金も多く、それを合計すると現在、約3億5千万円になっています。それに海外諸教会からの献金も1億6千万円程あり、全体で5億円を少し越えたところです。
これらは既に奥羽・東北・関東の被災3教区の救援のために用いられています。仙台エマオ、石巻、遠野の三拠点でのボランティア活動のために、原発事故による放射能汚染からの生命(特にこどもの生命)を守るためなどに用いられています。今後は本格的な教会堂再建のために用いられます。皆様、祈りつつ更なる尊い献金をよろしく。  (教団総幹事 内藤留幸)

1939年、東京生まれ。碑文谷教会員、全国教会婦人会連合文書委員。

相馬さんが教会につながったきっかけは、お母さんである。父がニューギニアで戦死した。母は夫の戦死をなかなか受け入れられなかった。母に生きる道を開いたのは、クリスチャンであった母の妹、相馬さんの叔母さんが母を教会に誘ったことにある。最初、教会の敷居は高く教会員宅で開かれていた家庭集会に出席した。牧師の語る言葉に励まされ、父を失った娘3人を連れ碑文谷教会の礼拝に出席するようになった。相馬さんが小学校3年生のときである。
5年生のとき、母が受洗するのに連れられて相馬さんも洗礼を受けた。受洗の自覚も、信仰告白の志も無かった幼児洗礼であった。相馬さんが改めて信仰を自らに問うたのは高校2年生のとき。当時、教会が越谷教会と合同で開催していた夏のキャンプで思いがけず、これまでの教会とのつながりを証ししたことが背を押し、その年のクリスマスに信仰告白をした。それ以来ずっとこの教会の食卓から聖餐に与ってきた。
大学卒業後、国語の教師としてクリスチャンスクールに奉職した。小学校以来すべて公立学校で育ってきた相馬さんにとって、キリスト教学校での教育は新鮮で、信仰が育てられた教会との繋がりを覚える仕事だった。子育てのため一旦は離職したが、教師としての楽しさは忘れられず、講師として再び教壇に立った。
短歌を嗜んだ母譲りの、本好きの、国語教師としての言葉への感覚は、現在の全国教会婦人会連合文書委員の働きにも生かされている。毎月発行される『教会婦人』の、おもに校正を担っている。また一委員として各地に取材にも赴く。今回の震災取材では婦人教職が牧する福島県にある教会を訪ねた。
相馬さんは「波風のない、取り立てて特別な教会生活ではありませんが」と言うが、60余年にわたって一つの教会で礼拝生活を続けてこられたことにこそ大きな恵みがある。

サイトを閲覧された方が教会に足を運び、求道し、洗礼に導かれることを願って『伝道のためのコミュニティーサイト』を公開しました。
公開と言っても、今のところ「各地の教会・諸団体」と簡単な「キリスト教Q&A」、ウィキペディアのようなキリスト教「事典」、それと少しの読み物を提供しているだけで内容の充実はこれからですが、入れ物が出来あがりましたので公開することにしました。
組織と目的
インターネット伝道会は東京教区の自主活動団体である東京信徒会の中に作られました。開設準備の最初から関わってきた13名の有志によって中央委員会が組織され、会長・長崎哲夫牧師(東京山手教会)、書記・愛澤豊重牧師(松沢教会)、財務・鈴木功男兄(目白教会員、東京信徒会代表)、事務局長・張田眞牧師(鳥居坂教会)、主事・大三島義孝牧師(碑文谷教会)が選ばれています。
規則が作られており、その第2条に本会の目的が記されています。「本会は、『日本基督教団信仰告白と教憲によって示される福音主義キリスト教』に基づき、キリスト教ポータルサイトを開設運営し、これによってキリスト教を正しく紹介し、広く伝道に寄与することを目的とする」です。教団は合同教会ですから内に幅広い多様性が存在します。しかし、教団信仰告白はその多様性における一致のしるしです。インターネット伝道会は多様な伝統に学びつつ教団信仰告白を豊かに共有しあい、福音伝道の一つの器でありたいと願っています。
寄稿・参加
言うまでもないことですが、この伝道サイトは東京教区のためのものではありません。また、東京教区だけが書き込みを担うのでもありません。本会の目的に賛同してくださる多くの牧師・信徒の方々の寄稿・参加を期待しています。
寄稿に際してはブログやワープロのようにご自分のパソコンから簡単に書き込むことができるようになっています。もちろん、画像や動画をアップすることができます。
ご自分の教会のことやその地方のこと、伝道的な文書、福音を証しするために本や映画や絵画などの紹介、文芸評論なども歓迎です。
また、教団の中には諸団体があり、また、関係学校、関係社会事業がありますが、それぞれ闊達に参加していただきたいと願っています。
現実の生きた教会を紹介し、その信仰を明示し、キリスト教についての正しい知識を提供するために皆様のご協力をお願いいたします。
教会紹介とリンク
「各地の教会・諸団体」欄には、日本地図から各地にある教会を探すことが可能です。教団の全教会の教会名、住所、地図がリストアップされ、各教会のHPをリンクしていただくようになっています。リンクに際しては本会の目的に基づいた規約に従っていただきますが、それは、サイトに掲載する信仰内容・教会理解とリンク先の教会との間に齟齬が生じないためです。サイトを見てリンク先の教会に足を運ぶ方々に対して責任を持つサイトでありたいのです。
また、HPを持っていない教会のために、シンプルで書き込みの簡単なHPサンプルを用意しています。次週予告、伝道礼拝案内などを簡単に表示していただくことができます。
事典の重要性
ウィキペディア風のキリスト教「事典」を作ることができるようになっています。すでにいくつかの項目が立ち上がっています。信仰と教会に関する語句に関しては、教会生活に則した表現で簡単な説明を試み、その上で、さらに高度な説明ができるようになっています。キリスト教史上の人物や事象についても項目を増やしていきたいと願っています。
インターネット上には不確かな、ときには明らかに間違った情報が流れていますが、私たちの「事典」は正確な情報を提供して信頼を得ることができるようにし、キリスト教のことならここで調べたら大丈夫という評価を得たいと願っています。
財政その他
本会は当初、大がかりなポータルサイトを独自に構築・運営する予定で作業にかかっていましたが、諸般の事情からそれは棚上げして、現在はランニング・コストがあまりかからない仕方でサイトを立ち上げることにしました。それにしても、運営のためには最低年間80~100万円必要としています。その費用は募金によってまかないます。皆さまのご支援をお願いいたします。
なお、本会は日本基督教団公式ホームページのリニューアルに際してサイトのデザインとシステムを提供させていただきました。また、教団事務局の指示に従って管理・運営を担当いたします。
伝道のためのサイトが主によって用いられるようにお祈りください。
◎口座
みずほ銀行 早稲田支店
普通 068ー2248084 「日本基督教団東京教区」
(振り込みに際しては「インターネット伝道会」とお書きください)
(張田眞報/鳥居坂教会牧師)

サイトURL
http://www.united-church.jp/

事務局URL
http://www.dendonet.
blogspot.com

高戸竹二氏(隠退教師)
11年10月28日逝去、88歳。岡山県に生まれる。'47年日本基督教神学専門学校卒業、同年津山教会に赴任、高倉教会、茅ヶ崎恵泉教会、神奈川教区巡回教師を経て、'87年より'95年まで二宮教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・高戸暁さん。

2011年2月15日から7月28日までの5ヵ月半、私はEMS(南西ドイツ福音宣教会)の主催するボランティアプログラム(kumenisches Freiwilligen Program)に参加し、ドイツでの生活を経験してきました。このプログラムは、キリスト教がまだマイノリティである国のクリスチャンの若者が、キリスト教が多数派であるドイツで生活をする中で異なる宗教文化を学ぶことを目的としたものです。教団新報での公募に応募し、面接を経て参加が叶いました。
今回の参加者はインドネシア、南アフリカ、香港、日本からの合計5人で、滞在中私たちは、平日は保育園や学校、教会でボランティア活動をし、週末はホストファミリーと過ごし、2ヶ月に一度ほどEMS本部事務所で研修があり、他のボランティアやEMSのスタッフと交流を深めました。
私は幼稚園のころから親に連れられて教会に通うようになりキリスト教というものを知りました。小さいころから生活の中に当たり前にあったせいか、大人になっても信仰の対象としてキリスト教を捉えることができず、教会へ行くことにもあまり積極的ではなく、自分は信仰が深くないクリスチャンであると思っていました。このドイツでのプログラムに参加させてもらえるようになってからも、自分が本当に日本の代表として行かせてもらっていいのだろうかという思いもありました。
しかしドイツへ行ってみると、保育園で歌う歌はほとんどが讃美歌、イースターは家族みんなが集まって祝う行事、中高生の課外活動は教会に付属しているYMCAと、まさに生活のなかに当たり前にキリスト教があるという環境でした。ホストファミリーに教会の礼拝に連れて行ってもらったのも数えるほどで、ホストマザー曰く、「礼拝にあまり行かなくても信仰してるからいいのよ」という考え方なのだそうです。
日本人とは異なる宗教観を知ることができ、少し気持ちが軽くなり、自分の信仰をポジティブに捉え直すことができるようになりました。
ドイツ滞在中には、東日本大震災という大きな出来事がありました。日本以外のメディアや人の考えに触れることができ、日本という国を客観的に見るきっかけが与えられました。またドイツ人をはじめ、海外に大切な友達もできました。
最後に、今回のドイツ滞在の機会を与え、その日々を守ってくださった神様に感謝します。
また、出発前からたくさんの手助けをしてくださった教団国際関係委員会の皆様、EMSのスタッフ、私のプログラム参加に手助けをしてくださった方々に御礼申し上げます。

報告▼中川志桜里 (千葉・新松戸幸谷教会員・2011年3月明治学院大学卒業)

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