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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4782号】部落解放祈りの日

2013年9月28日

日本基督教団は、1975年7月14~15日に開催された常議員会で部落差別問題特別委員会の設置を決め、教団として部落解放の働きを始めた。この原点を記念し教団部落解放センターは、7月第二主日を「部落解放祈りの日」として、全国の教会・伝道所に部落解放を課題とする礼拝を呼びかけている。部落解放が祈りの課題とされ、部落差別の問題に切り込む説教・聖書研究がなされ、部落差別に立ち向かう教会生活への奨励を願っている。
教団部落解放センターは、「部落解放祈りの日」パンフレットを作成し配布している。ホームページからダウンロードすることもできる。祈りの言葉や聖書箇所、讃美歌の例を紹介している。
今年は7月14日が「部落解放祈りの日」であった。この日に先んじる7月12日に教団部落解放センター主催の「部落解放祈りの日」直前礼拝が大阪の東梅田教会でささげられた。説教者である向井希夫牧師(大阪聖和教会)は、マタイによる福音書6章の「空の鳥、野の花」の箇所をとり、差別との関連において説教をした。集った参加者は30人弱で、決して多い数ではなかった。しかし、自分が主日に集う教会ではなかなか「部落解放祈りの日」礼拝がもたれないので、この教団部落解放センター主催の礼拝が参加することのできる唯一の機会、という参加者もいる。
自分の教会の中で「部落解放祈りの日」礼拝の実施への同意と協力がなかなか得られないという悩みを、信徒からも牧師からも聞く。教会生活の中心である主日礼拝の中で、部落差別の問題を取り上げることの難しさを感じる。これまでの「部落解放祈りの日」運動は、自分の教会で部落解放の祈りがささげられない悩みを抱えている信徒や牧師の声を十分に受けとめてはこなかったのではないかという反省がなされている。自分が枝として連なる教会の中で、悩み苦闘しながら部落解放の祈りを捧げようとしているキリスト者と一緒に歩んでいくことが、この祈りの運動の使命の一つである。
(樋口洋一報)

荻原愛雄(よしお)氏(無任所教師)
13年5月6日逝去、85歳。北海道に生まれる。’59年青山学院大学大学院を修了。同年辻堂教会に赴任、’66年まで牧会した。遺族は妻・荻原孝子さん。

川上清己氏(辻堂教会主任担任教師)
13年7月19日逝去、65歳。群馬県に生まれる。10年日本聖書神学校を卒業。同年辻堂教会に赴任した。遺族は妻・川上豊子さん。

髙橋泰二氏(隠退教師)
13年7月24日逝去、89歳。福島県に生まれる。’52年日本聖書神学校を卒業。同年鶴岡教会に赴任、ハリス合同メソジスト教会(ホノルル)、女子聖学院を経て、’92年まで田園調布教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・髙橋たか子さん。

柴山 栄氏(隠退教師)
13年8月18日逝去、89歳。東京都に生まれる。’55年日本聖書神学校を卒業。同年札幌北光教会に赴任、伊那坂下教会を経て、’90年まで調布教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・柴山道子さん。

神への信頼・希望を形にするため  清藤 淳

ちょうど「教区青年担当者会」が終わったところでこの原稿を記しています。各教区から集まった担当者の方々と共に語らい祈りを深めることができました。
教育委員会は常設専門委員会の一つとして位置づけられています。上記の青年担当者会のほか、教区教育担当者会、教会教育セミナー、教会教育プログラム(これは『教師の友』誌上で展開されます)、そしてキリスト教教育主事認定試験などを行う実務委員会であり、それらをこなすことに追われているのが委員会の実情です。
教規の定めによれば、教会教育の調査を行うことを掲げており、そのために教区教育担当者会や青年担当者会を継続的に開いてきました。
ただし、そこで実際に果たされるのは、各教区の教会ごとの現場の調査、研究や指導ではありません。各教区の担当者間における情報交換、意見交換の場の提供です。現状報告をしあえば、子どもが集まらない、青年も出ていくばかりなどの声はどうしても出てきます。しかしそれでも神は何かしてくださるという語らいも必ず出てくるのは感謝です。
各教会の神への信頼と希望を形にするため伝道委員会、伝道推進室と共に2014年夏に全国教会中高生・青年大会を企画しています。各教会で大切に育てられた生徒、青年たちが一堂に会して神の民に連なる喜びを共にしたいと願っています。どうぞこのためにも祈ってください。そして生徒・青年たちを送りだしてください。
(教育委員長)

第38回総会期第2回宣教委員会が7月15日〜16日、日本キリスト教会館A会議室で開催された。宮本義弘委員の礼拝司式により開会した。
先に、石井錦一牧師による発題「キリスト教保育の現状と課題」を聞いた。
発題の趣旨は「『定款』からキリスト教主義を削除する園があるが、『定款』にキリスト教主義を入れることは何ら問題はない。キリスト教主義を謳いながらも、牧師の家族経営化の傾向に加え、その家族が教会に繋がらないというキリスト教主義の形骸化が起っている。わたしは当初から牧師家族は経営に関わらせないという方針を取って来た。一方においては教会保育園の卒園生、保護者が教会につながるということも起こっている。日本に入って来た保育は正に『キリスト教保育』であり、保育のルーツはキリスト教であるとの自覚を持つべき。『保育要領』には、礼拝、祈り、讃美も含まれると理解すべき。園長は、キリスト教保育の専門家になるべきであり、『長期目標』を掲げて保育に取り組むこと」。
その後、石井発題を受け熱のこもった議論が展開された。「形骸化」が起る中、モデル保育園(幼稚園)の存在はあるのか。祈りのないキリスト教保育は形骸化する等の声が上がった。
11月開催予定であった「宣教方策会議」は、「東日本大震災国際会議」との日程、予算等の調整がつかず、今回は断念するとの報告がなされた。
伝道委員会から「伝道推進室」基本方針、伝道礼拝・伝道集会等への講師派遣のガイドライン作成、「子ども子育て新システム」緊急研修会の開催、2014年夏に開催予定「青年大会」の報告がなされた。
障がいを考える小委員会は、「交流会」を2014年9月2日〜3日、戸山サンライズにての開催を予定している。
他、「憲法問題」と2つの要望書「辺野古への基地建設を巡り」(久米田教会)、「高校教科書選定に際して」(西中国教区)は次回に取り扱うこととした。
次回委員会は、地方に出向き、その地域の宣教の課題を共有出来るようなプログラムとする。日程は、11月11日〜13日を予定している。
(具志堅篤報)

第2回韓国協約・スイス協約合同委員会は、7月30日、教団会議室で開かれた。
2014年3月の国際会議「原子力神話に抗して-フクシマからの問いかけ」への参加要請を、韓国の3教会、大韓イエス教長老会(PCK)、韓国基督教長老会(PROK)、基督教大韓監理会(KMC)とスイス・プロテスタント教会連合(SEK)に行ったことが報告された。
韓国の3教会が示している積極的な参加の意向を会議の役割分担などに反映するよう国際会議実行委員会に働きかけることとした。また、SEKとミッション21には、さらに参加を促す必要のあることが確認された。
2011年に東京で開催する予定であったスイス・韓国・日本の3国間協議会を大震災のために中止してこの国際会議に合流することにした経緯があるので、会議期間中に、これら3国による2国間協議を織り込むこと、3国間協議会を今後どうするか協議すべきことなどが話し合われた。
(石田周介報)

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