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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4783号】教師検定試験公告

2013年10月12日

2014年春季教師検定試験を左記の要領で行います。
一、受験要綱の申し込み
受験要綱と教団指定の願書用紙は160円切手を同封し、正教師受験志願者か補教師(A、B、Cコースの別も)受験志願者かを明記した上、封書でお申し込みください。
なお、正教師受験志願者は「教師検定規則第12条②」によるものに限ります。
二、受験願書の提出
受験願書と必要書類を整えて、受験料とともに所属教区に提出してください。
①教区締切 2013年11月11日(月)
(教区により締切が早まる場合がありますので、教区事務所に確認してください)
②教団締切 2013年12月11日(水)
(各教区から教師検定委員会に提出する際の締切です)
*受験料は正教師1万3千円、補教師1万円
三、補教師について
①「説教」「釈義」の課題テキスト
旧約 詩編 130編
新約 コリントの信徒への手紙二4章7~15節
②コースによって「説教」「釈義」の提出内容が異なりますので、必ず受験要綱でご確認ください。
③補教師(CⅢコース)の牧会学の課題
『牧会とは何か』について論述してください。
④Aコースについては、教師検定規則第4条第3号にもとづく試験が実施されます。
同対象者は、神学校を通して説明をうけ、それにもとづく手続をおこなってください。
四、正教師について
受験志願者は、直接教師検定委員会までお問い合わせください。
五、提出物(説教、釈義、牧会学等)締切について
当委員会への提出締切日は、2013年12月16日(月)必着です。
六、学科試験と面接試験について
学科試験は2014年2月25日(火)、面接試験は2月26日(水)、2月27日(木)に東京・日本キリスト教会館ビル内(教団会議室)にて実施します。詳細は受験志願者に通知いたします。不明な点は直接、当委員会へお問い合せください。
2013年10月12日
日本基督教団教師検定委員会
〒169-0051
東京都新宿区西早稲田2-31-18
電話 (03)3202-0546

8月12日から14日にかけて「第4回夏期研修会(合同開催第7回Cコースの会)」が東京神学大学を会場にして開催された。この研修会は、日本伝道会から伝道推進室に引き継がれたもので、教規第3条6項による者(いわゆるCコースならびにその受験者)と准允5年までの教師を対象にして行われた研修会である。
これまでの経緯は、Cコースで教師を目指す者と教師となった者の研修と交流を出発点としていたが、一時頓挫し、再開に際して、教師育成をも目的に加えて、「夏期研修会」と称して開催を続けて来たものである。
また、これまでのテーマは、「説教」「教会」「葬儀」に焦点を当てて、教会の現場で新任教師が悩みを抱える課題を取り扱ってきた。今年は、「伝道者、牧会者として立つために」と題して「牧会」をテーマに研修会が行われた。
講演に当たった講師、講演題は以下のとおりである。石橋秀雄(教団総会議長)「贖罪信仰に立つ伝道者」、小泉健(東京神学大学准教授)「牧会とは何か」、高橋力(東北教区巡回教師)「永遠のお取り仕切り」、朴憲郁(東京神学大学教授)「牧会とアイデンティティ」、深谷松男(金沢大学名誉教授・法学者)「教会法と世俗法」「法的解決と牧会的解決」、小林眞(遠州教会牧師)「忘れられない役員たち」であった。
その他に朝と夜に礼拝を守り、チャプレンとして小島誠志(久万教会牧師)、大隅啓三(隠退教師)の両教師に奮闘してもらった。このことは、リトリートの側面をこの研修会の目的の一つとしているので大切にされている。暑さと雷雨の中での開催であったが、参加者は19名で、今回は、Cコース受験者が3名、Cコース出身者が7名、そして、准允後5年までの者が8名であった(聴講者が1名加わった)。
「牧会とは何か」を講演した小泉准教授は、「牧会は、神の言葉を伝え、…神の牧会へと目を開かせることである」と牧会の中心点を示した。また、深谷氏の講演の中では、教会法の独自性としてキリストの支配を挙げ、御言葉を正しく聞き、御言葉によって教会は統治され、キリストから命じられた責務を果たし、神の栄光に仕えることを学んだ。更に、朴教授の講演では、「アイデンティティ」を「私とは何か」という側面から捉え、神の栄光を現わす器としての自己形成について学んだ。
これらのことを踏まえて、研修会の後半では、「ケース・スタディ」という時間を設け、参加者が抱えている牧会の課題を出し合ってもらった。礼拝の中での子供が騒ぐことについてどう対処したら良いか、役員会形成についての諸課題、また、教会に無心に来る人たちに対する対応についてなど、多様な課題が出された。それを学んだことを土台として、牧会上の具体的な道筋を見出す学びの時間であったが、残念ながら、十分な方向性を見つけるまでには至らなかった。
今後の課題として浮かび上がってきたことの一つは、Cコース受験者の「教会実習(神学校での夏期伝道実習のようなもの)」の場がないことで、このような場を設けてほしいとの声に答えていきたいと考えている。
(宮本義弘報)

辻中昭一氏(夜久野教会主任担任教師)
13年8月12日逝去、86歳。大阪府に生まれる。’53年同志社大学大学院を修了。同年神戸教会に赴任、扇町教会、出来島伝道所を経て夜久野教会を牧会した。遺族は妻・辻中正子さん。

常田二郎氏(隠退教師)
13年9月8日逝去、101歳。ロサンゼルスに生まれる。’35年同志社大学を卒業。同年札幌教会に赴任、岩見沢教会、旭川六条教会、鳥取教会、洛陽教会を経て、’85年まで芦屋浜教会を牧会し、隠退した。遺族は娘・持田恵さん。

西間木一衛氏(隠退教師)
12年12月25日逝去、89歳。’52年日本基督教神学専門学校を卒業。同年仙台南六軒丁教会に赴任、石巻山城町教会、山形六日町教会を経て東北学院大学に務め、’90年名取伝道所を開設、鹿島栄光教会を経て、10年まで仙台市民教会を代務し、隠退した。遺族は妻・西間木美智恵さん。

李秀雲氏(埼玉中国語礼拝伝道所主任担任教師)
13年6月13日逝去、56歳。’86年東京神学大学大学院前期を修了。同年中渋谷教会に赴任、緑星教会、関東教区巡回教師を経て、01年より埼玉中国語礼拝伝道所を牧会した。遺族は父・李文治さん。

徳木きみの氏(隠退教師)
13年6月30日逝去、96歳。’38年救世軍士官学校卒業。同年救世軍宇都宮教会に赴任、神田教会、神保教会、会津教会を経て、新見教会を’77年まで牧会し、隠退した。

秩序ある健やかな教会として建つため 小堀 康彦

信仰職制委員会の職務は、①本教団の信仰告白に関する事項、②教憲および教規の解釈に関する事項、③礼拝・礼典および諸儀式に関する事項、④信仰および職制ならびに教会的機能に関する事項をつかさどる(教規44条)ことにあります。
日本基督教団は、幾つもの教派教会が合同して成立した教会ですから、教会の営みにおいて様々なあり方が有ります。しかし、互いにキリストの体である公同教会に連なり、福音主義教会としての共通の福音理解を持っています。この事を基礎として、日本基督教団が秩序ある健やかな教会して建っていくために仕えるのが当委員会の務めであると心得ています。
信仰および職制に関して、この案件をどのように扱うべきか分からない場合、当委員会に諮問が寄せられます。当委員会は信仰告白ならびに教憲・教規に照らして、答申を出すというあり方でそれに応えていきます。
答申は決定的な権威を持つものではなく、後に訂正されるということも十分にあります。しかし、日本基督教団における信仰職制上の公的解釈が示されるのですから、重みのあることであるに違いありません。
出された答申は、教団新報の委員会報告において報告されますが、紙面の都合上全文掲載とはいかない場合がほとんどです。全ての答申は、各教区事務所には届けられております。
ぜひ各個教会まで届けられるよう、各教区においてご配慮いただければ幸いです。
(信仰職制委員長)

東京教区東日本大震災募金委員会の委員7名が、9月4・5両日、宮城・福島県の被災地、被災教会を訪れた。東京教区は、中越地震以来、能登半島地震、東日本大震災で特設委員会を設けて、募金運動を展開しており、委員の大半は、長年募金運動を続けているが、被災地・被災教会の現状を知って、よりきめ細かな募金運動をしたいとの願いからだった。
第1日目は、地域別に見て最も犠牲者の多かった石巻市(行方不明者含め3946人/2013・7現在)を訪れ、石巻エマオの飯野久美子教団派遣専従者の案内で見て回った。
「がんばろう石巻」と書かれた門脇地区の献花台に立ち寄ると、掲示された写真で、オフィス、店舗の立ち並ぶ賑やかな通りだったことを知るが、瓦礫が撤去され、荒れ地となった今では、かつての殷賑ぶりは、想像し難い。献花台奥には、津浪到達標があり、6.9メートルと記されていた。
河口に近い旧北上川畔では、川の数メートル中まで縄の張り渡した所があり、かつて建物跡だという。地盤沈下しているので、訪れたとき、地面から数十センチにまで水が迫っていた。護岸工事は、ほんの一部出来ただけだ。
近くの日和山に向かうと、中腹から家並みが続き、展望台からは、平地一帯で大きな被害が出たことが分かる。石巻山城町教会は、山に続く高台にあるので、会堂壁にひびが入り、庭の一部が陥没した程度で、被害は軽微だった。関川祐一郎伝道師は、3・11の大震災当時、東神大卒業式に臨んでおり、3月30日、石巻一帯が瓦礫で埋まった中を赴任した。
訪問した日、奉仕最終日となった台湾基督長老教会のボランティア7人、大学生を中心とする国内各地からのボランティア、私たちの30人ほどで集会が始まった。関川伝道師は、ヨブ記によるメッセージの中で、「教会員35人のうち、半数が何らかの罹災をし、1人が家族を失った。当初は、津波への怒り、嘆きだったが、次第に生かされている感謝を口にするようになった。私たちは、神から幸いを戴いている。不幸をも受け入れようではないか」と語った。
台湾からのボランティアは、「8・8水害、台湾地震のとき、日本の方々に助けられた。神に導かれて、日本で奉仕出来て感謝している」「ワークしていて、ここまで水が来たと聞いて、想像出来なかった。貴重な経験が出来たことを感謝している」と殆どの人が涙を浮かべながら、感想を述べた。
2日目午前、仙台エマオの活動拠点、仙台市荒浜地区をエマオ・スタッフの菊池護さんの案内で訪れた。七郷中央公園には仮設住宅が建てられ、建設時より半減したが、34人の被災者が居住している。エマオの活動の一つ、「お茶っこクラブ」はその一隅にあり、日曜を除く毎朝8時半から9時半まで、体操の後、お茶を飲みながら話し合う。
この日は、札幌から福岡まで大学生を中心とする8人のボランティアが参加していた。クラブは午後3時まで開かれており、お年寄りの被災者にとって、貴重な社会との接点の場となっている。この地区だけで、186人の犠牲者が出て、海岸沿いに慰霊碑も出来上がった。「仮設は、あと1年半と聞いている。その先、どうしたらよいか」とお年寄りのつぶやきがあった。
午後、福島市の中心部にある福島教会を訪れた。福島教会は、教団救援対策本部が、被災教会65、全壊1、半壊14、一部破損50と認定した、ただ1つの全壊教会。1909年、ヴォーリズ設計の会堂の塔部分が傾むき、危険とのことで取り壊された。似田兼司牧師は、会堂が更地となり、無牧となった教会に2011年12月着任した。大阪で隠退生活を送っていたが、生地のすぐ近く、礼拝に通い受洗した教会の状況を知って、現場復帰を名乗り出たのだった。
今、現住40人、出席25人前後と、大震災前に比べ、若干減ったが、落ち着きを取り戻した。ただし、「子どもたちがいなくなった」。原発から60キロの福島市では、8月から除染作業が始まり、礼拝は、牧師館のある伝道館で行われており、近く除染作業が始まる。
今年4月の教会総会で、会堂再建が話し合われ、旧会堂に趣きの似た設計試案が示された。似田牧師は、「年内に基本設計を終え、来年春には工事開始、クリスマスに献堂式をしたい」と祈るように語った。
(永井清陽報/東京教区東日本大震災募金委員会)

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