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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4828号】荒野の声

2015年10月3日

 先日、教団のある部署から、この機関紙を刷ってくれている印刷所の作っている原稿用紙をもらってきてほしい、と頼まれた。印刷所に出向いた折、原稿用紙を窓口で頼むと、奥の部屋からガサゴソと一綴りの原稿用紙を持ってきてくれた。前は校正室の棚にいつもあったように記憶しているが、いつの間にか見なくなった。▼原稿ほとんどがデータ入稿だ。紙面に合わせ字数、行数も簡単に書式設定できる。当機関紙も印刷所にデータ入稿、校正もデータ上で反映して最終入稿する。先の教団の部署は、まだ手書き入稿が多く原稿用紙を必要とする、とのことだ。▼聖書が書かれた時代、手書きの写しを教会に回覧したはずだ。筆跡には癖もあっただろうし、言葉の勢いを覚えるものもあったに違いない。ほんとうに惚れ惚れする筆致で手書きの手紙をもらうとき、悪筆の者としてうらやましい限りだ。その癖があなたらしい、と慰めてくれる声に支えられて、教会員の記念日に手書きで一筆を添えて送る。▼神は、御自身の御手により石板に民の生きる指針を記された。民の石の心を取り除き肉の心を与え、この指針を民の胸に授け記された。主は「あなたをわたしの手のひらに刻みつける」(イザヤ49・16)と仰る。主が覚えていてくださる、有難いことだ。

《教区青年担当者会》
 9月7日~8日に神戸栄光教会を会場にして、教団教育委員会主催の第5回教区青年担当者会が行われた。出席者27名。

 1日目は、開会礼拝の後、自己紹介ゲームで参加者が仲良くなった中で会が進められた。まず報告1として大会実行委員長をした増田将平牧師(青山)から昨夏行われた「教会中高生・青年大会2014」の報告がなされた。48年ぶりに行う多人数の参加する大会をどのように準備し、実行したか、映像も用いて詳しく報告された。

 報告2として地元の「兵庫教区青年活動の取り組み」について兵庫教区教育部青年活動委員長の松本あずさ牧師(はりま平安)と兵庫教区の青年たちから映像を使って報告がなされた。兵庫教区の青年活動の歴史と現在の活動について報告を聞いた。特にユニークなのは海外の教会と積極的に交わりを持っている点である。2014年に香港メソジスト教会の宣教師である林美恩委員を中心に「日本キリスト教青年リーダー研修in香港」を企画し、兵庫教区の青年が香港メソジスト教会を訪問し、様々なプログラムに参加し、交わり、学び、大きな刺激を与えられて帰って来たという報告がなされた。今回の青年担当者会に各教区の青年担当者だけでなく、青年に参加してもらえたことがとてもよかった。

 夕食後、各教区(支区)の青年担当者から青年活動について報告がなされた。

 2日目は3グループの分団に分かれて青年活動について話し合った。その後、全体会で、各分団で話し合われた内容を報告し、さらに皆で話し合った。教区を越えて青年活動について協力できないか、ホームページ、グーグルカレンダーなどを用いて青年のサマーキャンプの情報を交換し、教区を越えて青年が参加することができないかなど積極的な意見が出された。

《教育委員会》
 9月8日~9日に、神戸栄光教会と兵庫松本通教会を会場にして、第3回教育委員会を行った。委員出席6名。

 前回議事録承認の後、事務局報告、「教師の友」編集委員会報告、全国教会幼稚園連絡会報告、日独ユースミッション2015報告が各担当者からなされた。

 9月7日~8日に神戸栄光教会で行われた教区青年担当者会について反省し、今後どうしていくか話し合った。青年活動について情報交換するため教団教育委員会でフェイスブック、グーグルカレンダーを利用できないか検討することにした。次回、教区青年担当者会は2016年9月5日~6日に大阪で行う。

 幼稚園融資の件で9月8日に西宮公同教会を5名の委員で訪問し、話し合った報告がなされた。キリスト教教育主事認定試験は2016年3月4日に大阪クリスチャンセンターで行う。

 教区教育担当者会は2016年2月1日~2日に高知教会、清和学園中学校・高等学校を会場にして行う。そのプログラムと委員の役割分担を決めた。教会教育セミナーは2016年2月1日に高知教会で行う。講師は筧伸子教団教育委員。テーマは「ペンテコステを楽しく祝おう!」(参加型ワークショップ)。

 台湾ユースミッション2016は2016年8月13日~20日に台湾基督教長老教会から青年を迎えて行う。「キリスト教学校祈りの日」については、具志堅篤委員長から教育委員会の意見を再度、宣教委員会に伝えてもらう。

 「みんなで生きよう」誌について23号の原案をもとに検討した。
(有澤慎一報)

 教団が世界で孤立せず、世界教会の一員としての召しに応え、それを実質化していくのは、他教派、教団との宣教協約に基づく。この協約関係によって、相互の教会はそれぞれの性格を理解し、宣教協力をしていく。その意味で当委員会は具体的な働きに参与する委員会である。

 委員会冒頭で、村山盛芳合同委員会委員長は、台湾の国際日語教会を問安したことを報告した。主日の奉仕など、よい交わりをなした。過日、夫が逝去したうすきみどり宣教師を問安した。

 事務局からは、高雄日本語教会の林田義行宣教師が、台湾内政部から優績宗教者の表彰を受けたことが報告された。世界宣教の日を前に、派遣宣教師を覚えるときとして有意義な報告を聞いた。

 また、2名の青年が派遣された「I Love Taiwan mission 2015」の報告がなされた。特にこれについては、新報4827号にも参加者の感想が載せられ、10月16日にはSCF(学生キリスト教友愛会)で報告会が開かれる。

 台湾については、特に8月の台風13号でタイヤル族の多く住む北東部が被災したことを受け、既に教団から見舞金が送られているが、協約委員会としても見舞うべきとの意見が出され、10月にタイヤル中会の数名が来日するのに合わせて渡すこととした。

 懸案である韓国3教団(イエス教長老会統合派、基督長老教会、基督教大韓監理会)との協議会の開催については、3教団の代表が11月に来日する際に協議会の準備会を開催することとした。

 現在、韓国の3教団から教団に派遣されている宣教師は14名、日本から韓国に派遣された宣教師は2名である。協議会が開催され、相互の理解を深めることは必要不可欠なものである。ぜひ、今総会期中に開催すべく準備したいものである。

 その他、日本・韓国・スイスの三国間協議会が2016年スイスで行われることなどが確認された。(岸 憲秀報)

 8月27日・28日、第3回信仰職制委員会を開催した。第1日目は日本福音ルーテル東京教会会議室、第2日目は教団会議室で開催した。出席者は藤盛勇紀委員長、小池磨理子、須田拓、中村公一、田村博、武田真治各委員、宮地健一書記、道家紀一幹事である。

 藤盛委員長のメッセージと祈りで委員会は始まった。

 最初の議題は式文に関してであった。前回配付された資料をそれぞれがまとめて、その内容を共有化した。また、日本基督教団式文(試用版Ⅰ・Ⅱ)に関するアンケートの締め切りは11月末になるので、次回委員会では、その結果を踏まえて、話し合うことにした。

 また、式文の前提である礼拝指針を考える必要があるという前回委員会の意見を踏まえて、委員各自も研究するとともに、複数の神学者たちからも意見を聞くこととした。「『礼拝指針』と教憲との関連」、「世界の諸教会の指針の実態」の2つの問いに絞った。まず、次回委員会では、小泉健東京神学大学准教授に来てもらうことにした。小泉准教授を皮切りに他大学の礼拝学を専門にしている神学者にも尋ねることとした。

 委員からは礼拝指針を聖書箇所から作ることや教憲8条を踏まえることなどの意見が出された。これらを踏まえ、礼拝の欠くべからざる要素をはっきりとさせ、要素の定義やそれらで礼拝を構成していけるようにする「指針」の作成を模索することとした。

 教憲教規に関するコンメタールの件に関しては、『日本基督教団教憲教規釈義』の序を委員長がまとめて、国家の法と教憲教規との関係を整理した。委員からも特に戦前の経験を踏まえて、教会の信仰を守るために世俗法よりも啓示を基本とする教憲教規を重視する必要があるという意見が出た。(宮地健一報)

 8月18日~21日まで、大阪・高石教会にて第18回部落解放青年ゼミナールが行われた。ドキュメンタリー映画「ある精肉店のはなし」を鑑賞後、その舞台である貝塚の地を歩き、監督の纐纈あやさん、精肉店の店主・北出新司さんからお話を伺った。また、全国水平社創立宣言を学ぶことを通して、この宣言に込められた人々の思いと向き合うときを持った。

 水平社創立宣言には「ケモノの皮剥ぐ報酬として、生々しき人間の皮を剥ぎ取られ」とある。私たちが何気なく口にする食肉。そこから切り離された遠いところにあるものと向き合う機会が与えられた。「と畜場」=「大変」、「残酷」という意識が、それを請け負う、あるいは請け負わされている人々に、差別として向けられていたことを改めて思わされる。しかし、北出さん、纐纈さんは「と畜」は命と向き合うことであり、そこには汗とにおい、牛一頭に全身を傾ける人の姿があるという。私たちが、残酷さを押し付け、目を背けてきた事柄のなかに、生きるという熱があり、一人ひとりの物語があることを思わされる。

 水平社創立宣言は「吾が特殊部落民よ團決せよ」と呼びかける。自らを差別語である「特殊部落民」と呼び、また、「吾々がエタである事を誇り得る時が来た」と宣言する(「特殊部落民」「エタ」という言葉は被差別部落に対する歴史的社会的差別語で、現代では使わない言葉です)。

 宣言は、差別を受けていない人間が上から被差別民を助け、「普通」の人間に同化させ、部落差別をなくそうとしていく「融和運動」に否を唱えている。融和運動の目指した「普通」とは、彼らにとってはアイデンティティを消し去ることであった。求めるのは、人間が平等で同質であることを確認することではなくて、「エタ」であっても差別されないことなのだ。だからこそ、「『穢多』ではなくて『エタ』」であると言う。

 差別はいまだなくなっていない。私たちの解放運動もいまだ終わらない。しかし、北出さんは「差別はなくなります」とはっきり宣言してくださった。私たちが一人ひとりの物語と出会い、いのちと向き合い続けていく限りきっとそこに光はある。
(齋藤 開報/第18回部落解放青年ゼミナール実行委員長)

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