【4774号】祈りの家を建てさせてください

4月2~4日、放射能汚染問題の現状を知るため、福島県内の教会等を見て回りました。
原町教会・原町聖愛保育園(南相馬市)では、教団が購入を支援した食品放射能測定器の利用状況を確認しました。空間放射線量の問題もさることながら、人が直接体内に摂り入れる食品(特に自家栽培や露地栽培の野菜など)の放射線量の不安が大きいこと、建物や土壌を除染しても、また違った場所で数値が高くなってしまっているなど、「除染」ではなく「移染」となっている現状等を知らされました。
また、会津放射能情報センター(会津若松市)では、原発事故のために避難して来ている方たちの生活の問題、家庭内や近所付き合い、また学校などの地域社会で、放射能汚染問題の受けとめ方の違いで、人と人との関わりにおいてきわめて複雑な思いが交錯している現状なども知らされました。放射能汚染の問題は「どれだけの健康被害があったのか?」ということ以前に、人々の故郷と生活、そして人間関係が損なわれてしまっている点にあると言えます。
震災で会堂を取り壊さざるを得なかった福島教会の祈祷会において、会員の方が「祈りの家を建てさせてください」と祈られました。その町に住む人々の間に、不安や恐れ、疑心暗鬼などさまざまな複雑で微妙な思いが行き交う中で、誰もが自分の思いを神さまに打ち明け、嘆き悲しむことのできる「祈りの家」である教会が建てられるようにと共に祈りを合わせました。
(教団総会書記 雲然俊美)

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