豊川さんは若い頃、クリスチャンの母親に勧められても、またキリスト教大学に入学しても、キリスト教に興味をもてなかった。しかしクリスチャンの女性、朋子さんとの出会いが転機となった。彼女の気を引く気持ちもあって越谷教会の礼拝に出席するようになり、その後めでたく二人は結婚した。
教会に通い出した当初は聖書の御言葉が全く理解できなかったが、石橋秀雄牧師による聖書の学びを通し、1987年ペンテコステに洗礼に導かれた。「私たちの人生は神によって創られ、どんな時もキリストが共にいてくださる。苦しみや悲しみの中にあってもそれで終わらない神が保証してくださる人生を知った」という。
同時に、教会に招いてくださったのは神ご自身であると気づかされ、伝道の大切さを知らされた。「私たちの出来る伝道とは、まず礼拝に出て喜びに満たされた生活をおくること。その姿こそ、人々を教会へ向かわせる動機になるのではないか。神さまに繋がっている喜びを一人でも多くの方に伝えられることを切に願っている」と語る。
そのことが豊川さんの奉仕の姿勢に現れている。教会では伝道委員長やインターネット委員会の委員長を務め、また埼玉地区では『地区月報』編集を担当、その発送は朋子さんが奉仕している。この『地区月報』企画を提案したのは豊川さん自身である。さらに地区ホームページも開設し、「血が通う地区」を願っている。実際、地区ホームページの教会紹介を通して、ある青年が受洗に導かれた時は大きな喜びであったと語る。
以前のIT企業勤務の経験により、人々に様々な情報を伝える働きが、奇しくも今は、教会に繋がる喜びを伝える働きとして主に用いられている。
豊川さんは「神さまがすべての人を神の国へ招くため、この小さき者を教会へ招き、用いてくださっていることを痛切に感じる」と語る。
東京生まれ、越谷教会員、 埼玉地区委員。