【4775号】2013年度 教区総会報告 西中国、奥羽、兵庫、東海、中部

西中国教区

教団総会議事運営について議論

第62回西中国教区総会が、5月13日、14日、広島流川教会にて開催された。開会時、出席議員は130名中105名だった。
柴田もゆる議長は総括報告で、昨年の政権交代による「経済優先、軍備強化、改憲推進勢力の台頭」、オスプレイ配備、原発再稼働の動きに対し「ヒロシマの出来事を覚えて歩んできた教区として平和実現を神から問われている」。「この時代状況の中で信仰と良心に従って、発言、行動する必要を痛感する」とした。
61教区総会で可決された「北村教師免職撤回」については、教区が特定の聖餐のあり方を支持、不支持するのではなく「戒規という方法によって問題解決を図ろうとする姿勢に異議を唱えている」のであって、「解決のため十分な時間をかけて神学的領域において取り組むべき」。北村氏の裁判提訴は「教団状況を考えると法廷で争わざるを得ない面があるが、それ以上に教会的枠組みの中で解決」の必要を述べた。
前教区総会決議により38教団総会に提案予定だった「軍事基地撤去声明」は事務上のミスで提案できなかったことを詫びた。
東日本被災地支援としてボランティア派遣、邑原宗男奥羽教区議長を宣教セミナーに招き被災地報告を受けたこと、特別会計設置の継続を述べた。
2011年度、前年比2%減から始めた負担金減額を、12年度は前年比0.5%減、13年度も同率減額を行うとした。教区財政を含め「今後は教区機構改正との関連で考慮する」とした。
第2回宣教セミナー「将来を見据えて『伝道』を考える集い」開催を報告し「教団においても声高に『伝道』が標榜される現在、人を教会へと呼び寄せる方法ばかりが論じられることが多い」とし、そのような発想を克服し「どのような時にも福音を喜びとし、福音を宣べ伝え、証しし続けることが伝道」とした。
教団との関わりについては、「東神大関係回復」「洗礼・聖餐秩序」が十分な議論を経ずに唐突に教団総会議案となり、また教区提案の多くが審議未了廃案となったことに対し「審議をおろそかにしたり、提案を粗雑に扱うあり方は、会議制の根幹を揺るがす事態」とした。また、宣教基礎理論、宣教基本方策、教区活動連帯金の見直しには、教区、教会の実情に十分な考慮を求める、とした。
30分ほどの議長報告を受け、約1時間にわたり質疑を丁寧に行った。「社会問題だけでなく教区全体の伝道戦略をどう考えているか」「38教団総会の議場を軽んじた議事運営をどう考えるか」「教勢減退に比して負担金減額をなお考慮すべき」「死刑制度廃止を軽々に論ずべきではない」「被災地支援金は復興のために使われるべき」「教区総会決議を教団総会に提案できなかったことをどう考えているか」「聖餐についての話し合いの場を教区は設けるのか」等の質問、意見があった。
教区議長報告と並び、同じく時間を用いたのは教団問安使挨拶とこれに伴う質疑であった。38教団総会議事運営、伊藤瑞男氏の教団副議長就任、WCCアジア会議、宣教基礎理論改訂、原発問題、聖餐問題等が質疑、意見として挙げられ、問安使・長崎哲夫総幹事は教団の立場を説明した。
三役は再選された。
常置委員選挙方法では、3名全数連記とする原案に対し、2名少数連記の動議が修正案として成立したが、96名中48名賛成で1票差にて少数否決。原案も賛成47名で否決され議案が消滅した。選挙を行うため再び原案通りの議案を起こし、これを賛成多数にて可決して選挙を行った。
宮島口伝道所廃止、下松愛隣教会解散が承認され、68教会・伝道所となった。
12年度教区一般会計決算が承認され、2905万円の13年度予算を可決した。
2名の准允、1名の按手が執行され、補教師、正教師として教会に仕える教師が立てられた。
会場の広島流川教会は、今年3月に献堂されたばかりである。西中国教区総会が教会を会場とするのは30年以上なかったとのことだ。開会礼拝では、メソジスト教会の伝統に倣って受餐者が恵みの座に進み出る仕方で聖餐に与った。
三役選挙結果
【議長】柴田もゆる(廿日市)、【副議長】西嶋佳弘(広島牛田)、【書記】小畑太作(宇部緑橋)
常置委員選挙結果
【教職】草地大作(周防)、大川清(岩国)、金澤正善(小郡)
【信徒】栗原通了(福山東)、土井桂子(廿日市)、島敞史(宇部緑橋)
(新報編集部報)

 

奥羽教区

センター運営主体移行を決議

5月21日から22日、第68回奥羽教区総会が奥羽キリスト教センターで行われた。開会時の議員数は、正議員110名中100名。
冒頭、邑原宗男議長は、8頁にわたる「教区総会議長報告」を朗読した。震災復興に関することとして、千厩教会の新築工事が教団救援対策本部の協力のもと完了したこと、宮古教会、新生釜石教会、大船渡教会の復興は、緒についたばかりであり、今後も祈りの課題であることが報告された。
今総会で最も活発に議論されたのは、奥羽キリスト教センターの運営責任主体を土沢教会に移すことに伴い、「日本基督教団 奥羽教区規則」を変更する議案である。
同センターは、教団のセンター明確化の流れの中、土沢教会の事業として位置づけることとなり、運営に関してはセンター運営委員会が関わり、活動全般は、教区常置委員会が責任的に関わることになる。教区内のセンターの位置づけを法的に整えることによって、移行が完了する。
この議案につき、「何故、土沢教会なのか。盛岡の教会に移すことや、センター内に教会を造ることも考えられないのか」との質問があった。邑原運営委員長は、盛岡市内の教会にも問いかけたが断られたこと、教団の被包括団体である個教会に譲渡する形が、税金が少なくすむこと、土沢教会が財政面で自立して行く契機となり、土沢での伝道を長期的な展望のもとに継続することができること等を説明した。75名中74名の賛成で可決された。
奥羽教区において10年毎に定められている長期宣教基本方針の5期目が2012年度で終わり、「第六期長期宣教基本方針」が定められた。東日本大震災を受けて、「希望に生きる教会」との主題と、ローマの信徒への手紙15章13節が掲げられた。また、この宣教基本方針に基づき、「キリストの希望を宣べ伝える」という主題の「2013年度教区宣教基本方針」が承認された。
この他、「奥羽教区において原子力発電所、核燃料サイクル施設の即時廃止を求める取り組みを進める件」、「日本国憲法『改正』の動きを憂慮し、憲法の『改正』に反対する声明に関する件」が承認された。
教団問安使長崎哲夫総幹事挨拶に対しては、会期中2度にわたり、1時間以上の時間をかけて質疑がなされ、総幹事は丁寧に応答した。
沖縄教区との関係回復についての質問が出された他、教区活動連帯金については「大都市圏に、奥羽教区が負担したお金が使われることになり、益々地方を疲弊させる」との危惧が述べられた。
この他、「共同牧会で兼牧という形を、積極的に評価してほしい」、「教会において女性の意見が取り入れられるようにしてほしい」、「地方教会の声に耳を傾けてほしい」等、様々な意見や要望が出された。
三役選挙においては、新たに書記として、松浦裕介教師が選出された。
三役選挙結果
【議長】邑原宗男(江刺)、【副議長】白戸清(野辺地)、【書記】松浦裕介(下ノ橋)
常置委員選挙結果
【教職】村上義治(舘坂橋)、雲然俊美(秋田桜)、飯田敏勝(大曲)、江戸清(奥中山)
【信徒】鈴木務(秋田高陽)、久保征紀(奥中山)、浅沼千春(秋田桜)
(嶋田恵悟報)

 

兵庫教区

議案理解のため分団協議開催

5月19日~20日にかけて、神戸教会を会場に、第67回兵庫教区定期総会が開催された。開会時の議員数は、正議員214名中157名であった。
例年テーマを掲げて総会を開催しているが、今総会のテーマは「『合同』教会・日本基督教団兵庫教区~苦難を共に担う伝道の推進をめざして~」であった。このテーマに、今年度の兵庫教区の方向性が示されている。
まず教区議長報告がなされるのだが、その土台となっているのは17ページにもわたる詳細かつ丁寧な報告の文章であった。前年度の歩みを振り返りつつ、今年度の教区の歩むべき道筋を報告したが、特に強調したのが、教区内諸教会・伝道所の教区形成に対する温度差についてであった。教区内の地域格差を認めつつ、都市部の教会の教区形成へのかかわりが消極的であるとした。積極的なかかわりとして「顔の見える連帯」を訴え、議場は静かにその声に耳を傾けた。
今回新しい試みとして、①教区の財政を巡って②互助・連帯を巡って③震災への対応を巡って④国家・教団・教会を巡ってと題された4つの分団形式で、それぞれが夕食をとるということが行われた。
4つのテーマは議案に沿ったテーマであり、テーマごとに2つ分団が用意され、計8か所でそれぞれが夕食時に話し合いをするというものである。総会では建議案が3件提出されたが、それらと他の議案を含めると、全議案数が29議案となる。二日の日程ではすべての議案が十分に議論されることはほぼ不可能であり、そこで夕食の時間を使って少しでも議案に対する思いを深めようという試みであった。分団の様子は後日常置委員会に報告され、今後にも生かされる。
兵庫教区は長年にわたり、教団の二種教職制に対して問題提起を続けているが、「准允執行に関する件」において改めて議論が交わされた。議論の中で、最近の教区が教団に対して積極的に問題提起をなしていないのでは、との指摘がされた。また、准允予定者の所信表明がなされたが、多くの予定者が、総会テーマに沿って苦難を共に担う教師像を語ったが、それに対して、苦難を共に担うことが表向きの言葉だけになっている状況があると厳しく指摘される場面もあった。
建議案3件は常置委員会付託となったが、長田センター継続、合同の捉え直し、放射能問題への取り組み、北村裁判支援、米軍・自衛隊強化反対等の26の議案はすべて可決承認された。
議事運営委員会と議長団との連携が良く、そのことを評価する議場からは、教団問安使の石橋教団議長に対して、38教団総会の議事運営について、「あまりにも乱暴すぎで幼稚な議事運営だった」との批判も出た。
また、近年各教区で、教団からの意向を受けて、センター明確化の問題が取り組まれているが、今総会では「兵庫教区クリスチャン・センターを、兵庫教区が責任ある主体として運営するために人格なき社団を設立する件」が審議され、賛成多数で議案は可決した。
なお、今総会では、選挙は行われていない。
(小林信人報)

 

東海教区

松木田博新議長を選出

第94回東海教区定期総会は、5月21~22日、焼津市のホテルアンビア松風閣で開催され、正議員204名中開会時165名が出席した。
議事に先立ち開会礼拝が守られた。小出望議長は「主イエスの大宣教命令に与るために、礼拝を持って会議が始められる」ことの意義を強調し、教会会議としての総会の持ち方を一同確認した。
議事日程承認においては、他教区でも少なくなった三読会方式を採ることから、冒頭、松木田博副議長は、総会の進め方、特に第二読会(三つの分科会)の運営方法について説明した。
議長報告では、前文において「震災の復興、原発事故への対処もままならぬ内に、新政権下で矢継ぎ早に示されている政策において、人間の尊厳が見逃されていく事態が引き起こされていくのではないか。福音に根ざした人間理解と、それに基づいた社会的発言が求められている」と指摘した上で「教区は、今、高齢化と、教勢、財政が大きな課題となっているが、福音の原点をしっかりと見極め、この時代に届く言葉をいつも新しく聖書に求めながら、教区の力をさらに大きく伝道に注がねばならない」とし、さらに、昨秋の教団総会にて表明された「伝道に燃える教団」の歩みを「教区として、祈りつつ、伝道しつつ、支えていきたい」と述べた。
来賓挨拶は、教団問安使として伊藤瑞男教団副議長、小島誠志出版局理事長、藪田安晴年金局理事長がそれぞれ挨拶した。加えて、東北教区を代表して小林義春常置委員(石巻山城町)が挨拶し、自身の体験も交えつつ、東海教区の支援に謝辞を述べた。
今総会の新たな課題として、教区活動・財務検討小委員会報告がなされた。小委員会から常置委員会に提出された「提言」が配布、朗読され、議場はそれを共有した。その骨子として「教区は、主体性をもって、各個教会・伝道所の伝道の活性化に貢献する教区活動を目指し、各個教会・伝道所と一体化した伝道を推進するために、『東海教区五カ年伝道方策』を提案する」とし「各部は、各個教会・伝道所の伝道に、積極的かつ直接寄与する活動を行う。また、そのために、5年間、日本基督教団信仰告白における「教会」の項目を一つずつ、教区の年間主題とする」と定められ、各部・各委員会への組織改革を含む具体的な提言がこれに続いている。
これに対し「教区による伝道」という点について、各個教会の主体性との関係を危惧する意見があったが「教区『も』伝道するというのが提言の柱であり、それに伴う教区組織の再構築が課題となっている」との見解が述べられた。
三役に伝道委員長を加えた四役の選挙では、多選禁止条項に触れるため、今回、四役共一新された。
2日目朝、松木田新議長司式により、1名の按手礼、4名の准允が執行された。
四役選挙結果
【議長】松木田博(甲府)、【副議長】宮本義弘(沼津)、【書記】宇田真(岩村田)、【伝道委員長】佐々木美知夫(静岡)
常置委員選挙結果
【教職】鷹澤匠(信州)、柳谷知之(松本)、北紀吉(愛宕町)、小出望(長野県町)
【信徒】八嶋由里子(沼津)、茅野眞澄(山梨)、森里光生(遠州)、谷口透(松本)
(林牧人報)

 

中部教区

助合伝道献金について議論

第63回中部教区総会は、5月21日~22日、名古屋中央教会で開催された。開会時、正議員は199名中180名の出席であった。
常置委員会報告の中で、能登半島地震被災教会再建の一連の働きの終了感謝が述べられ、教区財政・教区助合(たすけあい)伝道について、昨年の教区総会における未受洗者配餐の発言についての取り組みが詳細に報告された。
質疑は、助合伝道に関わることにほぼ集中した。なお、これに関して、教区内一伝道所を訪問する際、教区三役だけではなく、教区互助委員長が同行したことに質問が寄せられた。
井ノ川勝議長は、「助合伝道の伝統は、中部教区が大切に受け継いできたものであり、助合伝道献金は、福音宣教のために用いられる」ことを述べ、「教団信仰告白・教憲教規に基づいた信頼関係の上に成り立つものである」ことを明言。互助委員長の同行に関しては、「改めて助合伝道に関する教区の意向を伝え、理解を求めるために教区三役と同行した」と説明した。
また、助合伝道に関して、今まで第一種教会が主に献金してきた助合伝道献金を、2014年度より第二種教会・伝道所も助合伝道献金に参加することが議案上程された。
第一種教会の財政力低下、謝儀援助・伝道費援助申請の急増、2012年度より懸念されていた特別会計・助合伝道資金の取り崩しを2013年度予算で行わざるを得なかったことが提案理由。賛成多数により可決した。
また、特設委員会である教区史料蒐集、幼稚園問題、教区通信編集、在日大韓基督教会との宣教協約推進共同の各委員会を、第64回教区総会期まで継続することを可決した。
教区常設委員会である「障害者と教会」委員会の名称が不適当であり、「障がい者と教会」委員会と変更する議案に関しては、概ね賛成が寄せられ、理解に対する第一歩として捉えたいとの意見もあった。教区規則変更に関わるため採決し、152名中145名の賛成で可決された。
2日目朝には2名の逝去教師をおぼえての礼拝と3名の准允式が執行された。
なお、中部教区初の試みとして、祈り合う教区の交わりになることを願い、教区内教会毎の近況や伝道課題等を記した「総会資料(別冊)2012年度教会活動報告書・教会報告集計表」が配布された。
三役は再選された。
三役選挙結果
【議長】井ノ川勝(山田)、【副議長】横山良樹(半田)、
【書記】田口博之(名古屋桜山)
常置委員選挙結果
【教職】高橋潤(中京)、渡部和使(名古屋北)、内城恵(羽咋)、佐藤誠司(金沢長町)、三坂幸英(鵜方)、小堀康彦(富山鹿島町)
【信徒】野村敏彦(名古屋桜山)、吉崎優子(高岡)、平尾貴美子(幸町)、辻康(四日市)、春日敏美(金沢長町)
(佐藤進報)

 

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