第38総会期第1回目の常議員会において、前事務長である森啓一兄が委員長に任ぜられたため、森兄から引き継ぐ形で、「隠退教師を支える運動」推進委員会事務局長に任ぜられた。他に東京教区東日本大震災救援募金委員に名を連ねている。委員会の中でこの人事案が示された当初は躊躇する思いしかなかったが、世代交代という一言は重かった。祈りつつ、神の御心と信じ、受ける決断をした。
委員として初めてこの運動に関わったのは2007年。千葉支区の推進委員という立場であった。その後、東京教区の推進委員となり、今日に至っている。これまで推進委員としてこの運動をアピールすることが主な務めであったが、、今回実際の事務業務に初めて関わることとなり、その仕事量の多さに驚いている。
務めの内容に変化はあるが、運動に対する思いは変わることはない。これまでも、そしてこれからも大切にしたい思い、それは第一に、この運動の原点は、北海教区の一教会にあるということであり、それは同時に、この運動が完全な信徒運動であることを意味しているということである。教団の中で規模の大きい信徒運動の一つでもある。
第二に、この運動は、単に隠退後の教職を支えるだけではなく、現役の教職が、隠退後の生活にできる限り不安を覚えることなく伝道できるようにという視点を強く持った、伝道する教団の現在の伝道を支える運動であるということである。
2012年度からは10年ぶりに沖縄教区から推進委員が選出され、時に一致に欠ける教団の中で、全教団的な運動としてこの運動が展開されていることは喜びであり、その意義の大きさを感じている。
東日本大震災で被災した教会からも献金が献げられている。献金を献げている信徒の信仰に感謝の思いを忘れずに、全教会、全信徒の運動としての展開を目指したい。
船橋教会員。「隠退教師を支える運動」推進委員会事務局長。