仙台エマオから自転車で3分、笹屋敷に向かう。 そして、8月11日2時46分、笹屋敷でボランティアをしている青年たちの自転車が荒浜の海岸に向かう。
8月7日~15日まで、わたしは日本基督教団の被災地支援を行っているセンターに行き、ボランティアの方々と活動を共にした。
その活動の中心に8月11日午後2時46分祈りの時があった。
ある被災地の方が、その海岸をさしながら、「あそこには、今だに、恐ろしくて行けない」とわたしに話して下さった。津波の凄まじい破壊の中で、何人もの悲しい姿をさらした地である。綺麗な海辺が地獄図の地に変わってしまった。
その地に自転車の青年たちの列。
午後2時46分、80名の青年たち、アメリカ、スウェーデン、台湾、香港から日本中から集まったボラティアたちが輪になって手をつなぎ祈りを捧げた。
エマオのボランティアには、被災地の方々は心を開いてくださり、その悲しい経験を話してくださる。その痛みを心にとめて黙とうをささげ、そして、日本基督教団議長として祈った。
キリスト者でない青年たちも大きな声でアーメンと祈りに心を合わせてくださった。
被災地の方々とつながり、ボランティアの青年たちがつながり、そのつながりの中心に祈りがある。
この教団の被災地支援を経験できたことは感謝だ。
(教団総会議長 石橋秀雄)