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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4749号】「教師戒規免職」巡る建議案可決

2012年6月2日

九州教区

第62回九州教区定期総会は、5月3・4日、九州キリスト教会館にて開催された。開会時出席正議員は237名中187名。
1日目午前の議事で議長報告、次いで受按者・受允者承認に関する件を承認。准允式が行われ、3名が受允した。
午後、諸報告についての質疑では、按手礼式と正教師就任式の関係について議論が交わされた。九州教区では総会決議に基づき、受按教師の牧する教会を会場に按手礼式が執行される。正教師就任式は同日でなく「別の日に改めてすれば良い」また「正教師就任式はしなくても良いもので、むしろ二種教職制問題が露顕するのでふさわしくない」とする常置委員会での意見に対し、「会場教会の負担に配慮してほしい」「就任式を望む教会の声を受け止めてほしい。そうでないと『教区議長挨拶』で教団に対し、教会の主体性を主張した姿勢と矛盾するのではないか」と質問がなされた。深澤奨議長は「按手礼式は教区、就任式は教会という式の主体の違いを考えるべき」と答弁した。
教団問安使に内藤留幸総幹事を迎えた。教団総会議長挨拶が朗読され、教団年金現況・日本キリスト教会館問題・東日本大震災救援募金の直近の献金報告等については、補足を加え詳細に説明された。これを受け、「伝道における一致」理解、伝道方策検討委員会の提言、戒規の理解等を巡り活発な質疑応答がなされた。
引き続いて、在日大韓基督教会西南地方会代表、教団年金局、部落解放センター運営委員会から挨拶を受けた。
また「日本基督教団が沖縄教区(沖縄キリスト教団)に謝罪する件」、「『沖縄宣教連帯金』減額分返金の件」、「『教憲』前文並びに『日本基督教団成立の沿革』を加筆修正する件」が、教区提出の教団総会議案として提案され、可決された。
2日目は決算・予算関連議案等を審議、さらに建議2件について深澤議長から「教憲教規と異なる扱いであるが、教区での従来の扱いに従い今回は議案としたい」と提案され、上程された。建議案1号「教団総会議案に関する件」(提案者・山本爽起子)は、各教区提出全議案につき事前整理なく総会へ提出することを内容とし、賛成多数で可決された。
建議案2号「教団総会が北村慈郎教師戒規免職処分に関わった教師委員および審判委員を処分することを求める件」(提案者同上)は、戒規執行主体の理解、「処分」また提案文中の「人権侵害」の理解を巡って長時間の議論となった。深澤議長が自身も賛同者であることをふまえて、議場に修正案の有無を確認し、宮川経範議員より「北村慈郎教師戒規免職処分に関わった教師委員および審判委員に謝罪を求める件」との修正案が提出され成立、採決により修正案が可決された。
教団総会議員選挙は、選考委員会による倍数候補に自薦者を加える方式で行われた。
教団総会議員選挙結果
【教職】深澤奨(佐世保)、梅崎浩二(大牟田正山町)、青山実(名瀬)、日下部遣志(川内)、本多香織(直方)、鈴木重正(佐賀)、東島勇気(門司大里)、松崎豊(福岡弥生)、多田玲一(福岡女学院)、古屋治雄(福岡中部)、原田のぞみ(宮崎清水町)
【信徒】松山萠子(武蔵ヶ丘)、今村泰子(長崎銀屋町)、島田晋(大分東)、山口紘三(佐世保)、東隆義(田川)、鈴木史郎(佐賀)、園眞實(国分)、水田剛子(延岡三ツ瀬)、山口貞嘉(福岡弥生)、八木一成(福岡中部)、須藤真理子(錦ヶ丘)
(松本周報)

教団新報
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