【4745号】互いの課題と痛みを通して互いが近づき 第13回台湾基督長老教会と日本基督教団との教会協議会

「第13回台湾基督長老教会と日本基督教団との教会協議会」が、2月20日から23日にかけて台南の真理大学麻豆キャンパスを会場に行われた。
出席者は日本基督教団(以下教団)より、石橋秀雄議長、内藤留幸総幹事始め18名、台湾基督長老教会(以下PCT)より石蓮城議長、張徳謙総幹事始め37名。
東日本大震災と台湾において2009年に700人近くの犠牲者を出した大水害(八八水災)との共通の痛みに祈り、その対応を互いに学ぶことを通して両者の関係をより強固にしていくことが、今回の協議会の目的であった。
真理大学は、PCTが直接運営する大学であり、広大な自然の中に宿泊施設も備えられた豊かな会場であり、また八八水災により浸水し、貴重な図書などに被害を受けた現場でもあった。
20日の開会礼拝ではPCT総会議長の石連城牧師から、東日本大震災への慰めと祈りが語られ、PCTと教団との災害と宣教における協力関係を、また国際社会における両国の更なる協力の確認がなされ、この協議会を通してより豊かな関係を築いていこうとのメッセージが語られた。
2日目(21日)と3日目(22日)の朝にはそれぞれ祈祷会が持たれ、21日は星歐拉姆PCT総会副総幹事、22日は久世そらち北海教区議長よりメッセージが語られた。
2日目午前は教団より、前北未央職員、野田 沢牧師、高橋真人牧師より発表がなされ、東日本大震災において、台湾が日本への最大の支援国であり、PCTが教団への最大の支援教会であることへの感謝が述べられ、教団における災害支援の現状と必要性、現場での寄り添いと苦悩、また原発事故の影響と対応についての発表がなされた。
午後はPCT林芳仲副総幹事より、八八水災の被害とその対応が発表された。被害の大きかった山間部の部族には政府による支援の手が届きにくいこと、また集落と部族によって、それぞれ言語や習慣が違うことなどが上げられ、PCTは政府による画一的な支援ではなく、部族に合わせた丁寧な支援を行っていることなどが語られ、多民族国家としての台湾の現状を知らされた。
また、PCTとしては、この災害支援を信仰者・牧会者の霊的成長の機会とし、極めて教会的な視点で捉え関わっていることが示された。信仰者による社会奉仕を信徒研修とし、信仰者の奉仕の姿勢が他者への証しとなり宣教となり求道者が与えられる。求道者への教育と見本のためにより信仰と学びを深め、そこに霊的成長が生まれる。そして、霊的に強められた豊かな信仰者として、再度社会へと派遣されていくという、社会奉仕・伝道・信仰訓練が1つの循環する輪として教会成長の指針とし、その全てに真摯に関わっていることが述べられた。
また、PCTではこの数年間に信徒数の倍増をテーマに、信徒一人が他の一人を教会へ導くことを推奨し、その業に丁寧に向き合っていることなどが示された。
夜の総合討論の場では、PCTと教団より、それぞれ議長・総幹事が壇上に上り熱い想いが語られた。PCTとしては、この震災という痛みの出来事を通して、よりPCTと教団が近づいたと感じ、改めてPCTにとって教団がベストなパートナーであると力強く語られた。また、原発の不安も両国共通の課題として、PCTと教団が原発問題に協力して向き合うことなどが語られた。
教団としては、改めてこの度の震災における多額の献金と祈りに感謝するとともに、教団はPCTをはじめ世界の教会から祈りに覚えられており、震災と放射能の問題に全力で向き合うことが、それに報いることであると語った。
また、教団の震災復興への関わりは、社会貢献を通しての「地域の救いに奉仕する教会の再建」であり、この災害支援を通して教団1720余の教会が新しく再建されることを願っており、詩編133編「見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び」を上げ、教団としてはこの震災の出来事を通して、立場、考え方の違う者たちが同じ席に着くことを目指している旨が語られた。
3日目は屏東地方と嘉義地域の2グループに別れ、それぞれが八八水災による被災地とPCTによる支援の視察に向かった。被害の大きい山間部の民族にはキリスト者が多く、PCTなどのキリスト教が超教派で関わっていること、また教会を中心に住居・学校・病院等の集落全体の回復がなされていること、信仰が被災者の一致と協力、また復興への希望となっていること、教会が全てを負うのではなく、教会はコーディネーターとして他国のNGOなどを招き入れていることなどを学んだ。状況の違いはあるが教団による災害支援にも活かされる部分も多かった。
3日目夜の閉会礼拝では詩編124編が読まれ、苦難の中にあってもPCTと教団が共に御言葉に固く立って歩もうとのメッセージが、石橋議長より語られ、最後の挨拶では教団はPCTと台湾の未来のために祈り続けるとの約束がなされ、固い握手と熱い拍手によって閉会した。
互いの課題と痛みを通して互いが近づき、主によりひとつとされた教会協議会であった。
(野田 沢報)

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