クリスチャン・アーティスト。単立ニューライフキリスト教会員。
教会やキリスト教学校、各種団体のコンサートで、祐理さんに出会ったことのある人も多いのではないか。日本基督教団の諸教会・集会にも数多く招かれ奉仕されている。
小さい頃から歌うことが大好きだった祐理さんは、大学でも音楽を専攻し、やがてNHKテレビ歌のお姉さんやミュージカルなどで活躍するようになった。そのような折、突然に声が出なくなる経験をする。回復を求めて祈る中、主を証しする働きへの神からの招きを聞いた。そして「もし、もう一度歌うことができるのなら、あなたのために歌う者と変えてください」との祈りへ導かれた。
17年前の1月17日早朝に神戸を襲った激しい地震、弟の渉さんが倒壊したアパートの下敷きとなり、命を落とした。今振り返って「心に穴が空いた。でもそれによって、心に穴をもつ人の痛みに気づかされるようになった」と語る。それ以来、台湾・釧路・中国四川省・スマトラ島・新潟など内外の被災地でのコンサート、刑務所慰問、日本国際飢餓対策機構の親善大使などの使命が与えられ、「痛みに届きたい」と祈り願いつつ、一つ一つの働きを通して主の愛を証しし続けている。
そして1年前の3月11日、台湾滞在中にテレビから流れる津波の映像に涙しつつ祈った。帰国後は避難所慰問へ、さらに日本基督教団新生釜石教会、宮古教会、いわき市民クリスマスなど50箇所以上の東日本大震災被災地で、「主よ、日本をあわれんでください」との祈りと共に、歌の救援物資を届けている。
主に導かれてきた自身の信仰の歩みと重ね合わせ、「喪失の先に、新しい主の道が開かれること」を信じ、証を携えて教会やキリスト教学校での伝道コンサートでも奉仕する。
本年8月21日には「教会中高生・青年大会2012」(教団教育委員会・伝道方策検討委員会後援)の中で主を証しする。台湾・韓国の青年も参加する同集会で、世界伝道への召命を共に祈りながら。