【4740号】闇の中を歩む民は、大いなる光を見 福島県の被災地域にある教会のクリスマス

主に思い起こしていただく役目の者よ
決して沈黙してはならない  …イザヤ62:6

2011年のクリスマス、東日本大震災の被害を受けた諸教会は、どのようにこの時を過ごされているのかと、心配しないキリスト者はなかったと思う。教団新報では、紙面の都合もあり、この度は、福島県内の数教会を対象に、左記のように、簡単なアンケート調査を行って、近況をお知らせいただいた。
①2011年クリスマス礼拝での特徴的な出来事。②2011年クリスマス礼拝出席者について(人数を含め、構成等)。③「教団新報」を通じて、アピールしたいこと等。
回答を頂いた5教会のクリスマス模様を、報告する。

原町教会・朴貞蓮牧師

①特別に礼拝で特徴的と言えるようなことはありません。
例年通りのクリスマス礼拝を捧げることが出来たことが私たちには何よりすばらしい出来事でした。
礼拝を捧げ、愛餐会を行い、保育園の職員でクリスマスの賛美を2曲歌ってくれたのと、「感謝します」-リビングプレイズより-を賛美してくれたことはとても嬉しかったです。その歌詞に皆がシミジミと東京電力の原発事故後のことを思い巡らしていました。〝とても良い歌詞ですね〟と言っていました。
②29名(女性24名、男性4名、子ども1名)
教会員(16名)と保育園の職員(5名)、求道者(5名)、原町在住の警戒区域にあるバプテスト教会員(2名)、職員の子ども(1名)。
③まず、教団の諸教会の皆様に感謝を申し上げます。
当初は原発事故の収束が見通せない中でしたのでクリスマス礼拝を考える余裕もありませんでした。目の前の課題に心が重くなることもありましたが、皆様のお支えによりこの町でクリスマスを祝うことが出来ました。23日は「子どものクリスマス礼拝と祝会」があり、子ども7名、大人10名で行いました。24日の夜には「クリスマス・イブ賛美礼拝」を地域の方々、教会員の家族、保育園の職員の家族の参加もあり38名で行いました。

キリストの光がこの町にも照らされていることを深く味わうことが出来ました。
7月、8月は教会も保育園も「除染」のことで大いに悩まされ、疲れました。
原発から30km圏内あるということで、それまで遠慮していたボランティアをお願いしましたが、30km圏内にはボランティアを派遣できないということでした。
教会員と職員、地域の方、カンバーランド長老教会の先生方や東京にある目白教会の青年たちに助けられ第一次の除染をやっと終えました。その大変さを思うと2回目を考えるだけで気が遠くなりそうです。
「除染」のための国や東京電力、市からの補助は限りがあり、しかも現実に見合っていません。この町で生きる人たちがいることを引き続き覚えて頂ければ幸いです。
戻らざるを得ない人たち、残らざるを得ない人たちの現実があることを祈りの内にお覚え下さると大変心強く思います。

鹿島栄光教会・佐々木茂牧師

①②礼拝出席者は、普段から、4~6人、内4人は牧師と家族。特別なクリスマス礼拝を持つことはありません。
③教団議長の訪問をいただき、会堂建て直しの方針を確認できました。感謝。
クリスマス前の週報に、以下のようなことを記しました。思いを汲み取っていただければ幸いです。
《週報から》
12月4日
待降節の中で、年末年始を想う。
最近『悼む人(痛む人?)』という言葉に巡り逢ってこだわっています。[でくのぼう]のような気持ちで『悼む人(痛む人)』に[私もなりたい]と想っています。『3月11日』ゆえに?
にもかかわらず、ザカリヤやエリザベト等と共に「慰め」と「希望」とを受け伝えつづけたいと願っています。
12月11日
待降・降誕節(再臨待望節)の祈り。
主なる神さま、私たちの内においでくださり、御助けください。私たちは罪と弱さに妨げられて、苦しみます。
どうか、豊かな恵みをもって、速やかに私たちを救って下さい。
救主イエスさま、慈父なる神さまと聖霊なる神さまと共に、一体となってくださる御方として、私たちのところにきてください。
12月18日
降誕節に[人となられた救主イエス]を想う。
慰め主イエスは、「貧しさと弱さを感じ」「悲嘆の中にある者たちは幸い」等と何かにつけて言っておられました。
御自身が[ナザレという田舎町の石切り大工夫妻の子]として、[ごく普通の一人の人間として]『貧困・弱さ』等を知っておられたから…(マル6:3)

福島新町教会・瀧山勝子牧師

①毎年、CSの子供たちと合同クリスマスを行っていますが、学校が休みになり、すでに京都に避難し、クリスマスにも、子供(CS)は誰も出席しませんでした。ただ一つ、青年たちが聖歌隊を形成し讃美奉仕をしてくれ、皆が励まされました。
②男8女23(内赤ん坊1人)合計31名。この赤ちゃんは昨年教会で結婚式を挙げた方たちの(この方は避難しなかった)。いつもの祝会では、皆が一品料理を持ち寄りますが、放射線の関係で一品料理がとりやめになってしまいました。結局、サンドウィッチと紅茶とケーキの祝会としました。
③今年3・11の震災後、皆様の祈りと支えで、11月中旬礼拝堂の修復工事に入り、やっと3階の塔の屋根と十字架が取り付けられました。これから2階の屋根まわりに入る予定です。来年の4月頃には修復終了の予定です。教団、教区よりの沢山の献金、全国の方々のお祈りありがとうございます。御加祷下さい。
《クリスマスの週報から》
会堂修復工事が守られ、工事に携わる方々が事故無く、全ての必要が満たされますようにお祈り下さい。

常磐教会・武公子牧師

①半壊の会堂にて最後のクリスマス礼拝を守りました。
②教会員11名・来会者9名合計20名
③1、この度の原発事故の出来事には神さまからのメッセージがいっぱいつまっていると思います。多くのいのちをおびやかし、犠牲にし、人間の生活をおとしめる原発の即刻廃止を強く求めます。
2、この被災地で生活していかねばならない人たちが多勢います。それは教会の信徒とて同じです。会堂再建が可能なのか不安の中にある被災教会のため、これからもお祈りとご支援よろしくお願いいたします。

《週報の裏面から》
教会への招き…常磐教会では、毎日曜日、午前10時30分~11時30分まで礼拝を行っております。礼拝は讃美歌を歌い、聖書を朗読し、祈りを共にします。聖書を通じて、人間の生き方を考えると共に神の愛を知り、共に生きることの大切さを学びます。どなたでもご自由においで下さい。

郡山教会・丹羽利夫牧師

①聖餐式を執り行った他には、特別のことはありません。
②73名
③福島は放射線の問題を長期間抱え込むことになりますが、キリストの体なる教会の形成をめざしてがんばっています。

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