【4738・4739号】荒野の声

▼120年以上の歴史を持つ、東北の小さな教会、その創設期の話。未だ数人しかいなかった教会員の幼い娘が亡くなった。鰻と梅干しの食い合わせによると、記録にはある。食い合わせの真偽はともかく、幼い娘は菩提寺の先祖の墓に葬られた。当時のこと、勿論土葬だ。▼住職は極めて寛容だった。しかし、神聖な場所に耶蘇の娘を葬るとはと、町の青年団から異論が出た。彼らは酒の勢いも借り、気勢を上げて墓地に押しかけ、ついには、娘の墓を曝いた。▼乱暴にも、棺の蓋をこじ開けた青年たちの目の前に、棺一杯に咲く菊の花が現れた。埋葬の時には未だつぼみだった花が、丁度満開になっていた。そして、朽ちるどころか、微笑むような娘のあどけない顔、それは、全く満ち足りたような表情だったと、これも記録にある。▼彼らは、この圧倒的な事実の前に、非を悟り、再びその場に埋葬した。この青年たちの中から信仰に至る者があったかどうかは記録にない。▼お経はちんぷんかんぷんだが、説教は分かる。その分悲しみも深いが慰めも深い、という感想を聞く。葬儀は最大の伝道の機会だ。明治の昔から、そうだったようだ。▼私たちの理解を超えた所で、福音は花開く、棺の中で咲く花もある。

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