4月から朝ドラで「あんぱん」は始まって、高知は盛り上がっている。週末には、やなせたかしゆかりの地を訪ねる観光客が多く訪れている。
「あんぱん」が始まってからしばらくして、高知分区の他教会のある方から、「主人公『朝田のぶ』のモデルとなった池田のぶさんが高知教会に関わりがあるのではないか」と連絡が入った。合わせて、池田のぶさんと家族が写った写真が送られたが、後に写っていたのは、高知教会の旧会堂であった。
更に、その方は高知教会百年史から、1927年4月17日の洗礼者に池田のぶさんの名を見つけられた。池田のぶさんの母である池田とめさんが洗礼を受ける際、きょうだい5人で幼児洗礼を受けていた。その時、池田のぶさんは9歳前後だった。その後、教会の資料でも、この時の一家での洗礼を確認できた。
このことが分かり、私は腑に落ちたことがあった。やなせたかしがなぜアンパンマンを生み出すことが出来たのかということである。義理の母の池田とめさんが教会に繋がって生きたことを思うと、アンパンマンという存在が、聖書と繋がっていることを思わされた。朝ドラで「あんぱん」が放送されたことで分かったことを通して、高知教会がアンパンマン誕生に少しだけ関わることが出来たのではないかと思い、感謝している。
(教団総会書記 黒田若雄)






