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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5031号】人ひととき(6面)

2025年4月26日

幼児と共に礼拝する恵み

河合ゆき江さん

 河合さんは、神道の祖父、仏教徒の祖母という家庭で育てられ、仏教の幼稚園に通い、小中学生のころは祖母に連れられてお寺の奉仕をしていた。母が、信者ではないけれどもカトリック教会に足を運んでいたこともあり、高校は函館白百合学園に通った。そして、幼稚園教諭資格を取得するために、今度は仏教の短大に通うというように、流されるままに過ごしていた。

 ところが、就職の面接で伝道所(当時)を訪れたことで、一変した。「ずいぶんと寄り道をして、ようやくたどり着いたがここにほんとうに神さまがいらっしゃる」と感じたという。幼児と共に、幼児礼拝で天地創造に始まる聖書物語をワクワクして聴いた。毎週主日礼拝にも出席し、御言葉が自分のために語られていると錯覚するほどに魂に注ぎこまれた。就職した年のクリスマスに受洗に導かれた。

 渡島福島教会は青函トンネルの工事の際には20名以上にもなったが、工事の終了と共に減少し、河合さんは教会のさまざまな奉仕を担わねばならなくなった。忙殺されていたときに、当時小学生だった娘がため息をついて言った。「神さまの御用は喜んでするんだよね」。いつも河合さんが言い聞かせていた言葉だ。そんな折、大病を患い死をも覚悟して祈ったときにいただいた御言葉が、「娘よ、安心していきなさい。もうその病気にかからず、元気に過ごしなさい」であった。今、家族は河合さんが元気に神さまの御用をしていることを共に喜んでくれている。

 幼稚園の働きをとおして、園児が幼い時期に神さまに出会うお手伝いができること、その家族と共に礼拝をささげることが大きな喜びであり、それが、神さまがわたしをここに置かれた御心だと信じている、と河合さんは言う。

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