新しい総会期を担う役員を選出
11月13〜16日、福音主義連帯宣教会(Evangeli-cal Mission in Solidari-ty〔略称EMS〕)の2年に一度の総会が、ドイツ南部の都市フライブルクで開催された。私は日本基督教団を代表して参加した。
参加者は、私を含む投票権を持つ代表者が52名(計23の教会と五つの宣教会を含む)、さらにゲストが9名、退任する宣教協議会メンバーが4名、そして事務局が総勢23名、通訳者2名であった。出身国はアフリカ(ガーナ、南ア)、欧米(ドイツ、米国)、中東(ヨルダン)、南アジア(インド、インドネシア)、東アジア(韓国、日本)に亘る。教団と協約関係をもつ諸教会の代表もいた。
EMSはシュトゥットガルトに本部を置く、ドイツ生まれのプロテスタント宣教団体だが、議決と活動については、世界各地域のメンバー教会の声を広く集める方針をとっている。
新しい総会期を迎えるので、たくさんの重要な活動報告と並んで、多くの選挙が行われた。そのうち議長団の新しい代表に、アンネ・ハイトマン牧師(ドイツ・バーデン州福音主義教会)が、また副議長にマルクス・イェクレ牧師(ドイツ・プファルツ州福音主義教会)、A・J・オジャウォ牧師(ガーナ長老教会)、ジュニタ牧師(インドネシア・トラジャ教会、ユース・ネットワーク代表)の3名が、それぞれ選出された。ヨーロッパ、アフリカ、アジアを反映したかたちである。私は宣教協議会メンバーに「東アジア」枠で選出された。
キーノートスピーチを担当したS・ラキス教授は、「キリスト教信仰の愛は、人格・社会・世界(コスモス)の変貌を促すという意味で、公共的な性格を持つ」と述べた。EMSの精神をよく表している。本会議に先立ってユースの会が開かれ、インドネシアやマレーシア、また韓国からの参加者が、そのまま本会議を傍聴しており新鮮であった。総会後に有志で、バーゼルのミッション21を訪ねた。
(廣石 望報)