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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【 5011・12号】教区議長コラム(3面)

2023年12月23日

教団でも支え合いを

九州教区議長
日下部遣志

 九州教区の課題の一つは代務・兼務教会の増加です。今年度126教会中、32教会にもなり4教会に1つの割合です。おおよそ地区内の教師や教務教師、無任所教師が代務者を担っていますが、私自身、今年度は地区を越えて代務者となり、5つめの代務教会にもなります。無牧教会の中には、以前から日曜午後に礼拝を行う教会もありますが、それは代務者が午後から説教に赴くことが前提です。しかし無牧となった教会が午後の開式に変更することはなかなかできません。では午前中に礼拝を行う無牧の教会で、教師が来られない時はどうしているのでしょうか。私が以前代務を担った教会は、月に一度、午前の礼拝に行くとき以外は役員が順番に奨励を行っていましたが、教会員の高齢化もあり、それを担えるだけの体力がない教会も増えています。無牧の教会に聞くと、教師が説教原稿を送り信徒が代読する、或いは音声データやビデオ録画を送る、最近ではズームで繋いでオンライン礼拝を共同で守る、など様々な工夫がなされつつ、礼拝が守られているようです。
 九州教区は広域に散らばる各教会の礼拝が支えられ、伝道の灯火が消えぬよう教区の支え合いを大事にしてきました。互助は1教会200万円を上限に8教会に用いられています。また無牧教会の説教者派遣費用などに年間120万円の予算を設けています。全て献金です。その献金から九州教区はこの10年で2000万円余りもの伝道資金負担金を払い続け、沖縄教区と同じく、交付を受けずに来ましたがもう限界です。教区間での支え合いを目的とした伝道資金制度にして下さい。それが九州教区の願いです。その資金があれば更に豊かに困難な教会を支えていけることでしょう。

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