教区伝道委員長会議
「これからの伝道協力を考える」をテーマに
10月18〜19日、日本基督教団会議室において「これからの伝道協力を考える」をテーマに教区伝道委員長会議が開かれた。15教区から16名、発題者3名、伝道委員・事務局総勢29名(内オンライン8名)が参加した。
⑴発題
教区内・支区内・分区内ですでに行われている伝道協力の実際。
久世そらち教師は様々なデータから北海教区の教会・伝道所の現状を分析。他教区とも比較して北海教区の特色と将来の見通しを語った。
謝儀互助や主任担任教師不在教会への礼拝支援がなされ、教区定期総会では全ての教会・伝道所の報告が共有されている。「何よりも信徒同士の濃厚な繋がりがあるのが北海教区の強みです」との言葉が印象に残った。
岡田真希教師は三宅島伝道所に2020年度、38年ぶりの定住牧師として遣わされている。東京教区東支区の伝道協力の経緯と現状・課題、そして恵みを語った。
〈島の人になる〉ことが大切と、岡田師は学童のアルバイトや民生委員をされ、趣味を活かして島の人たちと同好会も作っている。楽しくてしょうがないと笑顔で証しした。
黒田若雄教師は四国教区での教会間伝道協力を発題。現状が厳しくなったから協力が必要なのではない。その地域の伝道を複数の教会が担うためであり、点から線、線から面へと展開して伝道を考えているとのこと。
四国伝道を教区全体の力を結集して行う。その意識の醸成のために「祈ろう四国教区の教会」と教区内牧師の小説教集「週ごとの御言葉」が作成されている。
実例として語られた高知教会と佐川教会の伝道協力では、支えていると思っていた自分たちが、実は変えられ支えられていることを発見したと証しした。
⑵各教区報告・協議
兼牧や代務の増加、互助、オンライン伝道の現在と課題等が報告された。
⑶分団・全体協議会
発題、報告を受け分団ごとに協議。今回の発題に励まされた旨の発言が多かった。
課題はこれをどう自分の教区に活かせるか。今会議の意義も問われた。
(山口紀子報)
社会委員会
社会委員長会議について協議
《第2回社会委員会》
6月29日オンラインにて開催。秋間文子委員による開会礼拝の後、前回議事録を承認した。
日本キリスト教社会事業同盟報告として、キリスト教精神に立つ社会福祉の連帯のために、教団との関係をより強固なものにしたいとの旨が伝えられた。
協議事項として、10月30〜31日、兵庫教区被災者生活支援・長田センターにてフィールドワークを行うこととした。兵庫教区の災害への取り組みや阪神淡路大震災の被災者支援について聞き、同時に教団や他教区に望むことを聞き、社会委員長会議につながるような内容にする。
「世界AIDS・DAY礼拝」に関して、中村吉基教師(代々木上原)の陪席を承認し、1995年から開催されている同礼拝について話を聞いた。中村教師より教団の社会委員会に関わってほしいとの要望が出され、協議の結果、協賛という形で関わることを決議した。その他、昨今の軍拡賛成の世論を憂慮し、委員長名にて平和についてのメッセージを出すことを決めた。
委員交代=7月7日の理事会をもって、日本キリスト教社会事業同盟推薦委員が大沼明彦氏より長澤道子氏に交代した。
《第3回社会委員会》
10月30日兵庫教区事務所にて開催。金子直子委員による開会礼拝の後、前回議事録を一部訂正の上、承認した。
今回の主な協議事項は、2024年6月24〜25日開催予定の社会委員長会議について。各教区の災害対策を知るために事前にアンケートを行うこととした。社会委員長会議では、教区報告の他、災害時における教団の初動体制など教団の動きを聞き、教区と教団がどのように連帯していけるか。また教団外の団体と協力関係をもつことができるかを模索する方向でプログラムを立案することとした。
(大塚啓子報)