インスタグラムアイコンツイッターアイコンyoutubeアイコンメールアイコン
日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5000号】止揚学園創立60周年(4面)

2023年7月8日

優しい思い出は未来を照らします

 5月27日、止揚学園創立60周年記念式「思い出が照らす方へすすむ会」が行われた。5月13日と2回に分けて行われた式には、合わせて500名が集められた。
 止揚学園は、同志社大学神学部を卒業した福井達雨さんが、知能に重い障がいがある4名の仲間と共に歩み出したことによって始まり、現在は福井生(いくる)園長が引き継いでいる。
 礼拝では、小原克博教授(同志社大学)が「この最も小さい者たちの一人に−止揚の力が向かう未来」(マタイ25・31〜46)と題して話した。先ず、世が多数に目を向ける中で「最も小さい者」に眼差しを注ぎ続けた達雨さんの歩みは、時に周辺の人々とぶつかり合いを引き起こすものであったことを振り返った。その上で、「止揚」とは何かについて語り、「学園が、障がいがあるとされる者と無いとされる者がぶつかり合って新しいものを生み出して行くことを宿命づけられており、その働きは障がいという概念を必要としなくなるまで続く」と語った。
 続いて、福井光子理事長が小さな輪から始まった働きが多く人々に支えられ大きな輪となったことに感謝を述べた。また、辻昌宏社長(近江兄弟社)が近江兄弟社と止揚学園の交流を紹介し、「これからも共に歩んで行きたい」と挨拶した。
 第2部では、止揚学園の仲間たちが、学園の歩みを紹介、会場は温かい拍手に包まれた。また、福井園長が「優しい思い出は未来を照らします」と題して記念講演を行った。仲間たちと共に過ごして来た思い出を振り返り、「全てを委ねて来る仲間たちとの温かい思い出に包まれた時、自らの方が形を変え、命が活き活きと生きる場にはまりこんでいた」と語った。また、この関わりを守り続けて行く決意と共に、支えて来てくれた人々への感謝を述べた。

(新報編集部報)

教団新報
PageTOP
日本基督教団 
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2024
The United Church of Christ in Japan