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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5000号】人ひととき(4面)

2023年7月8日

「主は私の羊飼い。私は乏しいことがない」

三田教会員
大村 直子さん

 大村さんは3歳の頃、祖父母に連れられて霊南坂教会の教会学校に出席し、また近くの教会の幼稚園に通った。牧師が温かく迎えてくれた体験が、後に幼稚園教諭になりたいとの思いにつながった。
 母から、「神さまは全てを備えてくださる」と繰り返し聞かされていた大村さんは、神さまに委ね、与えられたものを受け入れることが多かった。大学卒業時、はじめて自身の人生について真剣に考える機会を得、その中で、教会に根差して歩むべく信仰告白をし、学科長から勧められた仕事を断り、キリスト教主義の幼稚園に就職した。
 結婚して川崎市の三田に住むようになった。後に三田教会となる家庭集会が始まり、大村さんは幼い娘をあやしながら、集会の案内はがきを作る等の奉仕を担った。また、自宅で絵本の読み聞かせ会を催し、そこから教会学校につながる子どももいたという。
 40代半ばの頃、『信徒の友』の編集委員を引き受け、以来26年、編集委員長になり13年が経つ。3か月に1回、編集委員会を開き企画し、毎月の編集会議で内容を練っていく。その中で、信徒に身近な話題だけでなく、旧約続編や他宗教のことなど幅広い学びを与えられた。委員やスタッフが篤い祈りを持って取り組んでいる働きの中に加えられ、感謝している。
 2006年からNCC書記を担った時には、他教派との関係や世界の教会との繋がりを実感した。今、世界では分断が進み、その波がキリスト教界にも広がっている、との危機感を持っている。「言葉を紡ぎ、繋いで来た教会が、倦み疲れることなく次代に継いでいくために、教師と信徒が共に言葉を発信し続けていかなければならない」と語る。「主は私の羊飼い。私は乏しいことがない」(詩編23編)に励まされて歩んでいる。

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