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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4986号】▼カルト問題全国連絡会▲(2面)

2022年11月26日

「摂理」、「クリスチャントゥデイ」、「統一協会」についての発題を聞く

 2022年度日本基督教団カルト問題全国連絡会が10月20日、ズーム会議で開催された。参加者は47名。
 会は、 教団宣教委員長で代表世話人の岸憲秀牧師による挨拶と祈りによって始められ、「摂理問題」、「クリスチャントゥデイ問題」、「統一協会問題」についての発題と、各教区の報告ならびに全体協議がなされた。
 発題はまず、日本バプテスト連盟枝光教会の岩崎一宏牧師により、現在、日本で教勢を伸ばしているキリスト教福音宣教会(通称、摂理)の勧誘、特にSNSによる中高生にまで及ぶ勧誘の実態と手法についてなされた。接触から入信までの巧妙な手法は、他のカルトにも用いられている可能性もあり、予防的対応が求められていることが話された。
 「クリスチャントゥディ問題」は、以前から警鐘を鳴らされているにもかかわらず無責任な対応をしている教師がいる現状を踏まえ、その現状や実態について「異端・カルト110番」編集顧問の根田祥一氏に発題してもらった。
 「統一協会問題」についてはまず、いわゆる「二世問題」について社会福祉士で仙台宮城野教会信徒の松田彩絵さんが発題した。「二世」には本人が生まれてから親が信仰を持った「信仰二世」と、合同結婚をした親の元に生まれて統一協会の中で育った「祝福二世」、それぞれに異なった課題があり、その背後にある心の状態は複雑であることをその経験から話し、大変有意義な学びの時となった。「二世問題」に続き、統一協会がその背後にあり、現在各地の議会で採択もされている「家庭教育支援条例」について豊田通信牧師が発題し警鐘を鳴らした。「信仰問題」だけでない、しかし放置してはおけない現在進行形の課題が示されたのではないか。
 会は各教区の現状についての報告とクリスチャントゥディに協力的な教師、団体などへの注意喚起などを協議して終了した。

(坂田 進報)

教団新報
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