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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4986号】 ▼部落解放全国会議in京都プレ集会▲(2面)

2022年11月26日

違いを越えて互いを認め合う世の中を

 10月25日、日本基督教団部落解放全国会議in京都プレ集会が京都教会を会場に、オンライン配信を併用して行われた。京都教会での対面とオンラインをあわせ、70名の参加があった。講師の山本栄子さんは自身の人生の歩みについて語られ、差別と偏見、貧しさの中で苦労されたこと、教育の機会を奪われたこと、部落解放運動との出会いから文字を取り戻すことを志し、識字運動に取り組み、定年後も教育を取り戻そうと夜間中学から高校、大学へと進学されたこと、自分の孫ほどの年齢の若者たちと机を並べて学ぶ中でさまざまな出会いを経験されたことなどを語られた。
 山本さんは水平社創立50周年の記念集会に参加、その慰労会で「50周年でこんなに立派な集会をするんやったら、百年になったらどんなことをするんやろうなあ」と言ったところ、当時、京都で部落解放運動の指導的立場にあった朝田善之助さんから「百年も差別を引きずるのか」と怒られたという。今年、水平社百年を迎えた。山本さんは静かな口調で「水平社宣言」を暗誦された。最後に山本さんは「みんなちがって、みんないい」の金子みすずの詩を引用しながら、人はさまざまな違いをもっていること、生まれる場所、自分を産み育てた親、子どもにとってそれは自分で選べるものではないこと、違いを越えて互いを認め合う世の中を、と呼びかけられた。山本さんは、一貫して、出自を隠すことなく、堂々と共に生きていく社会を希求されていた。
 後半の質疑応答では、どのように他の人に部落解放を伝えていくべきかとの質問に、「コミュニケーション、人間関係をつくること」と答えられたほか、他の差別問題との関りについての質問もあり、それに対しては、「水平社宣言の中にも男性優位の思想が含まれている」と指摘、さまざまな人権の課題について取り組むべきことを示された。

(片岡広明報)

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