2月6日、日曜日、札幌は記録的な大雪にみまわれた。前日のうちに教会の周囲の通路や駐車場など除雪したのに、翌朝にはまた20センチほども積もっている。礼拝前にと1時間ほど除雪機を動かしたところで、助けに来てくれた教会員にバトンタッチ。礼拝出席者も車で次々に到着し、駐車場に車がおさまる。ところが1時間たらずの礼拝の間に車は皆すっぽり雪に埋もれ、さらに周辺の道路で通りかかった車が動けなくなっていて帰り道もふさがれている。みんなでわいわい、まずはその車を動かそうと雪を掘ったり車を押したりするがびくともしない。人力では無理と、大きな車で引き出そうとすると、こんどはその車が雪にはまり、それをまたやっとのことで動かし…。
教会の駐車場から表通りまで、車が通れるように道路の雪をはね、その途中で雪にはまっている車を何台も助け、やっと全員が帰れるようになるまで2時間ほどもかかっただろうか。
ひどい難儀だったが、考えてみれば、皆で汗を流して(いや実際は寒くて流れはしないが)共に作業をしたのはほんとうに久しぶり。しかも、ふだんなじみのない教会の近所の人たちとも一緒に車を掘り出すために力をあわせ、ことばをかわし、車が動くといっしょに喜び…。たいへんだったには違いないが教会員たちの顔はなんだかちょっとうれしそうにも見えた。
(教団総会副議長 久世そらち)