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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4962号】東北教区・関東教区 10被災教会の声 (オンライン訪問)
2021年東北地方地震 被災教会会堂等再建支援委員会

2021年11月27日

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東北教区・関東教区 10被災教会の声 (オンライン訪問)

2021年東北地方地震 被災教会会堂等再建支援委員会

川俣教会を訪ねて

 今回は、10月5日午前中に、山あいの町、福島県伊達郡川俣町にある川俣教会とオンラインで結び、お話を伺った。

 川俣教会からは、鈴木稔久牧師、のぞみ夫人、信徒の菅野幸子姉、2021年東北地方地震被災教会会堂等再建支援委員会より、篠浦千史委員長、黒沼宏一委員、河田直子委員、オブザーバーとして道家紀一担当幹事、星山京子職員が参加した。

 初めに、地震発生時の状況を鈴木牧師に伺った。2月13日夜11時7分に、翌日の礼拝に備えて休もうとした時であり、10年前の大震災と同じような強い揺れを感じたが、時間としては3分の1程度の短さだった。しかし、すぐに会堂に行くのが怖くて、翌日の朝に会堂を点検すると、ガラスが2枚ほど破損して散らばり、天井が落下しそうになっている箇所があったが、片付けて礼拝を守ることができた。そのほか墓地に行く通路の陥没などの被害があった。合わせて被害総額70万4800円は、現在教団から全額支給されている。牧師館は10年前の震災で建て替えており、被害はなかった。菅野姉宅は、屋根を支える柱が落下し、2階から1階まで貫通して、1階の食器棚が大きく壊れ、これは10年前の大震災よりひどい被害だった。町のインフラに問題はなく、10年前のような放射能被害も無かったのは幸いだった。

 その後半年経って、会堂の外壁の亀裂が大きくなったり、瓦屋根の漆喰が落ちて瓦がずれたり、という修繕すべき箇所が出てきている。10年前の被害の再建借入金を返済し終わらないままの今回の被災で、後からも出てくる被害にがっかりしているが、いまは日本のどこでも起こりうるのだと思い、教団から助けていただき、守られていることに感謝している。

 また、2019年10月の台風19号による大雨で近くの川が氾濫し、会堂が浸水して、その対応にご苦労されたことも話された。牧師夫妻も、近隣の避難所に移って過ごされたということで、どんなにか不安であったことかと思わされた。事後の浸水処理のご苦労もあった後に、また地震被害となり、何度も見舞われる災害に、それでも教団に属しているからこそ支援があり、全国の教会から祈られ交わりがあることに感謝していると話された。

 10年前の放射能汚染による避難者がそのまま帰ってこられない状況の中で、少子化もあり、教会学校も開いてはいるもののなかなか子どもの出席はないということだが、孫を連れて参加していた方のお連れ合いが受洗されたという嬉しい報告も聞くことができた。また今年7月にも、お一人の受洗者が与えられた。それは、10年前に地震取材に来た記者が、教会にわざわざ立ち寄って両親への伝道を願い出られたことからで、祈りと伝道のわざが結実した恵みの知らせであった。相次ぐ災害に、ともすれば気持ちが暗くなってしまいがちな私たちに、このような神様の導きと人智を超えたご計画を知らされて、感謝と喜びのうちに川俣教会ヒアリングを終えることができた。 (河田直子報)


福島新町教会の方々にお話を伺って

今回は福島新町教会の方々に、10月5日の午後1時30分から約1時間、オンラインでインタビューを行った。

 瀧山勝子牧師、役員の時任史子姉と加藤睦子姉の3名に近隣の信夫教会に集まっていただき、支援委員会より篠浦千史委員長、河田直子委員、黒沼宏一委員が、オブザーバーとして教団の道家紀一総務幹事が参加した。

 まずは瀧山牧師から地震発生時の様子を伺った。2月13日土曜日の夜12時直前に、牧師館にいたときに突然大きな揺れが起こり、食器などが落ちたりした。「明日は日曜日、礼拝がある」と思い、真夜中であったが礼拝堂へ駆けつけた。すると壁に掛けられていた大きなガラスの時計が落ちていて、床一面にガラスが散らばり、あちこちに物が落ちていた。「礼拝に来る人や子どもがケガをしてはいけない、礼拝堂を整えなくては」と重い椅子を動かし、散らばったガラスを集めるのが精一杯で、3時過ぎまでかかったという。翌朝、牧師がどうなるやらと思っていると、「古い大きな教会で、独り暮らしの牧師がさぞ困っているだろう」と、朝7時過ぎには教会員何人かが駆けつけてくれた。おかげで礼拝堂は片付き、いつものように礼拝を守ることが出来た。出席者もいつも通り集まり、感謝の中で礼拝が行われた。礼拝後に皆で会堂を点検し、正面の壁の大きなひび割れをはじめ、内外の壁のひび割れ、あらゆるところに印を付けておいた。そして3月20日土曜日に再び地震発生。「これは何だろう」という思いだった。印を付けてあった所は更にひどくなり、新たなひび割れが増えてしまったということだ。

 時任姉・加藤姉はじめ教会員の家もそれぞれ被害があったが、10年前の東日本大震災よりは被害が少なかったという。ただ、揺れの方向が違ったせいで10年前には被害のなかった所が今度はひどい状態だったそうだ。

 福島新町教会は福島駅から徒歩10分の便利なところにあり、創立123周年の伝統ある教会。会堂は築93年でヴォーリスの設計。会堂は大きく、いくつもの部屋がある。10年前の修復で、塔を取り壊し、屋根は瓦を銅板に葺き替えた。それが今回は幸いした。「せっかく元通りに修復したのに……もう一度直そう」と皆で工務店を探した。外の石塀が倒れると危険なので、先ず塀の工事に取り掛かり、現在工事が続いていて、建物の工事には取り掛かれずにいる。近隣で被害を受けた建物が多く、なかなか工事の順番が来ないとのこと。待ってでも、きちんと修復したいという、教会の方々の思いを感じた。

 修復に思いを一つにして、困難な状況の中で、この教会を生み出し会堂を建てた先達たちの、信仰と祈りをしっかりと受け継ぎ、次の世代へと引き継いでいこうとする、福島新町教会の熱い祈りと豊かな信仰を受け取らねばならない。(黒沼宏一報)


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