「朝鮮半島のキリスト教事情」をテーマに学習会
8月30日、オンライン会議で第6回在日韓国朝鮮人連帯特設委員会が開催された。
様々な日韓問題に対して当委員会としての見解をどう持つかが課題になっていたため、今回は始めに10年以上教団の韓国派遣宣教師だった洛雲海(ナグネ)牧師(奥沢教会、前長老会神学大学校教員)による学習会をもった。テーマは、朝鮮半島のキリスト教事情。内容は①韓国教会とは何か、②キリスト者の比率、③キリスト教の韓国政界への影響力、④韓国ナショナリズムとキリスト教(歴史的観点から:帝国日本触媒理論)、⑤韓国教会と神学の行方。いずれも洛雲海先生の深い知識と経験また鋭い洞察力による貴重な学習会であった。
報告事項は、①6月15日、第53回在日大韓基督教会と日本基督教団との宣教協力委員会がオンラインで開催され、宮本義弘委員長が出席し、その報告をした。テーマは「両教会の宣教課題と宣教協力〜コロナ禍における宣教」。②8月16〜17日、オンライン会議によって第31回全国キリスト教学校人権教育セミナーが開催され、宮本委員長が出席し、その報告をした。主な講演は、「コロナ危機・相談事例に見る子どもの生きづらさ」、山本秀樹(子どもの虐待防止ネットワークあいち副理事長)。「国境を越えた市民交流で学んだこと」、野平晋作(国際交流NGOピースボート共同代表)。③「外国人住民基本法と人民差別撤回基本法」の制定を求める署名を8月中に、全国の各教会・伝道所へ送った。
協議事項は、①来年1月に開催される第36回外キ協全国協議会へ宮本委員長を派遣する。②日韓問題を考える件として今回と同様に学習会を次回委員会の中で開催する。講師は、長尾有起宣教師(韓国基督教長老会、ソウル第一教会)。③ 8月に全国の教会・伝道所に送った「外国人住民基本法と人民差別撤回基本法」の制定を求める署名を12月に再度、各教会・伝道所へ送る。次回委員会は、来年2月1日にオンラインで行う。
(豊川昭夫報)