【4953号】人ひととき 蒔かれた種はいつか芽を出す

心は貧しさや困難の中にある人と共に。それが昱子さんの人生だ。

今では高層ビルの立ち並ぶ川崎市武蔵小杉で終戦の年に生まれ、復興期の貧しさ中で育った。父は町工場の主人で、仕事を手伝うと掛け算を教えてくれた。屑やボロを求めてやってきた外国出身の方々に、優しく対等に接する姿が印象的だった。

中学では学校の体育館でドキュメンタリー映画を見た。「蟻の町のマリア」…神父の呼びかけを耳にし、山谷クズ屋部落で人々と生活を共にするに至った若きクリスチャン女性、北原怜子の姿に接し、自らのありようを恥じた。

私立で初めて短大から大学に改組された聖路加看護大学に1期生として入学。卒業後は隣の聖路加国際病院へ。当時病院は看護師の労働環境を巡って揺れていた。大卒看護師と贔屓される立場を捨て、仕事を教えてくれた先輩看護師らと共に、改善を求めて虐げられる道を選んだ。定年までを無役で通し、患者と向き合った。モーセのようだ。

見えない方の力に支えられ、身籠っても仕事を辞めずに産休をとる同病院で最初の看護師になった。眼科勤務だった1995年春の朝、視界が暗くなった患者が次々と運ばれてきた。地下鉄サリン事件の被害者だった。病室兼用に設計されたチャペルは患者で溢れ、時代遅れの点滴スタンドが重宝した。病院のサークル活動では復興を目指すカンボジアに数回足を運んで奉仕した。

高校生の頃はカトリック教会に通った。20年以上教会から足が遠のいていたが、三浦文学に親しんだ夫、貞昭さんの提案で草加教会に足を運び、二人で受洗。神様は蒔かれた種を必ず芽生えさせて下さる。今は毎朝二人で聖書を読む。困難の中にある人を覚えては祈りの手を休めない。

佐竹 昱子さん

草加教会員、関東教区宣教部委員、埼玉地区社会委員会会計

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