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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4942・43号】EMS総会報告

2021年1月30日

ドイツを中心とした世界宣教団体「連帯福音宣教会」(EMS)の2年ごとの総会が11月12〜14日、オンライン会議で行われた。参加者はドイツの各州教会の代表者、アフリカ中近東、東南アジア、極東の代議員、バーゼルミッション(スイス)、ドイツ東亜ミッション(DOAM)などで70名程の会議となった。教団からの代議員として秋山が自宅から参加した。

会の始めに、セクシャルハラスメント防止のための行動規範が制定され、それに基づいてこの会議のためにオンブス・パーソンが2名決められた。

EMSの会合では期間中、基調講演や聖書の分かち合いの時が設けられている。今回はルカによる福音書4・18〜19を読み、それぞれが受け取ったこと、また参加者がおかれた状況、特にコロナ禍をどう受け止めているかについて分かち合った。

今総会の最大のテーマは、全世界に広がるコロナ禍にEMSはどのように対応し、福音宣教の連帯の働きを保持し継続させるかをめぐってであった。まず、オンライン会議の決議を公式なものとすることが出来るようにする規則改定案を決議した。更に、18・19年度の会計報告と21・22年度予算案と人材配置案、会費割り当てについての審議が行われた。EMSの主要な財政は、ドイツの州教会からの会費と募金に負うところが大きいが、教会税に依存するドイツ各州教会はコロナ禍により、収入の大幅な減収が見込まれる。人件費や運営費の大幅削減を図らなければならないという現実に直面しており、機構の改訂や他の団体との連携・合同などが必要になる。

このほか、EMSの向こう5年間の活動計画〝自由な将来に向かうために〟について、などの審議や、新規加入申し込みのあった北インド教会と、西スラウェシ福音教会(GKSB)の客員会員加入を承認した。

EMSは、現代世界から求められる宣教課題を、気候変動に対応するエコロジカルな持続性の確保、コロナ禍によって生じる経済的・社会的格差の広がり、民族、宗教間の紛争、国際関係の分極化に抗して経済的・社会的な公平性、安定性を確保することとし、特に、権力を持たない貧しい人々、周縁に押しやられている人々の権利を守るための援助活動に取り組むことに力を注いでいる。(秋山 徹報)

教団新報
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