11月2日、東京教区千葉支区主催で、東京基督教大学(TCU)キャンパスツアーが開催された。ツアーの副題として「魅力的な教会となるために」と題され、特に次世代の若い信徒をどのように教会へ繋げていくかを意識する会となった。
この会は、日本基督教団の伝道資金を用いる会で、千葉支区としては伝道資金を用いた3回目の会である。また、TCUは千葉支区内にある福音派の神学校であり、千葉支区の伝道の視点が、他教派との協働という視点を持ち合わせていることを表すものでもあり、そのようなプログラムに伝道資金が用いられる意義は大きいだろう。
参加者総数は、16教会、71人であった。
プログラムはまずTCU教授である岡村直樹氏による「青年へのミニストリーと宣教のビジョン」と題された講演から。日本基督教団の、教区青年担当者会でも講演の経験がある講師である。「若者が、つい心を開きたくなる教会の大人の特徴は何ですか?」という問いから、「それは、真の笑顔で、人の話をしっかり聞き、筋の通った生き方をしている人だ」と説き、逆に、「若者が心を閉じる教会の大人の特徴」として、「裏表があり、上から目線で自分の話ばかりし、馴れ馴れし過ぎる距離感でアドバイスしかしない人だ」と説いた。参加者から苦笑いが多く聞かれた講演であった。
その後、学食で昼食を皆で食し、TCUの学生の案内で校内を見学した。
見学後はTCU教会音楽主任の宇内千春氏によるオルガンコンサート、TCU神学生二人と千葉支区青年一人からの証しを通し、生の青年の声に耳を傾けた。
最後に、日本基督教団出身の山口陽一TCU学長から、「教団出身者であり、現在は他教派にあるものとして、ようやくこのような時を迎えることができ感謝である」との挨拶を受け会は閉じられた。
(小林信人報)