【4907号】人ひととき 小野寺由美さん 確かなものにより頼み

 小野寺さんの自宅は石巻山城町教会の真向かいにある。幼い頃は牧師館で英語を教わったり、教会の庭でよく遊んでいた。しかしその後、教会とは疎遠になった。「わざとのように知らん顔をしていた」という。中学卒業後、付属高校から東京音楽大学に進み、ピアノを学んだ。卒業後は石巻に戻り、子どもたちにピアノを教えていた。

 2011年東日本大震災が起きた。ちょうど数年前に夫の剛さんと共に海の近くでコンビニ店を始めたばかりだった。激しい揺れの直後に大津波警報が発令され、剛さんに促されて、自宅にいた母親の様子を見に一人で自宅へ戻った。その間に津波が襲い、剛さんは津波に巻き込まれて天に召された。由美さん自身も自宅から店に戻る途中に車と共に津波に巻き込まれ、ギリギリのところで脱出した。

 そのような中、再び山城町教会との接点が与えられた。教会が全国から届けられた支援物資を、近隣の人々に配布していたのである。それを機に数十年ぶりに教会に足を踏み入れ、その後、教会員でもあった知人の勧めもあり、礼拝に出席するようになった。

 震災から約2年後、最愛の母セツさんを天に送り、葬儀は教会で行った。その年のペンテコステに受洗。震災により、愛する家族をたて続けに失った経験の中で、「確かなものにより頼んで生きていくほかない」という確信が与えられた。

 受洗後は音楽の賜物を用い、礼拝の奏楽者として神さまに仕えている。小野寺さんはキリスト者となった喜びをこう語ってくれた。「夫も母親も失って一人になってしまった。しかし今、自分は一人ではないという心強さがある。主イエスが共にいてくださる。そして、神の家族が与えられている」。今は、この喜びに生きている。

2013年のペンテコステに受洗。奏楽者として奉仕をしている。石巻山城町教会員。

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