【4708号】台湾基督長老教会と日本基督教団との青年交流会 ユースミッション2010

 

赦しが無ければ、平和は訪れない

台湾の教会青年と共に過ごした14日間

今回のユースミッション(810日~23日)には日本から8人の青年が参加した。最初の4日間は台北に滞在し、開会礼拝、総会事務所訪問、青年活動紹介などを行った。

そして、二二八事件とその後の戒厳令下の生活について学んだ。3日目に国際日語教会の方々から体験談を伺った。最も印象に残ったのは、二二八事件で義父を失い、自分も危機一髪で逃れた老人が体験談を話し終えた後に、「でも今、台湾は平和だから、昔のことは忘れて平和を愛しましょう、わたしは二二八事件のことを赦します」と言い切ったことだ。赦すことの凄さを感じた。

5日目からは阿里山の山奥で生活した。台風の再建記念礼拝では、苦難を経験しつつも明るく力強い賛美の歌声にパワーを感じた。楽野教会での日曜礼拝では日本語の単語が頻出していて、ツォウ族と日本との繋がりに不思議な感じがした。

8日目、阿里山から下山して台南へ向かう。台南では教会公報社や長栄中学、台南神学院、長栄大学、烏脚病記念館等を見学した。特に、烏脚病記念館で知った王金河先生の奉仕には感銘をうけた。「どんな信仰も愛が無ければ無に等しい」「無償の奉仕ほど喜ばしいことは無い」、これらの王先生の言葉には強い神様への信仰が感じられた。

11日目、再び台北に戻る。台湾に来て2回目の日曜日には白色テロの殺人現場を礼拝堂にしたという、義光教会の礼拝に参加した。犯人は未だに捕まっていないという。国家による、残虐な行為と事実をもみ消す恐ろしさを旅の終盤に改めて感じた。

しかし驚いたのが、この事件の遺族も、日語教会の老人のように家族を殺した犯人を「赦す」と言っていることだ。これは凄いことだ。凄いことではあるが、この赦しが無ければ、平和は訪れないのだな、と改めて感じた。この旅では、赦すことの大切さをしばしば考えさせられた。

14日間、充実した素晴らしい日々を送ることができた。台湾基督長老教会の皆には言葉では言い表せない位感謝している。台湾の青年たちの熱心さから学ぶことは多くあった。日本にいても彼らのことを常に見習って、教会での奉仕や学校での勉強に励みたい。

(梅津静子報/本多記念教会)

二二八事件…1947228日(発端は27日夕刻)台北に発生し、台湾全土に拡がった本省人(台湾先住民)と外省人との抗争。当時の国民党政府軍による武力鎮圧から、本省人は大虐殺と呼ぶ。

白色テロ(ル)…為政者による激しい民衆弾圧。

 

台湾教会青年の姿勢に圧倒された

特に印象に残ったことの1つ目は言葉です。台湾には多くの民族がおり、多くの言葉があります。その中でも北京語と台湾語は多くの人に話されています。

しかし阿里山の教会では、日本語で礼拝を行っているかと思ってしまうほど、多くの日本語が聞こえてきました。

またそこで出会ったお年寄りの多くが日本語を理解し、使いこなしていました。日本語を使っている彼らの背後にはどんな思い出があるのか、考えさせられました。

2つ目は阿里山で見た台風の爪痕です。山道を登る車のすぐ横には崖崩れの跡があったり、大きな岩がゴロゴロと転がっていたりと、日本では到底知り得ることはなかったであろう光景が広がっていました。

阿里山で昨年の台風のことについて聞く機会がありました。そこでの台湾の青年たちの発言に、私は心を打たれました。それは「自分自身、台湾で起きた台風の被害をテレビで見ていても助けに行こうなどとは思わなかった」「しかし今は違う、ここに友達がいるから」という言葉でした。

日本でも多くの災害ニュースを耳にします。そんな時でさえ、私は友達のために助けに行くと断言することはできないでしょう。彼らの言葉を聞き、自分の弱さと狡さを身に染みて感じたのです。

3つ目は台湾の教会と日本の教会の違いです。今回、私は台湾の青年委員会の組織と活動内容を初めて知ることができました。

その中で、台湾の青年たちが、青年としていかに教会とかかわるか、クリスチャンとしてどのように社会とかかわり、他の人とコミュニケーションをしていくのかということを本当に真剣に、また深く考えているように思い、圧倒されました。

このほかの時間も、みなと話した一つひとつが宝物のような思い出です。今回、ユースミッションを通して、言葉も文化も違うけれど、神様の家族として一つなのだということを実感させられました。

これからもこのような機会が続けられ、多くの兄弟姉妹が互いに交流する機会を持つことができることを願っています。

(真壁栄歌/相愛教会)

阿里山…台湾中部の山。台湾八景の一つとされる風光明媚な観光地。国家風景区。昨年8月の台風8号で森林鐵路が不通となるなど大被害を受け、一時は陸の孤島となった。

 

自分の骨格の中に台湾があること

私の父母は台湾から日本に移住してきました。私自身は日本の生まれ育ちですが、幼い頃から台湾へよく遊びに行きました。その台湾で今回キリスト教を通した交わりを持つことができたことは、とても嬉しいことでした。何度も行ったことがある台湾なのに教会を訪れるのは初めてでした。

2週間の交流プログラムを通して台湾の青年について感じたことがいくつかあります。第一に、彼らの親切さです。いつも笑わせてくれ、疑問に思ったことを質問すれば熱心に解説してくれました。同じ神を信じ、聖書を読むクリスチャンのことを台湾では「契友」と呼ぶそうです。神様と契りを交わした者同士、共に歩む友という意味で解釈でき素晴らしいと思いました。

第二に、彼らは自分の国の将来を真剣に考えていることでした。いまだに民主国家になりきれていない台湾を変えたいと願う青年に感心しました。ただこうした台湾を日本に暮らす多くの人はきっと知らないだろうと思います。私にできることは台湾で聞いた真実の声を伝えるということではないかと考えています。

台湾の青年伝道は、組織がしっかりしており、大学でのミッションなどに励んでいることを知りました。私は大学生活で伝道をしようかなどと考えたことはありませんでした。しかし今回、牧師だけが宣教のつとめにあるのではなく、神に従うキリスト者一人ひとりが与えられた使命に励むべきであると改めて気づかされました。日本で自分ができることを考え実践していきたいと思います。

このプログラムに参加して、はっきりと分かったのは、自分の骨格の中に台湾があることです。生まれも育ちも、日本であっても、台湾を思う気持ちを培っていきたい。日本人であり台湾人であることを誇りに思い、あとはキリスト者として真摯に生き、神様の導きに委ねたいと思います。

(吉永崇義/桐生東部教会)

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